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『「世界遺産」20年の旅 』を読んだら世界史嫌いがちょっと直った話。

今日は『「世界遺産」20年の旅』を読んでみての読書感想文を書いてみようと思います。

※あくまでも自分用の記録として書いているnoteとなりますので、文章のガタガタ加減は悪しからず……

この本は、TBS系で毎週日曜6:00〜放送している番組「世界遺産」のプロデューサー・高城千昭さんが書いたもの。

番組の20年の歴史とともに世界遺産の知識や考え方、さらには世界遺産から学び取れる人生観など、私のような世界遺産にほとんど興味がない人間でも、のめり込めちゃうような1冊だった。

この1冊と出会ったきっかけは、
大学時代の友人。

大学時代、コロナ禍の時にその子とお互いのおすすめの本を1冊ずつ送り合うことになって、私は恋愛小説を送り、その子から送ってもらったのがこの1冊だった。

その子も高校時代の恩師に薦められた1冊だったそうで「内容が結構難しくて、私も読むの時間かかったから、ゆっくり読んでいいよ、返すのはいつでもいいよ」と言われ、その言葉に甘えすぎて2年という月日が経ってしまっていた……(猛省)

なぜ2年という月日が経った今、読もうと思えたのか?それは彼女が自分の夢を叶えて海外に旅立ってしまうということがきっかけだった。

海外に旅立つ前に何とか互いの日程を調整し、会う約束を取り付けた。そしてその日までには何とか読もうと思い、3週間というタイムリミットで何とか読み終えられた。

前置きが長くなってしまったが、本題へ。
感想を書いていこうと思う。

①ヴェネツィア行ってみたい!🇮🇹✨

初っ端から浅いけど、ほんとこれ。
作者がおすすめする世界遺産スポットトップ3のなかのひとつがヴェネツィアだった。

作者の高城さんの娘さんが行った時、それほどでもなかった、という感想を受けたと言う。でもそれはヴェネツィアの本当の価値を知らなかったからだと高城さんは言う。

実際に私もカンボジアに行った時にアンコールワットを見て、想像以上の感動を得る事はできなかった。というのも、私は全くその歴史を知らなかったからだったのだ、とこの本を読んで痛感した。

金のモザイク画を生で見てみたい!
海に浮かぶ街づくりを体感してみたい!
あさりたっぷりのボンゴレを大衆食堂で食べてみたい!
ヴェネツィア、人生で1度は行ってみたい!
と、この本を読んで初めて思った。

もちろん、ちゃんと歴史を知ってから。


② 私、現在、絶賛ルネサンス期?💡‬

塩野七生さんの『ルネサンスとは何であったのか』に、こんな一節がありました。「見たい、知りたい、分かりたいという欲望の爆発が、後世の人々によって、ルネサンスと名づけられることになる、精神運動の本質でした」

「世界遺産」20年の旅

→ルネサンスとか壮大な話になるけど、これって私たち個人にも言えるじゃんね~って思った!
私自身も今、会社に対する不満とか社会に対する疑問とか、そういう葛藤があるからこそ、自分で学びたい自分で知識をつけて強くなりたいっていう思いが強いのかも!納得~!ってなった一文だった。私、現在、絶賛ルネサンス期みたいです。


③地球の歴史すご....... 🌎📚

地球40億年の進化の歴史を1日24時間に置き換えて考えると、地球史のタイムスパンが掴みやすい。

0:00  地球誕生
3:00  陸が固まり、海に生命誕生
21:12  海の中に生物が現れ、いまの生物の祖先が勢ぞろい
22:00  動物、陸上進出
22:30  恐竜の時代
23:48  地球上の大陸、いまの位置に
23:59:58  現代人ホモ・サピエンスが生まれ、世界中に広がってゆく

「世界遺産」20年の旅

→ホモサピちゃん生まれたのほぼ最近じゃん....!というこの地球史規模で考えた時の壮大さにびっくりだよね。この先くよくよ悩むことがあったらこの地球史の考え方引っ張り出してきて、「あんたの時間勿体ないよー!」って伝えてあげたい、自分に。


④「自分遺産」という考え方、好き❤️‍🔥

自分の中に、自分だけの「世界遺産」をもって
リストをつくれば、それも立派な「世界遺産」だと思います。私が住む町のあんなもの、あなたの小学校のこんなもの、彼らが故郷に置き忘れたもの…。

私の、あなたの、学校の、町の、
とっておきの大事な宝は「自分遺産」です。


そんな自分遺産と世界遺産は、“ひとつながり”の
輪になっているのです。

「世界遺産」20年の旅

「自分遺産」ていう考え方、素敵すぎる〜✨
世界遺産っていうと壮大なものに思えてたけど、結局のところは「ここ大事だから残そ!」っていう人間の本質的な願いが沢山沢山集まって、その数が多いものが世界遺産リストに登録されてるって訳であって、自分の中でもそういう大切なもの・場所って沢山あるな〜って感じたよね。

中学の部活で何十回もダッシュした山の坂、
会社の帰り道で夕陽が綺麗に見える橋、
家族友だちとの思い出が詰まったテーマパーク、
などなど……。

自分遺産の存在を考えるだけで、世界遺産っていう壮大なものが急に身近なテーマに感じられるから不思議!


⑤世界遺産=世界平和🕊️

世界中には、私たちと違う生き方をする人がいます。それは簡単には理解できないし、理解したくてもなかなかできるものではありません。

けれど、違った考え方をもつ人がいることを〈知る〉こと、〈認める〉ことが大事。お互いの理解はそこから始まります。

「世界遺産」20年の歴史

戦争、紛争が絶えない世の中で、この考え方が権力者たちにインプットされることを切に願うしかないのが悔しい。ぁぁ、悔しい。プーチン、お願いだから、頼むから、1回この本読んでくれ。

まとめ

私は世界史がめっぽう弱い。世界史の成績だけはどう足掻いても上がらなくて、国公立大学の受験もそれで諦めた、といっても過言ではないくらい苦手意識を持っていた。

この本には結構世界史の要素が詰まっていて、
読み始めは「うわっ……」と拒否反応が出そうになった。実際のところ、友人から借りてすぐに読めなかったのも、それが1番の要因(汗)

でも、じっくり読んでみたら、この本の中に出てくる世界史の要素は、何だかとても身近なものに思えて。
高校で習ってたあの詰め込み型の世界史が苦手だった理由がますます分かったような気がした。

高校で習うような世界史では、時代と時代、国と国、それぞれの出来事の繋がりが希薄すぎて、興味が持てなかったんだと気づいた。

だからと言って、嫌いな教科を一から勉強しようという気は流石に起きないのが人間のサガ。
けれど、本書でも出てきていた「国を知る手段として、その国の世界遺産を知っておくといい」という考え方は頭に置いておこうと思った。

てな感じで、なかなか読み応えのある本だった。
友人の勧めがなければ一生出会う事もなかった。
ぐんぐん読み進められたのも友人のおかげ。
友人の存在に感謝。

次回は「エッセンシャル思考」を読んでみての感想文を書こうと思います〜ではまた✍🏻💭

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