時代ガチャ

最近お昼のワイドショーを眺めていると「親ガチャ」という言葉が取り上げられていた。インターネットヘビーユーザーの私からすると何を今更と思うほどかなり前から目にしたことのある言葉だったが、今何かと話題である。

私は2000年生まれの大学3年生。20歳。トゥルリラ。

コロナのせいで人生めちゃくちゃと言っても過言ではない。もしコロナなんて無かったら今頃どんなに楽しい大学生活を送れていただろうか、なんて無意味な物思いに耽る日もある。

私が時代ガチャ外れたと感じるのは遊び盛りな大学生時代をコロナに邪魔されているからもそうだけどもっと個人的な理由がある。

私は音楽大好き。節操無く聴く。ちあきなおみからDUA LIPAまで聴く。

冒頭のトゥルリラで匂わせてしまいましたが、私は邦洋問わず70年代80年代の音楽が好きだ。小学校高学年〜中学生ごろから80年代アイドルにどっぷりハマった。みんな西野カナとか歌ってる中で「TVの国からキラキラ」とか甲斐バンドの「HERO」とか歌ってる小学生だった。そんな私はキョンキョンのファンになった。

学校や塾でなかなか忙しかった私のお楽しみはドライヤーの間にYouTubeで懐メロをディグること。どういう流れかキョンキョンにたどり着いた。全員集合でヤマトナデシコ七変化を歌っているキョンキョンの動画。かわいい！！！！！そこからYouTubeにあるキョンキョンが歌ってる動画全部見たと思う。キョンキョンだけにとどまらずいろんな昭和のアイドルの動画をいっぱい見た。と、このタイミングであまちゃんが流行ったんです。毎日テレビでキョンキョンや薬師丸ひろ子さんを見れたり80年代を感じれたりして楽しく視聴しておりました。

普段からずっと「SAND BEIGE -砂漠へ-」とか「悲しみが止まらない」とか歌ってるもんだから周りの世代どんぴしゃな大人たちに「あんた生まれる時代間違えたんちゃう？」とかよく言われてた。確かに、あ〜この時代に生まれて毎日ベストテン見たり夜ヒット見たりしてみたかったなぁ…と思ってた。

この夏休み、私の中で57628473回目の80年代アイドルブームが到来した。第1回は小泉今日子編から始まった私の80年代アイドルブーム、今回は中森明菜がまたきた。常に当たり前のように歌謡曲を聞いているから今までも何回もブーム来ていたはずだけど、今回はビッグウェーブだった。中森明菜の良さをちゃんとわかってしまった。私の夏休み後半はどこで何をなさっているかわからない明菜さんに「元気ですか」という思いを募らせる毎日となった。というぐらい明菜ちゃんが出ている番組を見まくった。

1965年に生まれたかった…

という思いに駆られた。1965年というのは明菜ちゃんの生まれ年であり、私の母の生まれ年である。（ちなみにキョンキョンは早生まれの1966年なので同学年）勝手に私の母を明菜ちゃんとキョンキョンに並べてしまったが、母はこのお二方と全く同じ時代を生きてきたのである。これだけで羨ましいし、もはや憧れてしまう。

母が私と同じような年齢だった頃（1980年代後半）の話を聞くと、もう聞いているだけでワクワクするほど楽しそうだ。メッシーやアッシーがいて毎晩のようにディスコに行く。いわゆるバブルの世の中である。2000年に生まれた私はバブルへの憧れが止まらない。（私がバブルというものを知り憧れ始めたのは小学生の頃に見た「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」という映画です。）だって毎日のように生放送の音楽番組があって錚々たるアイドルたちをテレビつけたら見れたわけでしょ？（でも当時大学生だったらうちの母親みたいに遊びまくって家でTV見たりなんかしないのかな）

今みたいにSNSがないのも羨ましい。駅の黒板にメッセージを書き残したり、待ち合わせ場所で相手が来るのかどうかわからないまま待ちぼうけしなくていいのは便利だし、インスタやTwitter楽しくて大好きだけど、たまに嫌になることもある。

バブルを楽しんだ人たちは「あの頃は楽しかった」「みんな勢いがあった」と言う。当たり前だけど。きたる２１世紀に希望を持ち景気も超絶よくて世の中に活気が溢れていたんだろう。

今日本は景気も悪く（コロナで日本だけの問題じゃないが）、先進国なのに物価が安く、正直私からしたら不安だらけだ。この国で年を重ねて大丈夫だろうかなんて思ってしまう。それにテレビをつけても夜ヒットもベストテンもトップテンもやってなくて、藁にもすがる思いで見た○ステはTikT○kに基づいた企画だらけだ。（白目）

私は今日も夜ヒットやベストテンを見て、レコードに針を落とし、現代から目を背け現実逃避してしまうのである。

（おまけ）1965年に生まれてたらしたかったことランキング

第一位　ダイエーの屋上にアイドルのミニライブ見に行く

第二位　南野陽子のナンノこれしきっ！に葉書を送り、ナンノへんてつを貰う

第三位　彼のナナハンで夜を駆ける

殿堂入り　82年組になる