サンライズアンドサンセット、

嘘つきは死なない

殺される夢とか死ぬ夢とかがいい夢、なんて そんなの怖い夢を見た人に対する精一杯の優しい嘘に決まってるじゃないか 
バイトのメンバーで飲んだことがあんまり楽しかったので、最近はそのことばかり反芻している気がする(寂しくなるばかりだから、あまり良くないと自覚はしている)。もうちょっと早くに、秋ぐらいに集まってたらもっと、良かったのかもしれない おれはあの日みんなに合わせてたばこを何本か吸って、平気なふりをしていたけどまあまあクラクラきてたのは内緒である

サンライズアンドサンセット、争いはやまない

ゴミ箱を蹴るのはパンクで、ソレを聞いてゴミ箱を蹴るのは流行だ
信号を無視するのは別に良いけど、子供とか他人が見てる前ではしないほうがいい
ルールよりマナーを守るべきですからね それはときに反社会性を帯びたとしても

社会的とは金や地位、その他目標達成のために物事を行うことで、その点において略奪や暴力は社会的な行動だといえる
反社会的っていうのはもっと無意味で、無秩序で、問題解決にすらならないことだ 傘を持っているのに傘をささないで帰ったり、ドラッグストアの店内で流れているイメージソングに合わせてムーンウォークをしたり、松屋で牛めしを待っている時にイヤホンからナンバーガールが聴こえてきたから食わずにそのまま帰ったりすることだ そんな生き方はなんというか、速い と感じる それは例えば、陽が登って落ちるまでの速度だったり、ナメられた時にショボショボせずにすぐ怒れる速度だったり、ドリフ大爆笑のコントで志村けんが登場してから笑いをとるまでの速度だったり、金木犀が咲いて、枯れるまでの速度だったりするわけだ 速いやつが強くて 速いやつは美しい

サンライズアンドサンセット、欲しいものは尽きない

年末になるとどこのブランドも「ホリデーシーズンを特別なアイテムと共に…」みたいなこと言ってセールしたり限定品を売り出したりするために財布の紐を守るのに必死になる。

守りきれなかった…
まあ 金って無い方がいいから

自分で選んで買った靴 自分で選んで買ったズボン 自分で選んで買ったシャツ 自分で選んで買ったパーカー 自分で選んで買った上着 

最初に自分で選んで買ったのは中学生の頃か その服は最近捨てた
自分で服を選びに行く、と勇んで家を出、電車で古着屋に行って2時間くらい悩んで迷ったのを覚えている。
1600円くらいだっただろうか 肩のあたりにトライバルみたいな模様の入った緑のチェックの薄手のネルシャツだった。また来世でも人間とシャツになれたら最初に買うから


サンライズアンドサンセット、悲しみは消えない

自慢じゃないけど おれだって、おれがいなくて困る人なんかいないと毎朝思うし 消えてしまいたいと思わない日はあんまりない そのチケットを捨てる度胸もないくせに どうしたらいいのかね
みんな、おれは畜生じゃない でも年をとるたび 体が動物として成熟に近づくたび 本能的なところで、種を残せよとかそっち系のダセー衝動が強くなってきてムカつく 子供のように生きられたらどんなにいいだろうか もっと楽しいことをやって 輝くところへ行きたいよ いろんなことが思い通りになったらいいのにな


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