見出し画像

私のライブ配信環境(機材・ソフトなど)の紹介

はじめに

この自粛期間、日本全国のジャズクラブが休業を余儀なくされ、多くの人が動画投稿やライブ配信などを始めています。
正直、ジャズライブの配信というものに関して私自身思うところもあり、あまり積極的に動こう、という気分にはなれませんでした。(今までも何度か試しはしましたが、納得のいくレベルにはならず)
ですが、「せめてオンラインであっても、お客様の反応を受けながらライブのように演奏したい!」という気持ちは消えず、どうしたものか…と思っていたところ、ふと思いました。

『オンライン公開ライブレコーディング』…

配信ライブを収益化する、というのは決して容易なことではありません。
YouTubeで広告収入や投げ銭を受け取るにはチャンネル登録者数や総再生時間などの壁がありますし、それをギリギリ超えるレベルでは収入など雀の涙程度です。
現在はnoteで投げ銭を受け付けられるようになっていますが、所詮マニアックなソロベースのライブ配信、今後も爆発的に視聴者が増えるなどありえないでしょう笑 (それでも毎回見て下さり、投げ銭まで下さるお客様が何人もいらっしゃり、本当に嬉しく思います。)

ですが、「ライブ配信だけで終わるのでなく、それを配信よりも良い状態で同時に録音し、後々編集してダウンロード販売などすれば、(短期間での収益はともかく)今後に生かせるのではないか。」と思い立ちました。
幸い、それが実現できそうな機材は手元にある程度揃っている。
やらない理由はない!

思い立ったのがライブ配信開始の二日前。人様にお見せできる状態にするための部屋の掃除から始まり笑、機材のセッティング、配信用のソフトの使用方法をお勉強…など、ほとんど不眠不休で配信開始までの時間を準備に費やし、4月10日、初めて自宅からのライブ配信を行いました。
結果、大体私が期待していた通りの品質、周りからの音の評判は上々でした。
思いのほかライブ配信を喜んでくださるお客様が多く、音楽を求める皆様の心に応えていきたい、と強く思うようになりました。

ピアノやギターのように和音を綺麗に出せるでもない、音域も低くぼわっとした音で何をやっているか伝わりにくいetc...
そんなコントラバスという楽器の、ましてやソロ。
ネット上で人様にお聞かせするには、他の楽器以上に音質面に拘らなくてはいけない。そうしなければソロベースの配信なんて誰も目にとめない。
そういった気持ちで研究を重ねつつ、ほぼ二日に一本一時間のライブ配信を続けて1か月半。ある程度のクオリティになってきたと思います。(PCの調子やネット回線の具合に大きく左右されてはしましますが)

現在、個人やジャズクラブなど、多くのライブ配信が溢れています。
ですが、私も含め皆が技術面で格闘中。まだまだ成長過程にあります。
正直に言って、満足できるような音質でのライブ配信はそう多くありません。
手前味噌ながら、私のライブ配信の音質は現状でのトップクラスを実現していると思っています。(実際にそのような評価を多数頂いております。)

私はあくまで音楽家であって音響、その他技術のプロフェッショナルではなく、素人に過ぎません。
素人に手の届く値段の機材を駆使して、いかにしてよりよいコンテンツをお客様に提供していくか、要望も頂いたのでそのノウハウを記事としてアップしたいと思います。

こういったライブ配信の向上を思って無料で公開したい…という思いもあるのですが、皆があまりに良質のライブ配信を始めてしまうと、マニアックなソロベースのライブ配信など誰も見なくなってしまう、という危険がありますので(笑) 有料記事とさせていただきたいと思います。

有料部分の内容

・機材の紹介(マイクやオーディオインターフェース、カメラなど)
・配信ソフトの紹介(無料で入手できるソフトです。私の設定や参考にしたWEB記事なども紹介。)
・各マイクやピックアップからの単独の音、そしてミックスした音との比較動画
・ライブでも使っている機材に関してはそちらではどのように使っているか、ということも。

ということで、配信をやる上で機材選びなど難航されている音楽関係者、そして配信をやらずともライブでの音作りに悩める子羊ベーシストさんたちにも、大変お勧めの記事です。
このコロナ騒動で急に揃えた、というわけでなく、今までの十数年のミュージシャン人生で培ってきた、機材類との向き合い方も含めてノウハウをシェアします。

ここから先は

8,963字

¥ 1,500

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

こちらから投げ銭機能をご利用いただけます!楽しんでいただけましたら、ご無理のない範囲でこちらの機能を使ってサポートいただけましたら大変嬉しく思います。