ダルク脱走
今年6月はまるまるひと月入院し、7月から館山市のダルクに入居した。
それはもう優しい地獄みたいなところで、依存症女性たちが軟禁されていた。
月曜日から土曜日は毎朝9時半頃、職員が寮に車で迎えに来る。
15時頃までデイサービスで過ごし、時間が来たらまた職員が車で迎えにくる。
好きに外に出ることは許されず、携帯、現金の所持はもちろん手紙のやり取りも許されない。
入所者はほぼ生活保護受給者で、何処にお金が使われているのかまったく持って不透明なザ・貧困ビジネスみたいなところだった。
大体の入居者は5年以上いる、何年も同じことを続けている。私は何年も軟禁生活なんてしたくないので入所して3、4日目で退所を考え始めていた。他の入居者に退所したいと意思を相談すると、みな基本できないという。
なので逃げてきた。
ちょうど良いタイミングで同じ寮の女性に「ねえ、2人で逃げない?」と誘われていた。
私としてはもう少し様子を見てと思っていたがなにせ人間関係がややこしく、最年少なこともありあちこちに気を使わなければならずだるすぎて涙が出てきたので「今日逃げましょう」とその女性に伝えた。
夜中に荷物を持って2人で寮を出た。
ど田舎で何もないがたまに車が通る、ヒッチハイクしかない。
どう考えても怪しい我々を駅まで送ってくれて、なんと電車賃千円ずつくれたあのお方には感謝しかない。
夜は駅近の適当なレストランの駐車場で過ごし、始発で電車に乗った。
一緒だった女性はわけわからん駅で降りた、その後はどうしているのだろうか。
結局ダルクには1週間しかいなかったが、他の入居者を見てこんな風になりたくないと思ったのが効いたのかアルコールも安定剤も辞めた。
一度友人に誘われて呑みに行ったが普段は全く呑まずに済んでいる。
毎日ODしていたのも嘘のように、基本寝る前に規定量の眠剤を服薬するのみ。たまに頓服。
ベンゾが抜けるまではそれはもうキツかったが、寝る前の眠剤のみで我慢した。
上手く身体が動かず自殺の事しか考えられなかったが、ベンゾを飲めばもとに戻ってしまう恐怖の方が強かったのかもしれない。
今月から本格的に職探しをしている。
その前に家をどうにもすべきなのかもしれない。
今は6畳くらいのワンルームに親と2人で生活している、狭すぎる。
まあ、家のことはどうにかなる、それより仕事である。
タトゥーはもちろんだがだいぶ太ってしまい、見た目の日本人っぽさが消えかけている。
見た目で落とされる可能性が非常に高い。
既に3社落ちている、障害者雇用ですら落ちた。
少し遠いが都内ならタトゥーOKでギチギチしていない職場はまあまあ有るので、まあ受かるまで面接を受け続けるしかない。
親はジャニーズの話ばかりしていて、普通にフラッシュバックのトリガーになる。
親と離れて暮らした方が良いのかもしれないが、本気でワーホリ使って海外に行く気なので仕事してお金を貯めなければいけない。
恐らく海外に行くまでは親と住み続けるだろうな。
実家がワンルームとは悲しいものだ。
実家に自分の部屋があるだけで金持ちと思ってしまう、実家がある人は実家を大切にした方が良い。
誤字脱字あると思います、すみません。
以上。
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