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紹介書籍:towaさんに紹介した2冊の本

Twitterで紹介した本と、その意図をnoteにまとめます。

御本人にnoteにまとめることは許可をいただいております。

「コーチングとアサーティブを学べてすぐに現場で活用できそうな本」

ご存知の方も多いと思いますが、コーチングにしてもアサーティブにしても多くの書籍が発刊されています。こういったテーマはよほどのものではない限り、書いてある内容に大きな違いはないことが多いです。

そうなると、大事になってくるのは

「どんな目的で読むのか」
「その知識を使おうとする対象は誰(何)なのか」

です。

これが非常に大事なことで、「自分が良いと思うもの」が「相手にとっても良いものである」という保証はありません。本は読むのにも理解するにも時間がかかります。できる限り、適切なものを紹介したいと考えています。

これを取り違えると、せっかく学ぼうとする相手に対して不適切なレベルのものを提示してしまったり、既知のものを紹介してしまう可能性があります。とはいえ、Twitterだと限界もありますし本職の司書さんはより桁違いの選択肢を持っているので自分にできる範囲ではあります。

ということで、目的と対象がある程度明確になりました。

看護と選書は似ていて、しっかりアセスメントしてから提示した方が良いと思っています。中には問答無用で「これを読め、話はそれからだ」という本もありますが。

コミュニケーションについては、こちらを紹介いたしました。

【対人コミュニケーション入門ー看護のパワーアップにつながる理論と技術ー】

これは『看護のパワーアップにつながる』と銘打っているだけあって、看護師にとってとても馴染みやすい一冊だと思います。やや大きめな本ですが、読みやすく、書き込みやすく、そしてコミュニケーションの理論が一通り収まっていて非常にとっつきやすいです。つまり挫折なく読み切りやすい。

とはいえ、この本で想定しているのは患者に関わる看護師であってtowaさんが想定している看護師間での教育ではないのですよね。そこはちょっとニーズとそれる部分でもありますが、コミュニケーションの理論とその土台部分に関しては相手が大人であるという点で対患者も対看護師もないので、今回取り上げました。

そしてコーチングについてはこちらです。

【伝わる・身につく ナースのための教える技術】

この本はコーチング単一テーマの本ではありません。

タイトル通り「ナースのための教える技術」が詰まった本です。ただ選んでいる以上、書籍の中でコーチングにも触れている箇所はあります。

なぜこの本を選んだかというと、まずコーチングについての本はビジネスマン特化しているものが多く、看護師が自分ごととして読みにくいというのが挙げられます。本の内容を実践しようにも想像しづらいこともあり、「でもうちの病棟とは環境や前提が違うしなー」となってしまうと、実践しづらさが残ってしまいます。

そして、ツイートでも触れましたが「金槌の呪い」を危惧しています。看護師は、医療や看護以外の知見に触れる機会が少なくなります。そこへ新しい知識や知見がやってくると「これこそ唯一無二の素晴らしい技法だ!真理を見たり!」となって、何でもかんでも単一の技法で問題解決を図ろうとしてしまいます。

まさにコーチングはそれで、コーチングの概念が上陸してきたときには教育界の黒船となって従来のティーチングを駆逐してしまった背景があります(出典は忘れました)。使い分けをしていくことが重要なのですが、コーチングという技法の光にかき消されてしまって、そこができなかったのですね。

なのであえて、いろんな教える技術が詰まっていて、看護師が読みやすいであろうこの本をご紹介した次第です。

コーチングについては、いろいろ出ていますが本当にまだぴったりハマる本を見つけていないのでぜひ知りたいところです。


・対人コミュニケーション入門

・ナースのための教える技術

この2冊をご紹介いたしました。

もしかしたらハマらないかもしれません。

あるいは想像以上の効果を発揮するかもしれません。

いずれにしても、この本がお役に立つことを願っています。


ご利用ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております。