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スタートアップで最低限必要な経営管理とは



こんにちは、さつきアドバイザリー代表の坂田です。

今回は、スタートアップ(特にシード、アーリー期)で

最低限必要な経営管理について書きたいと思います。

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シード期~アーリー期の会社は一般的に、

事業フェーズとして、

シード期:商品、サービスの形が出来つつある、
     実証検証の最中

アーリー期:事業戦略の方針が少しずつ見え始めて
      きている

会社になります。

このステージの会社は、

従業員数が数名~10名弱で、

資金調達規模としては、数千万円~一桁億円前半

IPOの時期をおおよそ4-5年先とみている

会社が当てはまるかと思います。


この会社ステージで最も大切な経営管理は、

【数値面】
1.お金をしっかり管理すること
2.決算などの数値を出来るだけ見える化すること
【組織面】
1.組織作りの基盤を作ること
2.会社としてあるべきルール、基準を作ること

にあります。

これを

①会社・経営者の視点

②投資家・金融機関の視点

③IPOの視点

で少し深堀りしたいと思います。


① 会社・経営者の視点


会社が事業成長を遂げていくと、

会社を構成するヒト、モノ、カネといった

管理すべき対象が増加していきます。

これらが増えていくことは、そのまま会社のリスクの

増加に直結します。

この会社リスクの増加をいかに見える化して、

低減していくか

が経営管理には求められてきます。

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② 投資家・金融機関の視点


会社の事業や経営者に魅力を感じて、

会社に対して資金を投じてくれる投資家や金融機関は

数多く存在します。

これらの資金の出し手は、

投じたお金を有効活用して欲しいと願っているため、

・事業がどのくらい進んでいるのか

・資金がどのように使われているか

・会社を取り巻くリスクがどの程度発生しているか

に注目しています。

これら会社の健康状態をいかに早く正確に伝えるか

が経営管理には求められてきます。

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③ IPOの視点

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会社がIPO(新規株式上場)を達成するためには、

様々な経営管理体制を整えていくこと

求められています。

多額のお金を預かる上場企業は、公の企業となるため、

備えるべき管理体制の水準について、

証券市場の番人である証券取引所がお墨付き

与えないと
投資家が安心してお金を預ける(投資する)

ことができない

ためです。

上場準備において求められてくる様々な経営管理

を逆算して、

会社のステージに応じて経営管理レベルを上げて

いくこと

が求められてきます。


まとめ

以上の3つの視点を総合すると、

会社として優先すべき経営管理のパーツが

見えてきます。

これは会社の事業内容や事業環境、メンバー構成など

によって異なってくるので、標準的なモデルを

示すことは難しいですが、

一般的には、まず優先すべきこととして、

・法令遵守のための対応
・適切な資金管理
・組織作りとルール設計
・会社が有する重要資産(固定資産、棚卸資産、知的財産など)の管理

が挙げられます。

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次回は、

経営者が行うべき経営管理と任せるべき経営管理

について書きたいと思います。

当社では、社外CFOとして、経営管理の立ち上げ支援を

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