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恋愛に頭が狂っている(2024年2月4日)

恋愛に頭が狂っている。というか欠点だらけの冷酷な、でも優しくて、素直で、寂しがり屋の相手の、魅力に狂っている。
この2年間、狂いっぱなしだ。

そう書いて、画面をちょっと遠くから眺めてみると、自分は本当に、心の底からくだらない人間なのかもしれないと思わされる言葉づかいだ。
恋愛について同じように頭を狂わせている言葉の名人の詩や、文章を引用して語ったことにするのは実にやさしい。いや、自分の核に突き刺さった言葉を引用することの難しさはある。あるんだが、引用を使わず自分の言葉で言わなければいけないことというのはある。あるんだ。

相手の好きなところ 性格が自分と同じくらい悪く(つまり誰よりも)
悪いことの話が通じ合うところ しかし純粋で、潔癖でもあり、崇高な精神の持ち主でもあるところ。愛嬌のかたまりであるため、どんなに怒っていても悲しんでいても可笑しい。異常なくらい素直だ。自分が欠点だらけであること、しかし自分は美しい黄金の精神を持っているということを知っていて、それに誇りを持っている。激情型なのにいつもは冷静で、冷酷。愛する人をとことん愛し、それを言葉にすることを決して憚らない。だけど、そうやって尊敬していたら、あまりにもくだらないことでこちらが引くぐらい大笑いしていて、呆れさせてくれる。
しかし本気で笑っちゃいけないことは、絶対に笑わないところ。怒るべきところは怒るところ。
でも、面倒くさがり屋だ。私のLINE攻撃に閉口しているところが嫌いだ。でも、極度のさみしがりや。何よりも可愛らしい。
あと頭がいいところ。本をたくさん読んでいる。くだらない、ホモソーシャルに毒されきったユーモアと精神の中に、確かに知性がある。

嫌いなところ 媚びてくるところ。
同棲についてしっかり考えてないところ。

つまり、狂い方にかなりの差があるのだ。相手は、私のことを思って苦しくなったり、眠れなくなったりしない。まだ見ぬ同棲生活に思いを馳せたりしない。恋の詩を書いたり、その行為をしてしまう自分に腹立たしくなったりしない。夜中にLINEを送ったり、それを取り消したりしない。死ぬことを考えたりしない。それが辛くてしかたがない。

でも、しょうがないのだろう。だけど、私は復讐を考えている。いつかちゃんと、別れてやる。相手に未練が残っているうちにやめてやる。恋愛に脳を狂わせるのをやめる。人生を自分の手にきちんと取り戻す。それが私の、今の一番の夢である。




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