退院その後

先週受診して処方箋を受け取ったにもかかわらず、一週間保たずに消え失せてしまった。

言い訳にも聞こえるが、日中の気分を少しでもマシにするために新しく処方してもらった薬が思った以上に効かず、さらに悪夢や自分の過去の失態まで掘り起こして悶々とすることが増えたように感じた。

今までは頭のもやもやに呑み込まれながら月一の受診を守っていたのだが薬が切れるとお酒に走るのが常であった。
しかし、このひと月ほどはほぼ無飲酒で生活してきたことでお酒に対する執着心がだいぶ薄れててきたため、元に戻るまいと恥ずかしながら週明けに再び受診した。

ああ情けないななどと思いつつ、毎日のように病院に連絡する患者もいるようなのでまあ良いかと思い、予約外のため朝から一日かかりで院内で待機し医者に診てもらうことができた。やはり以前処方してもらった薬は合わなかったらしく、新しい処方箋で昨晩からすこぶる調子がよく頭がスッキリしている。自然と楽しく色々な作業に取り掛かることのできる素晴らしさ、やっと人間に戻ったというような感覚。

3年ほど通っていると病院も自分の居場所になってきた、というより今は病院しか居場所がない。同居人がいたときは今の山の奥地にあるムカデ屋敷のようなアパートも精神的に家として機能していたが、今となってはメンヘラと死にかけの犬の寝床といったなんとも悲しい借家である。

今日は就労移行事業所に見学に行ってくるが、それも仕事に就くための大きな一歩であることは間違いないだろう。もう天才エンジニアみたいになって早く国外逃亡したいと願う毎日である。

最近になって思うのはこの数年間は地獄のようだった。自分の得意不得意を全く理解しておらず、家庭環境や度重なる失敗や挫折で常に劣等感を纏っていたことにやっと気づけた。
少しでも就労移行に通所することで少しづつ自信がついていけばいいなと思う限りである。
読書も割と良いペースを保っているのも自信の糧となっている。

以上

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