マガジンのカバー画像

イギリスをさまよう女の記録

32
31歳無職女イギリスに引っ越しました。
運営しているクリエイター

#海外

かつてできなかった夏休みの宿題を今こそ私たち終わらせよう

イギリスで引きこもり生活を送る私が一日でブッダから蒼井優と山ちゃんの蕎麦屋デートまでを駆…

DJ DOSANKO
4年前
24

ロンドンの街頭でチラシ配りをすると悟りが開ける

現金が20ペンスくらいになってからわたしは初めて自分の残酷な状況に気づいた。 友人宅に遊…

DJ DOSANKO
4年前
231

あなたが歯医者にいったらわたしたちは恋人になる

すっかり秋めいてきたロンドン朝九時、今日も仕事だなと歯を磨いていたらアイスクリーム屋の店…

DJ DOSANKO
4年前
40

一ヶ月後にあなたを抱きしめてもいいですか

「来月の僕の誕生日に、餃子とビールと、あなたの抱擁がほしいです」 一ヶ月後の抱擁をメール…

DJ DOSANKO
4年前
59

30過ぎて人生初のデートにいってきた - 2

デートというものはほとんど文化祭である。ある決められたランダムな一日に向けて、昼夜準備に…

DJ DOSANKO
4年前
52

30過ぎて人生初のデートにいってきた - 1

オトさんと初めて手を繋いだのはカーニバルの夜だった。 私たちはこの日、生まれて初めてデー…

DJ DOSANKO
4年前
44

やさしさで私はフォアグラになる

私は今ロンドンのアイスクリームトラックで働いている。 ひとり気ままなもので、割れたコーンとかカスカスのアイスを食べながら好きな音楽かけて適当にやっている、季節はほとんど夏の盛りを過ぎており、ほとんど人もまばらである。 この日は小雨プラスなかなかの寒さでもはやだれもアイスクリームに見向きもせず、さかさかそれぞれの目的地へと通り過ぎて行く。 雨だな…とトラックから顔を出していると、 ハーイ! と手を振りながらこちらに向かってくる小さな女の人がいた。 何だか見覚えがあるなあと

ふたりの男性へのときめきに死す

一晩にして私はふたりの男の人に恋をしてしまったようだ。 そんなことありえないだろうよと思…

DJ DOSANKO
4年前
44

イタリア人こそがいつも私を救ってくれるのだ

異国での仕事探しは長く苦しい道のりである。 昨日はトルコ人に無料でこき使われた挙句に恐ろ…

DJ DOSANKO
4年前
37

ロンドンの素敵なイングリッシュガーデンには夜な夜なエッジィな若者たちが集っていた…

部屋には窓がない。リビングからピアノの音が聞こえてくると、ああ朝になったんだなと思う。 …

DJ DOSANKO
4年前
27

夢のノッティングヒルに散りそこなって夏、アルゼンチンのマリア

冷蔵庫が壊れているので、一食分の肉と野菜を買って念入りに洗ったフライパンで焼いて食べる。…

DJ DOSANKO
4年前
19

ロンドンでホームレスと一緒にテレビ見る夜

みなさまお元気ですか。私は今ロンドンで17人のヒッピーたちと一緒に暮らしています。 巨大…

DJ DOSANKO
4年前
11

私の中の未知のキャンキャンOLマインドよ、いったい今までどこへいらしたの

「金とか仕事とか身長とかどうでもいいし、そんなんよりその男の生き様が大事なんだよ」と野毛…

DJ DOSANKO
5年前
21

昼と夜と朝の間を縫って歩こう、ああダンスフロアはパンダでいっぱいだ

土曜日の夜、いつもと違うパブに行ってみよう、と思った。そこで私はやたらユーモアセンスの高いポーランドの熊さんと踊ることになる。 グラスゴー朝10時、起きてカーテンを開けるとそこには信じられない光景が拡がっていた。 晴れているのだ。 しかもピーカン晴れである。人々が半袖Tシャツで笑いあっている。どこからともなく幸せそうな音楽が聞こえてくる。 いつものビショビショのフードのヒモをギュンギュンにしばって前傾姿勢で歩く人々の姿がどこにもない。 これは異常事態だ。 カーテンを閉