見出し画像

秋の味覚きのこ汁

日に日に気温が下がり、周りの緑には少しずつ茶系の色が混じって来る。
草木は種を飛ばす時期で、フワフワと綿毛が飛んでいたり、
茶色く乾いたシカクマメの鞘は今にも弾けそうに種を飛ばそうとしている。
草木に意思は無いのに、オクラや豆のサヤがパチンッ!と弾け種を飛ばすのを見ると、「少しでも遠くに飛ばしたい」と願う豆の気持ちがあるような気がして、なんとも自然界って良く出来ているな〜と感じてしまう。
私はまた来年、豆やオクラの種が植えられるように、それらの種を少し採り保存しておく。

「季節の変わり目、ご自愛ください。」とよく言うように季節の変わり目は要注意で、体が寒暖差にアジャストする時期である。まだ体は寒さに慣れていないので、体のサインに気をつけながら無理なく過ごす。お風呂にゆっくりと浸かった後に、丁寧に体をほぐしストレッチをし、たまにアーサナと瞑想をし、自分の内側のありのままに意識を置く。

この時期は3日おきには裏山へ行き椎茸を採る。
雨上がりは特に椎茸はニョキニョキ伸びる。

この時期の汁物といえば、きのこ汁だ。裏山のしいたけに加え、舞茸となめこ、少し鰹出汁も加えお酒と醤油で味付けをする。
心にも体にも優しい、飲めばほっこりさせてくれる旨味たっぷりのきのこ汁。

きのこ汁は胃腸に優しいだけでなく胃腸の働きを活性化させてくれるようで、飲めば身体が喜ぶ気がする。この前実家で、父親が良い国産のサーロインを焼いてくれたのだが、翌日になっても胃腸の重い感じが残ってしまった。その日のお昼はきのこ汁を飲んだ。やはり、胃腸は喜び気持ちもほっとした。明日の私の体は今日の食事で出来上がる。
季節に沿って旬のものを体に取り込み、体も季節に沿って馴染ませるようでいたい。ヒトも自然の生き物と同じように季節の流れに逆らわず、自然に寄り添う食べ方、暮らし方を追求している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?