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高齢者のシンプル運動シリーズ   「ブリッジ」

こんにちは!さっとんです。
今日もブログを読んで下さり、ありがとうございます!まだまだ寒い日が続きますが皆様体調は大丈夫でしょうか?

本日は「ブリッジ」運動についてお伝えしたいと思います!
シンプルにベッドに寝ての「お尻上げ」ですね!

おしりあげ

後半で様々なブリッジ運動を行っていますので、お時間ある方はのぞいてみて下さい(笑)

私もよく、御利用者様へのトレーニングや自主トレ指導で使っていますが、臨床でも行う頻度が多いと思います。

シンプルですが、この運動がどんなステキな運動なのかを私なりの視点でお伝えしたいと思います。

どこの筋肉が働くの?

股関節周り
・大殿筋 ・中殿筋・大腿筋膜張筋 ・内転筋群
膝・足関節周り
・大腿直筋 ・内側広筋 ・外側広筋 ・ハムストリングス ・腓腹筋 ・前脛骨筋
体幹
・脊柱起立筋

でました。漢字ばかりですいません!

高齢者に重要な背筋や下肢の筋肉がこんなに活動することをイメージして頂ければと思います。

膝を曲げる角度の違いは?

大殿筋を強化するには膝の屈曲角度を大きくする
ハムストリングスを強化するには膝の屈曲角度を小さくする

との報告があります。膝の角度は色々な角度で行うと良さそうですね!

筋力への視点も大事ですが、この運動が生活動作にどう繋がるかが重要です!

生活動作との関連は?

日常生活で、頻繁に行う動作の中で「立ち上がり動作」があります。

何げなく立位や歩行の前段階として行う、重要な動作ですね。

私は生活期の基本動作の中では、特に重要と考えています。シンプルに何度も日常生活で行いますよね!

・立ち上がり動作の筋活動の順番は
下肢の筋肉→大殿筋→脊柱起立筋
・ブリッジ運動の筋活動の順番は
下肢の筋肉→大殿筋→脊柱起立筋

です!何をお伝えしたいかと申しますと、立ち上がり動作への運動学習にも繋がっている可能性があります。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
もう少しこの運動について伝えさせて下さい!

幅広くリハビリに応用効きまっせ!

・廃用の筋委縮が進んだ方へは
足部が固定されている為、CKCでの抗重力筋トレーニングにもなります。

更に股関節を動かすことで体幹、下肢の筋力を同時にトレーニングできます。



・中枢性疾患の方には
足部の安定性向上、足底からの感覚入力、分離運動の促通

脳卒中の方の歩行は体幹が前傾し、大腿部の筋肉が短くなることが多い為、膝前面の筋肉を伸張させるのにも使えます。

・圧迫骨折の方には
殿筋、背筋トレーニング、骨折後の楔状変形の予防としても使えます。

肩峰と踵までの距離を長くすれば、脊柱起立筋の筋活動が増大する

との報告があります。なので、膝の屈曲角度を浅くしていくにつれて、背筋優位のトレーニングにもなります!

円背姿勢へのアプローチにもなりますね。



・変形性膝関節症(膝痛)の方には
ブリッジはハムストリングスの筋活動が大きいので、相反抑制(動かした反対の筋肉がゆるむ仕組みです)にて膝全面の筋力を緩める効果もあります。

大腿四頭筋の緊張が高く、膝痛がある方にも使えます。

更にボールを挟む等、内転筋の作用を強めると外転筋の緊張も緩めることも可能です。

・肩関節疾患の方には
肩を上げる際には脊柱の伸展も重要です。

ブリッジして脊柱を伸展しながら肩をあげていくと、肩の動きへの運動学習にもなります。


長々と書きましたが、様々なトレーニングに応用できます。

現在のデイケアでも、サーキットトレーニングメニューの一つとして御利用者様に行って頂いています。
高齢者でも安全に行うことができ、おススメです!

最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。

これからも、高齢者のパフォーマンスアップをお手伝いしていきます!


参考文献
・各種ブリッジ動作中の股関節周囲筋の筋活動量
― MMT3と の 比 較―
・当院入院患者におけるブリッジ力とADLの関連性
・リハビリテーションにおける立ち上がり訓練とブリッジ動作の筋活動量の検討
・ブリッジ動作における脊柱起立筋の筋活動と床反力の関係
・運動療法学 障害別アプローチの理論と実践

 




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