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銀河帝国本同好会【番外】映画「デューン 砂の惑星」

ずいぶん遅くなりましたが観てきました。
「デューン 砂の惑星」

かつて、スタンリー・キューブリックが「2001年宇宙の旅」を「体験する映画」と言いましたが、宣伝文句にある「シネマエクスペリエンス」の言葉通り、観客を砂の惑星への旅に誘う、体験型の映画であったと思います。
IMAXレーザーでの鑑賞だったこともあり、なおさらその感が強く残りました。
非常に見応えのある映像を、堪能しました。

原作は高校生のころからのおなじみであったので、さまざまなタームやバトルランゲージの存在などには全く戸惑わず。
それがむしろ、映像と自分のイメージとの齟齬を生んでたような気もします。
原作だけでなく、昔から色々なアートを見たりしているのも、ひょっとしたら鑑賞の邪魔だったかも。
実は幻の「ホドロフスキーのDUNE」に用意されていたデザインワークが好きなのですが、メビウスのサルダウカー(サーダカー)とか、クリス・フォスのスパイスタンカーみたいなものを無意識に期待しちゃうのは、年寄りの悪いところ?
全く、予備知識のない若い人の方が楽しめるかもしれません。
いや、むしろそういう若い人向けの映画ですよね。

帰って来てから改めて1984年のデヴィッド・リンチ版を観返してみました。
後半、ぐちゃぐちゃのリンチ版ですが、やはり個性的なビジュアルは2021年版にはない魅力があるのも事実で、ヴィルヌーブ監督はもっとクセというか個性を出してもよかったんじゃないかな?と思ったりしました。

すごく、優等生的な「デューン」だった気がします。

とまれ、銀河帝国ものの筆者として、とても刺激的な2時間半でした。
絶対、今後の執筆に影響受けるだろうなー…あまり引っ張られないようにしなければ…

●メビウスによるサルダウカー(サーダカー)のデザイン画

●クリス・フォスによるスパイスタンカーのコンセプトアート

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