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よく飼育された「都合の良い女」の頭の中①

*あくまで私個人の話です。

送った事をすっかり忘れていたけど、早朝、寝ぼけて彼にLINEしていたみたい。彼が返事をくれていた。

6日ほど放置されて寂しかったんだろうな、私。大した返事なんて来ないとわかっているのに健気なこってす。

齋藤「おはよー」

彼「おはよー。…今日の夜空いてる?」

齋藤「今日の夜は仕事なの。もしかして2日は都合あわなくなりそう?」

彼「大丈夫だよ。今のところ」

今のところ、て。
数日後に約束してあるのに、いきなり予定を前倒ししようとするのも、自分が指定しておきながら「今のところ」とか言うのも引っかかる。要は大事にされていないなぁと、感じてしまう。

そして私はいつも通り、1人で不機嫌になる。不機嫌になる時私がいつも考えるのは以下のようなこと。

都合がいいと思われているのは分かっているし本意ではない。

①彼は数年前からパパ活でパパをしている。(私は知らないふりをしています)10代や20代の可愛い女の子にお金を払って、ご飯を食べさせてご機嫌取って、楽しくセックスしているんだろうな・・・。(私は彼からホテル代出してwと言われたことが3回はあるぞ!)

②それでいて本命の女性にはパパ活や私のことを上手に隠しながら心を尽くして接するんだろうな・・・。(私には頑なに本命はいないって言うけど…)

③そして友人とは、好きなものごとや交友関係をシェアしたり、自然とお互いを思いやったり、利害の無い交友関係を築いているという意識もなく築いているのだろうな・・・。
(私が奢らないと、私とはお茶も食事もしたがらないのにね)

Q1.てことは?彼にとって私って何?
A.無料風俗

Q2.私はここまで解っておいて、なぜ彼と会おうとするの?
A.ですよね…。

そして結論。

「やはりこの関係は良くない。全く建設的じゃない。時間も心も浪費するばかりで楽しい事なんか何もない。やっぱり次の約束は断ろう。そしてもう会うのをやめよう!じぶんだいじに!」

と心の中で何度目かわからない決意を叫ぶ。

面倒になって後回し

でもすぐに行動に移せない。ここからまた想像を巡らせる。

・彼になんて言おう。どうせなら去り際はカッコよくしたい。

・いや、これまでの不満をぶちまけて、思いっきり傷つけてやりたい気持ちもある。でもそれは人道に反しているし私も絶対に後悔する。

・フェードアウト?まったく出来る自信ない。

と、台所仕事や部屋の掃除など、簡単な作業をしながら頭ではずっとくるくる考えまくる。

悩むくらいだったらええい!と啖呵を切って終わりにしてしまえばいいじゃないか、とお思いになるかも知れない。

それも何度かやってみたけど、失敗しているためにまだ彼との関係は続いている。それをやってどうなるかというと、

彼は初めは「えー。また…?」と呆れたようなLINEを送ってくるけど、私が本気だとわかると引き止めに入る。

「ごめんね、何が嫌だった?」

「不満は普段から言ってくれて良いんだよ」

「俺、優しくしてるつもりだけどなぁ」

「おーい。返事して」

普段は素っ気ない彼からの追撃、追撃。

そうやって慌てる素振りを見せられると私も、

「あらやっぱり彼は私がいないと悲しいのかしら?」

と気を良くし、しばらく彼から追われる良い気分を味わう。そして数日経って満足したら

「◯日って空いてる?」

なーんて、何事もなかったかの様にこちらから連絡をしてしまう。

元に戻ればもちろん彼も安心しきって、私への態度はおざなりに…。

つまり私には覚悟もプライドも無いのだ。そして彼もそれを把握しているだろう。

勢いに任せる事も出来ず、くるくるしていると段々考えるのにも疲れてくる。

「仕事もあるし、読みたい本もあるし、こんなこと考えるの本当に時間の無駄だな…彼の事はもう頭から離そう。まあ、本当に気が向かなければ当日会いに行かなければ良いだけの話」

と彼の問題は後回し。そして私の「じぶんだいじに!」の叫びはどこへやら…。

続きます。

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