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ライブハウスで輝く花

今回は京都発スリーピースロックバンド hananashiの「僕ら」リリース記念 東名阪ツアー 『BLOOM IN LIVEHOUSE』大阪公演のライブレポートを。

タイムテーブル

1. the paddles
2. 炙りなタウン
3. hananashi

ライブレポート

1. the paddles

「BLOOM IN LIVEHOUSE トッパー the paddlesです。よろしくお願いします。」のボーカルの皇司さんの言葉でライブは始まった。1曲目は「スノウノイズ」一曲目から駆け抜けていくような始まりにドキドキさせられた。いつも以上にベースの音が響いてきてそれにもまたドキドキさせられた。「BLOOM IN LIVEHOUSE 咲かせに来ました。花」のタイトルコールと共に2曲目の「花」が始まった。笑顔でドラムを叩く航平さんが印象的だった。サビの「あぁ世界の中でただ1人で咲く ただ1人咲く 花のように」「咲く」に合わせてフロアから挙がる拳に笑みがこぼれた。3曲目に「プラットフォーム」歌詞にある「まだ慣れていない硬いスーツを着た 物憂げな少女も いつかきっと彼女なりの幸せを」の歌詞を聴いて来年の自分の姿を想像して涙腺が緩んだ。「夕方過ぎ浮かない顔で改札抜ける少年 泥だらけになれるようなことは見つけられたかい?」この歌詞の「少年」の部分で最前列でライブを楽しんでいたお兄さんを指さしていたのをよく覚えている。一人一人のお客さんに音楽を届ける姿が素敵だった。

「BLOOM IN LIVEHOUSE hananashi呼んでくれてありがとうございます。hananashiは仲良い友達です。先輩(友達)みたいな。大阪に友達たくさんいるんですけど、あ、めっちゃ友達多いとかそういうこと言いたいんじゃなくて、信じられる友達が何人かいて、その中の1バンドだと思ってます。やから今日も呼んでもらえてるんやんな?」 

ここでhananashiのボーカルの健人さんの好きなところ3つ挙げられる。

「きむけんくんの好きなところ3つ言わせてください。1つ目アジカンめっちゃ好きなところ。俺らも好きやしな。2つ目だいたいの打ち上げにおること。ここ絶対おるやろおもたらだいたいおる。最後、無駄にテンション高すぎひん所。なんか無駄にテンション高い人いるじゃないですか、、、僕そういう人苦手で、、だからきむけんくんといると居心地がいいです。」
「信頼してるし仲いい友達に呼んでもらえて嬉しいです。でも馴れ合いしに来たわけじゃない。良いライブしたいしhananashiの良いライブが見たい。ヒリヒリするライブがしたい。俺ってなんかあったらみんなになーなー聞いてって話したくなるんですけどライブハウスのキラキラだけは言いたくないんですよね。今日はそのキラキラを知ってる人らが集まってくれていると思う。皆の目を見てたら分かる。だから今日hananashiに呼んでもらえて嬉しいです。しんどくなったらライブハウスにおいで、俺たちが待ってるから。」

最後の「しんどくなったらライブハウスにおいで、俺たちが待ってるから」の言葉に救われて涙が溢れた。4曲目は「22」来年から就活が始まる私にとって「君がやりたいことを ひたむきに愛し続けられますように」の歌詞が心のど真ん中にしっかりと届いてきた。

永遠にやっていいって言われたらずっとやれるんですけど時間決まってるので最後3曲全力でやって帰ります。いつからか誰かを想って歌を作るようになってました。新曲やります。

5曲目は新曲だった。うろ覚えだが歌詞に「予測変換にきみは出てこないけど」みたいな歌詞が入っていて胸がなんだかぎゅっとなった。

みんなが音楽好きになるきっかけはなんでしたか?ライブハウス来たら救ってくれるって知ったのはなんでしたか?俺が音楽をやるきっかけをくれた人の曲を。おかんの曲です。カーネーション」

6曲目は「カーネーション」個人的に好きな曲で、今回のこのMC含めて良すぎてまた目元が熱くなった。最後7曲目は「Alright」持ち合わせた力を、もらったパワーを最大限に振り絞ってエールを送ってくれたこの曲に心底救われた。何度も「大丈夫」をくれた。これから先「大丈夫」と言えることが減っていくような気がする。でもこの曲に勇気づけられて、寄り添ってくれる人にはしっかりといろんな「大丈夫」に気づきたいし、素直になりたいと思った。

