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[大分トリニータ]明治安田生命J2リーグ第40節vs.横浜FC 【独自の目線で解説】

2018年明治安田生命J2リーグ 第40節
日時:2018年11月4日(日)14:00キックオフ
試合会場 ニッパツ三ツ沢球技場

皆さん、こんばんは。

大分トリニータの試合の解説を初めて記事にさせてもらいますが、これはあくまで個人的な考えなので、独断と偏見で解説しております。今回は下の5つの項目に分けて説明していきます。

① スターティングメンバーから考えられる
     両チームの狙い
 
② 前半の振り返り
③ 後半の振り返り
④ 試合全体を通して感じたこと・今後の課題
⑤次節でのJ1昇格への条件

①スターティングメンバーから考えられ     る両チームの狙い

まずは大分トリニーターのスターティングメンバーから考えていきます。

最近はずっと3-4-2-1のフォーメーションでしたが今回もこの形を取ってきました。ただ前節と違って、藤本に代わり前回先発から外れていた小手川が先発復帰しました。1トップには三平、シャドーの右の位置に小手川が起用されました。藤本を外した理由は3つのうち、どれかだと考えられます。

① 体調不良  

② 体調不良ではないが、コンディションが良く    なく、小手川の方がコンディションが良かった。

③ サイドで起点を作りたいという戦術面のため

おそらく、③の可能性が高いのではないかなと思いますが、ベンチにも入っていないので①②の可能性も否定はできないですね、、、。

*後で知ったのですが藤本選手は体調不良とのことでした。

このスターティングメンバーから考えられる大分トリニータの狙いですが、3つ挙げます。

①ポゼッションサッカー
②両サイドで人数の優位性を活かして起点を作り多彩な攻撃のバリエーションから攻める。
③守備面の強化

①に関しては、片野坂監督がずっと貫き通しているサッカースタイル。アウェイの千葉戦では、スタイルを変えたカウンターサッカーを披露したが、今回はいつものポゼッションサッカー。ただ、ポゼッションするだけでなく、パスを回しながら相手を揺さぶり、空いたスペースを使ったり裏を取りながら、攻めていくスタイル。

②に関しては、小手川、馬場が入っているあたり両サイドで起点を作りたいのだとすごく感じる。小手川はサイドでボールを受けながら、パスに積極的に参加し、ボールを散らすことができる。右サイドでは、松本、岩田と攻撃に長ける選手が多いだけにそこに絡んで攻撃シーンを増やして欲しい。右サイドだけではない。馬場を起用してきたのは、左サイドでも起点を作りたいという想いの表れだと思う。シーズン中盤こそは、馬場がスタメンを外れることも多かったが、前半戦は馬場と星の連携が良く、左サイドでも起点が作れていた。左サイドの連携面にも期待したい。そして、馬場はテクニックも持っているのでスルーパスや、ワンツーなどでアタッカーを活かすプレーをして欲しいと思う。もちろん決定力もあるので、ゴールにも期待したい。

③に関しても、馬場、小手川が絡んでくる。片野坂監督は攻撃と守備のバランスもすごく意識していたのではないかと思う。伊佐、藤本は決して守備が下手というわけではないが、馬場、小手川の2人の方がインターセプト率が高く守備の貢献度という点では上回っている。馬場、小手川はポジショニング取りもすごい良く、周りの状況を良く見ている。片野坂監督の守備への意識というものもスタメンから伺えた。

続いては横浜FCの狙いを解説していきます。

横浜FCはイバと、野村というチームの中心選手を欠く中、トップ下にブルーノと瀬沼を起用して3-3-2-2という布陣を敷いてきました。ブルーノも瀬沼も今シーズンあまり試合には出ていなかったですが、ここでのスタメン起用。このスターティングメンバーから考えられる狙いは、2つ。

① 高さを活かした、ポストプレーやセットプレーからの得点

② ブルーノ、レアンドロ、佐藤を中心とした奪った後のショートカウンターサッカー。

①に関しては、戸島191cm、瀬沼185cmと身長が高い選手が前線にいるのでポストプレーやセットプレーからの得点を狙っているのではないかと思います。ブルーノとレアンドロは身長こそ低いが彼らの高さを活かしたボールを配球するテクニックがあります。

②に関しては、大分が基本的にボールを保持するサッカーをするので奪った後早い攻撃のショートカウンターに近いサッカーをするのではないかなと思います。大分は攻撃時にSBやWBも絡んでくるので、その辺りのスペースを活用してくるのではないかなと思います。レアンドロドミンゲスがトップでの起用だが、状況によってゲームを組み立てるために中盤に降りてきたり、チャンスとみるや、両サイドに顔を出してくるのは怖いですね、、、、。

