湿布の正しい使い方知ってますか?
こんにちは!
みなさん一度は使った事のあるだろう湿布。
ただ痛いところに貼っていれば良いと言うものではありません。
今回は湿布の正しい使い方についてご説明していきます。
〜内容〜
①冷湿布と温湿布
②ハップ剤(白い湿布)とテープ剤(茶色の湿布)
③湿布を貼る時間
④かぶれに対する対処法
まず湿布の正しい名称は「消炎鎮痛薬」になります。
簡単に言うと、打撲や捻挫、筋肉痛などにともなう炎症を抑える目的で用いられます。
ですので、炎症以外の痛みがある部分に貼ったとしても効果はあまり得られません。
①冷湿布と温湿布
私たちが一般的に用いている湿布には、冷湿布と温湿布の2種類があります。
では、どのようなときに、どちらの湿布を使うことが最適なのでしょうか。
・冷湿布
冷湿布は主に、ぎっくり腰や足関節捻挫の初期など、強い炎症がみられる際に用いられます。
冷湿布には痛みを抑える作用だけでなく、患部に冷感を与える作用も期待されています。
ただし、アイシング目的で冷湿布を用いることはあまり意味がありません。
例えば温かいコーヒーが入ったコップに冷湿布を貼ったとして、コーヒーの温度が下がるでしょうか。
冷湿布の作用はあくまでも冷感を与えることで、冷やすことではありません。
アイシング目的であれば、氷嚢やアイスパックを用いることが効果的です。
・温湿布
温湿布は主に、慢性的な腰痛や肩こりなど、鈍痛に対して用いられることが多いです。
唐辛子エキスが含まれているため温かく感じますが、実際に湿布の温度が高いわけではありません。
急性期で炎症が強い場合(捻挫や打撲直後など)、唐辛子エキスは炎症を助長する場合がありますので、温湿布は使用しない方がいいです。
炎症を抑えると言うよりは温めて痛みを和らげることが目的になります。
ただし、患部を温めるという目的であれば、ホットパックや蒸しタオルなどを用いる方がより効果的といえます。
②パップ剤(白い湿布)とテープ剤(茶色の湿布)
昔ながらの白色で厚みがあるのがパップ剤、
茶色で薄いのがテープ剤です。
ハップ剤は水分を含んでいる為、貼った感じがひんやりするなど冷感や温感があるタイプがあります。
粘着部分が肌に優しい為かぶれが少ない反面、はがれやすいのが特徴です。
一方、テープ剤は粘着力が強くはがれ難い反面、長期で使用すると肌がかぶれやすくなることがあります。
しっかりと張り付くので関節などの動きが大きいところに向いています。
③湿布を貼る時間
一般的には、お風呂上りに貼り、朝起きた時にはがすのが良いと言われています。皮膚の汚れや油分が洗い流された状態なので湿布がしっかりと吸着し、
かぶれも起こり難くなります。
汗をかいている場合は少し間をあけて、落ち着いてからにしましょう。
1日タイプは8~10時間貼ることで消炎鎮痛剤が皮膚に浸透し、その後湿布を剥しても約24時間は効き目があると言われています。
半日タイプは4~6時間で浸透し約12時間の効き目があり、次の湿布を貼るまでに一度はがしてから、時間をあけて皮膚を休ませてあげる事が大切です。
④かぶれに対する対処法
皮膚炎・皮膚かぶれは湿布に多い副作用で、効果的に湿布を使用する為には悪化させない事が大切です。
薬剤や添加物が皮膚に接する為、それが刺激となって炎症をおこすことがあります。
対応策としては、皮膚を清潔にしてから貼る・貼る時間を短くする・次に貼るまで時間の間隔を空ける・貼る場所をずらす・塗り薬にする等でかぶれを回避しましょう。
ケトプロフェンと言う物質を使用している湿布は、湿布をはがした後もかぶれに注意が必要です。
紫外線に当たると過敏症が起きてしまう「光線過敏症」になる可能性があり、注意が必要な期間は湿布をはがしてから4週間程度と言われています。
説明書に記載されているので必ず確認しましょう。
いかがでしたでしょうか?
ただ貼るだけでなく、正しく使うことでより効果を発揮します。
痛み止めには欠かせない湿布ですが、用法・容量を守って効果的に使用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!(^ ^)
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