セットリスト
1. スノウノイズ
2. 花
3. プラットフォーム
4. 22
5. 新曲
6. カーネーション
7. Alright

2. 炙りなタウン

「BLOOM IN LIVEHOUSE、花咲かせに来ました。岡山、炙りなタウンです。ライブハウス、あんたらがいないと歌えない。ベースのみねっちさんに東京と名古屋のライブどうでしたか?って聞いたら“おしっこ漏れるかと思うくらい最高だった”って言ってたので今日はみねっちさんのおしっこ漏れるくらいのライブします。」この言葉の後始まった1曲目は「ライブハウス」歌詞にある  「出来損ないのブルースが今夜も鳴っている ガラガラのライブハウス僕たちの秘密基地」の「秘密基地」で両手を挙げるお兄さんを見て、このバンドの最高のライブを既に自分は見れてるなぁ、と一瞬で幸せになった。2曲目に「ろくでなしの唄」初めて聴いたのに歌詞にある「ろくでなしが街に溢れる」が今でも頭から離れないくらいに印象的だった。3曲目には「馬鹿」この曲も初めて聴いた。「馬鹿だからわからない」この歌詞、耳に残る。今でも歌が聴こえてくる気がする。この曲で「神様あんたは用なしさ」という歌詞がある、この曲を歌いながら「神様じゃなくてhananashiに用があるんだよ!!」と言ってたのにグッと来た。

15歳、文化祭でヒーローになりたくてバンドを始めた。次は高校生のヒーローになりたかった。その次は岡山のヒーローになりたかった。でも違った。ママツーのヒーローでもBRONZEのヒーローでもない、全部違った。あんたのヒーローになりたいんだ。 

この言葉の後の「63円」は忘れたくない瞬間だった。5曲目には「木造校舎」この曲はボーカルのゆきなりさんの亡くなられたおじいさんの曲だそうです。「あんたがいないライブハウスであんたの曲を歌ってる」誰かを曲にするのはきっと強さと弱さが必要だと思う。作った本人だけじゃなくこの曲を聴いて救われる人がたくさんいる、これからと出てくるんだろうな。

ウザイ大人ほど言う、“夢を見るな”って。でも夢は叶う。学校に先生と呼べる人はいなかった、職場に上司と呼べる人はいなかった、でもライブハウスにはいた。

6曲目には「週刊少年ジャンプ」たしかこの言葉の後に披露された。夢って本当に大きさとか関係ないと自分は思っていて、でも、たしかに届くか届かないか分からない夢や目の前のことでもそうだけどやっぱり夢と言えるものを持ってる人はいいなぁと思う。自分がそう思うように自分もそう思われたいな、とこの曲を聴いて思った。

あんたがいなくなって飛べなくなった。羽もなくなったし飛べないと思った。でもhananashiとあんたがいるから飛べる。死にたくなったらライブハウスにおいで。声枯らして歌うよ。

この言葉に堪えていた涙が溢れた。初見で涙を流したのはいつぶりだろう、それくらい今の自分の心のど真ん中にドストレートに届いてきた言葉だった。心から救われました。この言葉の後、7曲目に「ゴキブリ人間」事前に炙りなタウンを好きな友達にオススメを教えてもらっていてこの曲のライブ映像を見た。友達がこの曲めちゃくちゃ良いから!!と言ってくれていた。その言葉の意味が分かった。最高すぎたよ、、、「今日はあんたの目を見て歌うよ」と言ってくれたのも嬉しかった。ドキドキが止まらないまま最後は「渋川」テンポの速さに合わせてさらに心拍数を上げて聴いたこの曲、皆で歌ってる感じがたまらなく好き。かっこいい音楽やりきって帰る姿がかっこよかった。強かった、憧れた。

セットリスト
1. ライブハウス
2. ろくでなしの唄
3. 馬鹿
4. 63円
5. 木造校舎
6. 週刊少年ジャンプ
7. ゴキブリ人間
8. 渋川

3. hananashi

「BLOOM IN LIVEHOUSE、the paddlesと炙りなタウンからたくさん愛をもらったので種を撒いて咲かせて帰れるようにします。」この言葉でhananashiのライブが始まった。1曲目は「pm 11:00」最後に持ってくることが多いこの曲を1曲目に選んだ理由が気になるところ、、、「今日はどんな1日だった?」先に見た2バンドを思い浮かべながらこの曲を聴いた。2曲目に「サンセットブルーム」多分セトリ間違えて先走ったのか、、やり直し?だったかな、、でもかっこよかった。「サンセットブルーム 君に歌った この瞬間無駄にすんなよ」この歌詞がめちゃくちゃ心に刺さった。じわじわとBRONZEに花が咲き始めたころだった。3曲目に「少し先から」上がったなあ、、進み続ける自分たちに問いかけながら、目の前にいるお客さんと突き進んでいく覚悟みたいなものが見えた気がした。