② 前半の振り返り

横浜FCは、予想していた前線のハイプレスからのショートカウンターサッカーをするのかなと思っていましたが、少し思っていたのとは違う形のサッカーを展開してきました。大分トリニータはいつも通り自陣のパス回しからビルドアップしていき、揺さぶっていきます。横浜の守備としては、少し引いて中盤  (ハーフラインを超えた辺り)に攻め込んできたらプレスを仕掛けてきました。この作戦が上手くハマりました。大分は中盤まではパスを繋いでラインを上げれるのですが、縦に楔のパスを入れようとすると横浜の連携したプレスにハマり、さらにサイドでも起点を作れず、ボールを持たされている時間が続きます。大分がプレスにハマり、ボールを取られると横浜は時間をかけずにレアンドロを中心に縦に早いカウンターサッカーを展開します。トリニータもボールを奪われると、素早く5-4のブロックラインを形成して、上手く対応していました。横浜が敵陣に攻め込んでいて、インターセプトされた時は前線からハイプレスをしてきました。このハイプレスにトリニータのDF陣も上手くビルドアップ出来ずに、前線に蹴り出すしか出来ません。DFの裏を狙って出したパスには見えませんでした、、、、。そのボールを回収されるが、またブロックを作って奪ったらパスを繋ぎながらビルドアップするも攻めあぐねる、といった展開が繰り返される場面が非常に多かったです。

そんな中トリニータにも、チャンス2回、ピンチの場面が3回ありました。(個人的に点に繋がりそうなプレーに絞りました)

チャンス:   前半15分   前半35分

ピンチ :     前半9分     前半25分   前半27分

前半15分  攻め込まれている中、馬場がカットし、馬場➡︎三平➡︎小手川➡︎松本と繋ぐ。松本がクロスをあげるも、中には誰もおらず。ファーサイドには、星が居たが、、、。

前半35分 小手川の右からのFKを、ファーサイドの馬場がワンタッチで中に入れると、丸谷はダイレクトでシュートを放つ。大きく枠外に外れる。

この2つのシーンは、すごく対照的なプレーでした。15分は得意の流れの中から、35分は苦手なセットプレーから各々違う形のチャンスを作りました!どちらの形も作れたことは、苦しんだ前半の中でも好調なトリニータを見せることができたのではないかと思います。

前半9分 レアンドロのFKから、ファーサイドの戸島にヘディングシュートを打たれるも枠外に外れる。

前半25分 田代のロングボールに鈴木が追いつき、GKにバックパスしようとするもキックミス。戸島にボールを奪われ、大きく飛び出している高木の股を抜かれるシュートを打たれるも枠を外れる。

前半27分 横浜がハイプレスしている中、パスでビルドアップを試みるもレアンドロがパスカットしてそのままシュートを放つも外れる。

この3つはトリニータの今シーズン通しての課題になっていたところが出たかなと思います。1つはセットプレーでのピンチ、失点が多いこと。2つ目は自陣でのパス回しに余裕を持ち過ぎていてパスカットされること。この2つの課題は金沢戦、山形戦でも、意識して試合に臨んで欲しいと思います。


③後半の振り返り

後半の15分ぐらいまでは、大分ペースで試合が進みます。横浜FCのトップ下の瀬沼、ブルーノが攻撃意識が強く、前半よりも高い位置でプレーするようになっていました。ディフェンスラインを上げて、全体的に高い位置でプレーできれば良かったのですが、永田、佐藤、北爪のラインは前半と同じラインで守備をしていたため、高い位置を取っている瀬沼、ブルーノとのラインの間に大きなスペースが生まれました。大分はそのスペースを上手く使って、多くのチャンスメイクをしていました。58分には伊佐の飛び出しからのドリブルで最後は中央に詰めていた馬場へのパスから馬場がダイレクトでゴールを奪い先制点を取ります。横浜も、これではまずいと思い、ブルーノに代えて斎藤を入れます。斎藤が入ったことで横浜のラインのバランスが取れるようにになりました。これが非常に大きく、それからは横浜も大分もどちらも拮抗した展開でした。しかし、68分にレアンドロのミドルシュートがバーにあたり、跳ね返ってきたところに中に絞って上がっていた永田にヘディングで決められ同点にされます。大分は68分には小手川に代えて國分を入れます。しかし、その國分のファウルから72分、レアンドロのセットプレーでクロスをあげられヨンアピンにヘディングで合わせられ1-2と逆転されます。すると、またもや78分、セットプレーでレアンドロのクロスに戸島がヘディングでゴールを決め1-3も突き放されます。その後もお互いチャンスを作りますが、得点できず、、、、試合終了です。

