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稲刈りですよ〜

「また今年もたのむよ〜」と、お隣さん。
「はいね〜」と、わたし。

集落では今年も稲刈りの時期がやってきた。
黄金色の稲が美しく風にそよいでいる。

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恒例の稲刈りのお手伝いも今年で8回目となる。
9月は、まだまだ残暑が残り、天気も変わりやすい。
去年も残暑厳しく、雨にも降られ、ぬかるんだ地面に過酷な刈り取り作業だった事を覚えている。

さてさて、今年はどんな稲刈りの年になるのかな?

稲刈り初日、マイルドな気温に田んぼの地面も乾いて歩きやすく絶好の稲刈り日和となった。
お手伝いの内容は、機械で刈った稲の束をハンデに干す、「稲のはんで掛け」のお手伝い。
天日で干されるお米は、甘味が増し美味しくなる。
近所でもコンバインで刈り取りを済ませる農家が多くなって来た中、お隣さんは、天日干しをする手間をちゃんとかける。

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一つ一つ稲の束をハンデに掛けていく。
隅っこの稲は機械が入りにくいため、手で刈る。

「これ、つかねるでね。」

つかねるとは、たばねる=束ねること。
数本のワラを稲に回し、引っ掛かりとなる玉留めを作る。
私が、稲を一束つかねている間に、お隣さんはサクサクと4束つかねる。
さすがだな〜〜ベテランは仕事が早い〜。

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収穫は2日目、3日目と順調に続いていった。
地面が乾いている田んぼから少しずつ収穫は進む。
去年は大分、ウンカの被害が出てしまっていたが、今年の稲は虫の被害も大丈夫なよう。
が、去年あたりから裏山のヌシとなりつつある、イノシシに入られた形跡があり、1箇所稲が倒された場所があった。

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3日目の作業終わり、家の前の景色は風にそよぐ稲から天日干しの景色に変わっていく。
気持ち良い疲労感を味わいつつ、後半の作業も順調に進むと良いな〜と願う。。。

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稲刈り後半戦

3日目の稲刈りが終わってから連日雨が続く。
お隣さんと田んぼを見ながら、地面が乾かんと刈れないね〜〜とぼやく。。。

それからまた、数日が経ちその日は朝から稲を刈る音が聞こえてきた。
私も支度をし、田んぼに降りていく。
刈る予定の田んぼは残り1箇所と少しのもち米のみ。

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この残り1箇所の場所が、まだまだぬかるんでいて、一度は機械で刈ろうと試みるも、ぬかるみが酷く機械は埋まるし、稲もちゃんと束になって出てこない。お隣の奥さんは、「こりゃ、手で刈ったほうが早い。」と、手でさささ〜〜と刈り出した。
私は、刈られた稲をまとめ束ねていく。
束ねた稲を5わ程まとめて軽トラまで運ぶ。
ぬかるみに足を取られながらヒョコヒョコと、何往復しただろうか?
「いやいや、腰にくるね〜〜」と言いながら、、、😅

手作業で全てを刈り取り、稲も全てはんでに掛け終えた頃、ちょうど5時を知らせるチャイムが鳴った。

お隣さん、
「今日のうちに全部刈れてよかった。明日また、雨予報だからね。ありがとさん。」
と、ほっとした顔で声をかけてくれた。

少しでも戦力になったかと思うと、とても嬉しくなった。
家に戻り、泥だらけになった靴をホースで丸洗いしながら、今年も無事に稲刈りのお手伝いが終わり、私自身もほっと一安心。
今から、キラキラでツヤツヤな新米が届くのが待ち遠しい✨

改めて季節は進んでいくのだな〜〜と感じていた。

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