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主婦(夫)の平日のランチ

何かの雑誌で、塩野七海さんがインタビューされていましたが、彼女が許せないこととして「女性が綺麗にしていないこと」とありました。「でも、小さい子供を育てている女性は別。そんな余裕はないもの」と。

それを読んでホッとしました。塩野七海さんの著書は数冊しか読んだことがなく、老後の楽しみにとっておこうと思ってたのだけど、もし、付け足しの言葉がなかったらガッカリして読まなくなってしまうだろうと思ったから。私の老後の楽しみを奪わなれないでよかった…。

実は私は全く女性の大変さということが分かってなかったので(男性の立場に置かれていたので、きっと、専業主夫の方や、生まれて半年育休取った、という旦那様と話が合うかも。)、一つそういうことだったのか、と理解したことがあります。それは、よくやり玉にあげられる、「主婦がランチを優雅にとっている」ということ。

最初私も世の中一般と同じ見方をしていたと思います。贅沢だなあ、いい身分だなあ、と。
しかし、自分が専業主婦の時は、その1時間半位しか、ゆっくりするときがありませんでした。朝起きて子供を送り出し、家事をし、ランチをする以外は、また子供が帰宅して、習い事の送迎、夜ご飯をつくり、家事をして、諸々終わったらもう10時~11時。
仕事をしていると、ちょっとコーヒーを飲んだり、業務の緩急によってはゆっくり仕事をしたり、同僚と少し話したり。そんなペースで専業主婦は過ごしてない、というのは私と私の周りだけでしょうか?
下手するとマーケットの開いてるトレーダーか、と思う時も多々。子供が複数いると、もう大変。多くの銘柄が一緒に動いてるので、目を離せないのと同じ。ご飯もつくりながら多くを同時進行。ゲリラ戦だわ、とよく思ったものです。

せめて、ゆっくりランチ取ったっていいじゃないか!と今でもたまに「ホテルで優雅にランチしてる主婦がいるよね~」と揶揄された発言を聞くと、思うのです。そこで旦那の愚痴をいい、子供の心配ごとを話し、美容やおしゃれな話をする。最近は勤務しているので中々平日ランチは難しいですが、社会派な話も沢山出ます。すごくそういう時はみんな熱いです。

そこで息抜きをして、ああ、またがんばろう、と思える。
そうやって、ミクロな社会構造である一つの家庭はうまく回る。

なので、堂々と専業主婦(夫)の方はしていていただきたい。次世代を責任をもって育てているのだ、と。必要なのは、そういう方は確かに余裕もあるのだから、他の子供も同じように目をかけること。一緒に社会を作っていこうという気持ちを持つことだなと思うのです。
そういう草の根的な活動は、責任感の強い、今まで社会できっちりと役割を過ごしてきたママ(もしくはパパ)がとても大きな役割をしていると思います。身近な大人の心の平安は、ひいては大きな社会の平安につながる、と信じています。











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