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最愛の愛犬を里親に出した話

そう、私はこれをずっと書きたかった。
私には愛犬が2匹いた。
2匹いたのは2月の半ばまでで、
私の決断で1匹を里親に出した。

育てられるのであれば手放したくなかった。
これを書いている今も、涙が止まらないほど、
あの子のことが大好きで大好きで、
最後に一緒に散歩した、霞ヶ浦を走るあの子の姿も鮮明に思い出せるほど大好きで、
本当に手放したくなかった。

でもあの時は育てられる状態じゃなかった。

この記事にも書いた通り、
私は、本当にボロボロだった。
これが原因で今、適応障害になるほど、
苦しくて生きているのが精一杯だった。

2匹は育てられる精神状態じゃなかった。
可愛くて可愛くて仕方ないがないのに、
育てられる状況じゃないというのは、
胸が引き裂かれそうなくらい辛かった。

愛犬の笑顔、困り顔、嬉しい顔、怒った顔、
今もパッと思い出せるほどに大好きで、
抱っこした、あのズッシリ重めの愛犬も、
朝は5時に一回起きちゃう愛犬も、
ご飯を心配になる程勢いよく食べる愛犬も、
本当にほんとうに大好きで。

でも、私は育てられないほどにフラフラで。
私たち家族はどうすれば良いのか分からなくて。

私が決断した。

「この子を里親に出そう。」

里親は一週間ほどで決まり、
間を取り持ってくれた方が全ての手続きを行ってくれた。

この方に『もう大丈夫だからね、お姉ちゃんもゆっくり休みなね。』と言われた時のことも、はっきりと覚えている。
安心と悲しさ、寂しさが入り混じって、
この時もまた涙が止まらなかった。

今、
愛犬は新しい家族のもとで幸せに暮らしているそうだ。
持ち前の明るさと食欲で周りを明るくしているんだろうと思う。
飼い主として最期まで一緒に居たかったけど、
居られなかった悔しさは悔やんでも悔やみきれない。

ただ、
新しい家族の方々から送られてくる写真を見ると、
「あの子を里親に出して良かった。」と思える。
それほど素敵な家庭であの子は生きている。

笑顔で生きてくれている、
あの子の笑顔を引き出してくれる家族の元で生きている、
それが本当に嬉しくて、でも少し悲しくて、
今もこうして思い出しては涙が出るほど、
私は今もずっと愛犬を愛している。

育てられずに里親に出すとは、
こんな気持ちなのかと思う。

私はこれからもあの子を愛して、
あの子の幸せをずっと祈っている。

いつまでもずっとだいすきだよ。


✳︎ おわり ✳︎

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