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信頼される大人になりたい

当たり前にあるものを変えることは、結構むずかしいものだ。

その中でも大変なのは「環境」を変えて、整える作業かもしれない。

「環境」は、ある物(者)を取り巻く周囲の事物や状態のこと。
ー日本大百科全書より

住む街、会う人。家、仕事

「自分らしさ」を求めて行動する人は多い。

自分の力を最大限に発揮して、インフルエンサーや有名人のように成功したい。経済力を身に着けたい。人生、勝ち組になりたい。そう思って、書店の「自己啓発」の棚をじっくり眺めたり、SNSのイイネやフォロワー数を気にする。

学んだことを、身につける。ここではない、輝かしい未来のために。


そこでふと、考えてみた。
子どもや、まだ保護者が必要な立場にある人にとっての「環境」はどうだろう。

「他人は変わらないのだから、自分が変わればいい」という考えを、そっくりそのまま当てはめられるのだろうか。

環境を整える方法って?

生まれた時から属している最小集団の「家族」は人それぞれだ。

家族関係が良好で、経済的に困ることもない。平凡で、平和な家庭に育った子ならば、ただ自身の発達課題を達成するために時間と労力を存分につかえる。

発達課題は、E.H.エリクソンやR.J.ハヴィガーストが提起した概念。人間は、生涯の各段階に達成すべき発達上の課題を達成することにより新しい発達段階に入る。
ー情報・知識 imidas 2018

だけど、誰もがそのような環境にいないことは、みんな知っている。


世の中は不平等。なのに、「誰でも簡単にまねできる、成功するノウハウ」をみんな、求めている。


そうして得た知識を、相手の環境を把握せずに押しつける。鼻の穴をひろげて、どや顔で正論を振りかざす。


そんな大人に落胆してきた日々を、ふと思い出した。

生まれながらの環境は変えられない

結論からいうと、家族は簡単には変わらない。たとえ、育児放棄されても、じぶんに無関心であっても、機能不全な家族であっても。子どもの力だけで劇的に変わることは、むずかしい。

仲のいい家族のマネをしても、反応は薄いかもしれない。自分が、滑稽な、ピエロみたいだと思うかもしれない。


だけど、絶望しないでほしい。

後から環境は、変えることができるものだから。その境遇も、「いまのわたしがあるのは、あのときの経験からきているんだな」と、思える日が、かならず来る。


今は出会えていない、あなたを助けてくれる人は、たくさんいる。

他人と比較してしまうのは当然

だから、同世代で成功している人をみて落ち込まなくていい。「どうせ自分なんて」と卑下しなくていい。その人が成功したのは、いろいろな奇跡が重なったただの偶然にすぎないのだから。

スタートラインがちがう。体力がちがう。

そう思って、自分のできる、小さな環境整備からしていけばいい。

いずれ、誰かの信頼できる大人になれると信じて。







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