後半はトリニータの良いところも悪いところも全て出たと思います。最初の先制点を取った時の流れでは、本当に伊佐が素晴らしかったです。動き出しからドリブルまでの動きは、藤本の得意プレーです。伊佐もベンチから藤本の抜け出しのプレーを見て勉強していたのではないかと思うくらいです。今週の金沢戦でも活躍が期待できるなーと思います。その他も攻撃の方は1得点で終わったとはいえ良い攻撃をしていました。しかし、守備では、やはり課題のセットプレーでの2失点が大きすぎました。レアンドロのクロスの精度とヨンアピン、戸島のヘディングの精度が高いことには変わりはないのですが、、、金沢戦はもう少し身体を張ってヘディングをうまくさせないことであったりとか、しょうもないファールをペナルティーエリア付近でしないようにする(仕方ないファールはいいが、、、)と工夫を見せて欲しいです。


④試合全体を通して感じたこと、今後の課題

試合全体を通して、トリニータがしようとしているサッカーはブレておらず、1試合通して貫けているなと感じました。セットプレーでは、2失点しましたが、1人1人がデュエルしており、カウンターにしても自陣から多くの選手が走って本当に人数をかけた攻撃をしようと心掛けているように思いました。

今後の課題としては、まずはセットプレーの失点を減らして欲しいですね。そのためにも、先程も述べましたがペナルティーエリア付近でのファールをしないようにすることなどの工夫が必要です。そして、相対的になりますがトリニータ自身がセットプレーで得点を増やすことも課題かなと思います。CKにしても、FKにしても、考えられたトリックプレーをしているので精度を高めて残り2節でぜひ、セットプレーからのゴールを見せて欲しいです。

⑤次節でのJ1昇格への条件             

現在40節終わって、このような順位となっています。トリニータは勝点は同じですが得失点差で町田を上回っているため、2位です。次節で、確実な昇格決定は有り得ないのですが、ほぼ昇格が決まる可能性は十分にあります。

それは、次節の結果次第ですがトリニータが金沢に勝利して勝点+3を取るのが大前提になります。                   2位通過でも、昇格は確定になるので1位の松本の次節の結果は考えません。5位の東京Vは、勝点67で次節勝っても70にしかなりません。次節トリニータが勝つ前提で話していますので、トリニータは勝点75になります。残り1試合では勝点75には追いつかないので、東京Vの次節の結果も考えなくても大丈夫です。問題となってくるのは3位の町田と4位の横浜FCの次節の勝敗です。

次節、町田が負けであり、なおかつ横浜FCが引き分け以下になると、ほぼ大分トリニータの昇格が決まります。100%ではないですが、ほぼ確実です。トリニータは勝つと勝点75なので、町田が引き分けると勝点73になり、最終節で勝点を抜かされる可能性があります。なので、町田に関しては負けでないといけません。そして、横浜FCですが、次節引き分けで勝点1を取ったとしても勝点71で勝点75のトリニータには最終節に勝っても追いつくことはできません。なので、横浜FCは引き分け以下でないといけません。

でも、そーなると最終節でトリニータが負けてしまい、町田が勝つと勝点75同士で並ぶのでまだ分からないじゃないかと思う人がいると思います。

しかし、勝点75同士で並んだ時、次に得失点差で順位が決まります。トリニータは現在、得失点差24で町田は16です。例えばですが、次節トリニータは勝ちで1-0とすると、得失点差は25です。町田は次節引き分けと仮定すると、得失点差は変わりませんので、16のままです。最終的でトリニータが負け、町田が勝ちとします。勝点では同じになりますが、この得失点差9は最終節にトリニータが大量失点での負け、なおかつ町田が大量得点で勝たない限りはひっくり返らないのです。

以上のことから、次節の結果が、

トリニータが勝ち、町田が負け、横浜FCが引き分け以下になると、ほぼトリニータの昇格が決まります!!!


お礼

ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

初めての大分トリニータの試合プレビューを書かせて頂きました。個人の偏見で書いているので、多少のことは目を瞑って見ていただければと思います。野球と違ってら常にプレーが動いているサッカーの解説は難しいなと思いました。

ぜひ良かったと思っていただけたらサポートや支援していただけたらと思います。

今後もスポーツでは大分トリニータ、広島東洋カープの試合プレビューを記事に書いていきますので、何卒宜しくお願い致します🤲

岡山出身の現在大分住みのサラリーマン! 大分トリニータと広島東洋カープの大ファン(^^) 独自の目線で トリニータ・カープの試合のプレビューを中心に更新していきます!! 他にもファッション・音楽・旅行・お酒が大好きなので、 気まぐれで更新しようと思います😁