見出し画像

オグリキャップと笠松競馬

 「ウマ娘」の影響か、オグリキャップの人気が再燃している。今日から笠松競馬場ではレースが始まったが、おおよそいわゆる競馬ファンとはかけ離れた若者たちが詰めかけて、競馬場は大変混雑しているようだ。

 北海道で生まれたオグリキャップは1987年に笠松競馬場でデビュー。その後中央競馬に移籍し、数々の優秀な成績を残して1990年に引退した。

 当時も地方競馬から生まれた名馬ということで、ずいぶん話題になった。笠松競馬場は、オグリファンにとってはいわば聖地なのだ。今も笠松町の歴史未来館にはオグリキャップのレースの模型のようなものが展示されていたと記憶している。

 すでに過去のものになったと思っているものが、思わぬことで今回のように蘇る。これはとても嬉しいことではないだろうか。

 私はかつて笠松に住んでおり、競馬場を見下ろせる木曽川の堤防を通って仕事に通っていた。堤防には桜が植えられていて、春になると花見客が押し寄せていた。また堤防下の道路は時々調教師に引かれた馬が横断しているのに出くわすこともあった。それも競馬場のある町ならではの光景だった。

 馬体は逞しく、毛並みはツヤツヤとして、馬の瞳は澄んでとても優しかった。

 競馬を始める人の中には馬が好きで🐎という人もあるようだ。

 主人の実家は九州の大川という所だが、その友人は鳥栖の競馬場の近くで厩務員をしていた。朝も早くて大変厳しい仕事だったようだ。

 せっかくなので、ウマ娘の人気にあやかって町をうまくアピールできるといいと思う。誰もがすでにありきたりの観光スポットには飽き飽きしているだろう。そんな人たちには、いわゆる聖地巡礼をお薦めしたい。笠松競馬のイメージアップのためにも良いのではないだろうか。

この記事が参加している募集

#週末プロジェクト

4,748件

#この街がすき

43,708件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?