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銀河帝国本同好会

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SF小説の名作群から、銀河帝国を舞台にした作品、登場する作品を中心にレビューしていきます。 映画、映像作品なども番外編として取り上げています。
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2021年9月の記事一覧

銀河帝国本同好会 ①「銀河帝国の崩壊」アーサー・C・クラーク

銀河帝国本同好会 ①「銀河帝国の崩壊」アーサー・C・クラーク

いま、映画化で話題の「デューン 砂の惑星」や「ファウンデーション」シリーズのように、銀河帝国が舞台の小説は枚挙にいとまがありません。
自作にも銀河帝国を出したりしてる関係で、参考にしたりしなかったり色々読んできた「銀河帝国もの」(?)をつらつらご紹介していきます。

 「銀河帝国の崩壊」は、巨匠アーサー・C・クラークの初期長編作品です。
 まず、数億年先の未来という舞台設定にビビります。
 その長

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銀河帝国本同好会 ②「非Aの世界」A・E・ヴァン・ヴォークト

銀河帝国本同好会 ②「非Aの世界」A・E・ヴァン・ヴォークト

銀河帝国が出てくる本をご紹介する読書レビューの第2回目です。
この作品での帝国はちょっと趣が違ってて、いくつもの「銀河系帝国」が存在し、それらが一つの「連盟」を形作っているというものです。
しかし、そうした設定はあまり本筋と関係なく、物語はひたすら主人公ギルバート・ゴッセンが自分のアイデンティティを求めてさまよう、いわばハードボイルド宇宙SFというべきお話です。
ゴッセンは、名誉と金星行きの切符が

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銀河帝国本同好会 ③ 「デューン 砂漠の神皇帝」フランク・ハーバート

銀河帝国本同好会 ③ 「デューン 砂漠の神皇帝」フランク・ハーバート

最新の映画化作品が絶賛公開間近の「デューン」ですが、あえて「砂の惑星」ではなく続々々編にあたる「砂漠の新皇帝」を取り上げてみました。
理由は、なんと言っても主人公レト二世のキャラクターが強烈だからです。
レト二世は「砂の惑星」の主人公ポウルの息子で、選ばれし者「クイサッツ・ハデラッハ」の遺伝子を持っています。
彼は前作「砂丘の子供たち」の終盤で、砂虫の幼体である砂鱒と合体(全身に小さな黒い生物であ

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銀河帝国本同好会【番外】ファウンデーション @AppleTV+

動画配信サービス、AppleTV+で限定公開。
アイザック・アシモフ原作「ファウンデーション」のティーザー予告編です(第2弾)。
最初のティーザーはもう随分前だったと思うんですが、この9月24日からやっと公開とのこと。
ハリ・セルダンは割とイメージ近い気がします。
ミュール、出て来るんですかね。
🤔
#ファウンデーション #アイザック・アシモフ #AppleTV + #SF小説 #銀河帝国