まだ間に合う!大学院入試(自然科学系)の日程について(関西)

大学院は8-9月に入試を実施してそれで終わりのところが多い。しかし、それになにかの間違いで残念な結果になってしまった場合、まだ学生を募集している大学院を探さないといけません。大学の入試の情報は多々あるものの、大学院に関しては情報が少ないので、関西の国公立大学についてめぼしいところの情報をまとめてみました。


旧帝大

【京都大学】

エネルギー科学研究科

・試験は9月下旬実施。願書提出は8月末〜9月初旬。
・英語試験はTOEICまたはTOEFL。令和6年度版では、受験時期が指定されているようだ。
・募集人数は割りと少なめ。
・理学部・工学部の院試の日程とずれているため、これらの学部生が保険で受けている傾向が強い。

人間・環境学研究科

・試験は2月実施。願書提出は12月下旬。
・英語試験はTOEICまたはTOEFL。過去6ヶ月以内のもの。
・募集人数は全体で決まっているので、その都度公開される募集要項にて確認するべし。(過去データを見ると割りと多めに募集されている模様。)
・出願に小論文など記述するものの提出は不要。

総合生存学館(思修館)

・試験は1月下旬実施。願書は12月中旬。
・博士課程5年一貫コースのみ。
・英語試験はTOEIC、TOEFL、IELTS、実用英語技能検定、国際連合公用語英語検定試験。過去3年間有効。基準としてTOEFL-iBTは80点以上と記載されている。
・募集人数は少なめ。
・小論文、自己PRビデオなどが必要。

京都大学は募集人員が比較的多い、人間・環境学研究科がオススメ。しかし、試験の実施時期が2月と遅いのでそれまでに他が通ってないと最後の試験になりそう。

【大阪大学】

大阪大学では2次募集している研究科は稀のようだ。大阪大学には大阪大学産業科学研究所があるが、どの教員も他の基幹学部に所属しているので、該当する研究科の試験を受けなければならない。

理学研究科

・2次募集している専攻があるようだ。数学・生物科学・高分子科学・宇宙地球科学など。
・専攻によって募集時期が異なるのでHPをチェック。
・過去のデータでは2次募集の門はとても狭いようだ。

生命機能研究科

・冬季の募集がある。5年一貫コースのみ。
・試験は12月上旬。願書は11月中旬締め切り。但し、検定料の納入は10月なので早めに受験するか決めないといけない。
・口述試験のみ。英語はTOEIC、TOEFL、IELTS。基準は募集要項に記載されている。(TOEIC 550点以上。令和5年現在。)


旧帝大以外の国公立大学

【神戸大学】

工学研究科

・一部の専攻のみ第二期の募集があるようだ。
・試験日は1月下旬。出願時期は1月上旬でかなり遅め。
・TOEICが必要。
・試験は筆記と口頭試問。

【京都工芸繊維大学】

https://www.kit.ac.jp/

・一般入試は3回実施。夏以外は10月(II期)と12月(III期)の試験がある。
・II期とIII期では募集している専攻が異なる。
・願書は9月中旬、10月下旬。8月の試験の結果が決まってからも十分間に合う。
・過去のデータを見ると、I期以外は結構枠が少ないようだ。
・英語試験はTOEIC。後は口述試験の形式が多い。

【大阪公立大学】

理学研究科、工学研究科、農学研究科

・1次選抜試験の結果により、2次募集が行われる専攻があるようだ。
・試験日は2月、出願は12月中旬〜下旬。
・英語試験はTOEICまたはTOEFL-iBT。専攻によってはTOEFL-iBTを受け付けないところも。

【兵庫県立大学】

環境人間学研究科

・試験日程は2月下旬。かなり遅め。
・出願は1月下旬。これも紹介した中では遅め。
・英語試験はTOEICまたはTOEFL-iBT。
・小論文形式の専門試験と口述試験。
・出願には研究計画書と指導教員の許可証が必要。

【滋賀県立大学】

工学研究科

・試験日は2月下旬〜3月上旬。割りと遅め。
・出願も1月中旬。
・英語試験はTOEICのみ。
・募集人員は総数が少ない。2次募集は1次募集の結果次第だが、かなり少なくなると予想される。
・試験は基本、専門科目の筆記と面接。専攻によっては数学の試験を別途実施。

環境科学研究科

・試験は2月下旬。出願時期は1月下旬。
・募集人員はそもそも総数が少なめなので、2次は大分限られると考えられる。
・英語はTOEICのみ。
・その他の試験は専攻によって変わる。環境動態学専攻のみ、筆記試験を実施。残りの専攻は面接のみ。
・研究計画書の提出が必要。

大学院大学

【奈良先端科学技術大学院大学】

言わずと知れる(?)、関西の大学院入試の2次希望者の受け皿。年3,4回の入試を実施しており、募集人数も多い。大学院大学なので、全学生が他の大学から移動してくる。学部上がりとの差を気にする人にはオススメ。

・1次募集以外は10月と3月に試験が実施される。出願期間はそれぞれ9月下旬と2月上旬。まさに最後の砦。
・3次募集の募集人数は各専攻数人だが、倍率は1〜2倍。
・英語試験はTOEIC、TOEFL、IELTSなど。
・小論文の提出が必要。これを元に口述試験のみが実施される。
・試験は令和5年はオンライン実施。今後もオンラインになるかはわかりません。

まとめ

関西の国公立大学を中心に大学院の二次募集をしている大学と研究科をピックアップしてみました。雑感としては、2次募集を行っているところは少ない。特に基幹学部ではほぼ募集を行っていないようです。
掲載した中では京都大学人間・環境学研究科の2次募集か奈良先端科学技術大学院大学がおすすめですね。出願のハードルが低い点と、募集人員が割りと多いので、最後の関門としての選択としては良いと思います。
他に、私立大学は大体2次募集を行っているので、私立大学の大学院に進学を希望する場合はHPをチェックするとよいでしょう。


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