バンドを始めて3年半、初めて自分たちで企画をしました。やりたい場所でやりたいバンドと。最後、ホームの心斎橋BRONZEでthe paddlesと炙りなタウンと。the paddlesも炙りなタウンも呼んだ意図を分かってくれててよかったです。皇司くんも言ってくれてたけどヒリヒリしてたライブがしたくて選びました。各地から本物を呼んできたので。あと僕たちはホームを心斎橋BRONZEと言ってます。From 京都って言ってるけど、それは大学で、京都で出会って組んだからです。バンドを組んでBRONZEのドアを叩いて紙に包んだデモをしょうたさんに“ここ出たいです”って言って渡したらすぐ連絡をくれました。それからここで出させてもらってます。だから両方大事にしたいしみんなもそれは覚えておいてほしいです。

4曲目には「ato」この曲も音源化してほしい一曲。金輪際~のメロディがずっと頭に残っている。

これまでたくさんの約束をしてきました。友達と学校に行くとか、遊ぶとか、バイトに行くとか。今日11月28日、ここ心斎橋BRONZEでライブをするって約束をしました。ライブに来るって約束した人がいました。その約束守るために今日まで生きてきました。生きて来れました。これからもこんな約束をしていきたいです。導きという曲を。」

5曲目に「導き」命は大げさかもしれないけど音楽、バンドの尊さを再確認させられる曲だった。「もしも俺が死んだなら 悲しむ人思い浮かべてみた」ここから一気にボルテージあげてくこの曲が大好きだ。自分の命がいつからか誰かと共に生きたいと思える、思ってもらえる命になっていた、そんな曲のように感じる。まだまだあなたたちの音楽を聴いていたいです。6曲目に「僕ら」この曲の歌詞にある「強く青く進んでいく」に合わせていたのか、青の照明がめちゃくちゃ合っていてかっこよかった。「こんな時代に 信じ続けた歌があるよ 弱い自分を否定しないでよ」この歌詞に心底救われた。信じてきたからこの日があった。ありがとうhananashi、そう思うと涙が溢れた。

俺たちは変わっていくと思う。変わりたくなくても変わってしまう。好きな音楽が変わったりするように。そんなふうに俺たちも変わっていく。でも俺たちが変わるときはめちゃくちゃ悩んで変わっていくと思う。でもこれからも変わらない部分もあると思う。そんな俺ららしい曲を、新曲やって終わります。

新曲は「焦がれ」という曲だった。恋愛曲、、?胸がざわめいた。変わらず好きでした。また聴きたいな。

アンコールではthe paddlesのボーカル皇司さん、炙りなタウンのボーカルのゆきなりさんの絡みも。皇司はほんまにおもろいから初めて話すとき面白く話そうと思ってた。炙りなタウンのボーカル、あんな音楽してんのに一番好きなバンドRADWIMPSやしな?とプチ情報を得た!何度もありがとうを言ってくれて胸いっぱいだった。ライブ中思わず笑みを浮かべてるみねっちさんやアンコールで出てきてステージ全体を見渡して幸せそうなナカニシさんの表情も忘れられないなあ。健人さんも言っていた「今日の景色忘れへんと思うわ」私も絶対忘れないです。アンコールは「消えない唄」ステージが沸き上がった。「何をやっても上手くいかないとき この唄を唄ってみよう ずっと ずっと 消えないように」この曲に何度救われたか、、また救われたよ。フロアから突きあがる拳に一人一人の魂が宿っていてhananashiに向けるその拳がhananashi、そしてあのフロアにいたみんなの希望になっていた。

アンコール後も鳴りやまない拍手、ダブルアンコールをしてくれた。出てきて健人さんが「これマイヘアでしか見たことない」ナカニシさんが「はじめてや、、」とこぼす言葉になんだか嬉しかった。「これしかないよな?」何か何かと待っていたら始まったのは「明日は」健人さんが「みんなの明日に心を込めて」と言ってくれた。涙が出る前に心が震えて温かくなった。希望が見えた。曲中に「今の俺らめっちゃかっこいい!hananashi好きなみんなもかっこいい!」と言ってた健人さんが幸せそうであの笑顔を見るために生きてきたんだとも思えた。

「俺はこれからもhananashiのボーカルでいたいしこの2人ちhananashiをやっていたい」この言葉が聴けて本当に嬉しかった。これからも突き進んでほしい。最高の景色をありがとう。忘れないです。

セットリスト

1. pm11:00                             2. サンセットブルーム                       3. 少し先から
4. ato
5. 導き
6. 僕ら
7. 焦がれ
en1. 消えない唄
en2. 明日は

各バンドSNS等

the paddles

Twitter→@the_paddles
Instagram→@thepaddles_official


炙りなタウン

Twitter→@aburinatown
Instagram→@aburinatown

hananashi

Twitter→@hananashijp


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