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ニホンミツバチの世界にずっと夢中です

里山の古民家に越してきた時(2014年)、改築でお世話になった地元の大工さんが、

「この裏山ならニホンミツバチが入ってくれるかもしれないよ。」

と言って、裏山に続くエゴの木の下にハチ箱を置いていってくれた。
しかしながら当時私たち夫婦は、家の改築、裏山整備、畑の開墾とやることが山ほどあり、ミツバチどころではなかった。箱が置かれた環境もミツバチの好む環境では無かったのか、ハチが入っている気配はいっこうになく、それから数年が経過した。
里山暮らし5年目の6月、夫が草刈りをしていた時、ハチ箱にニホンミツバチが住んでいることを確認した。
「あれま!いつの間に!」

驚きと嬉しさと、そして初心者の私たちにちゃんとケアができるのか、戸惑う気持ちもあった。

そうして私とニホンミツバチとの楽しく奮闘する日々は始まった。

ニホンミツバチをサポートする上で、私は色々と調べ始めた。

日本の養蜂というと、セイヨウミツバチとニホンミツバチの二つがある。

ニホンミツバチは、日本に昔から生息する在来種の蜜蜂であるのに対し、
セイヨウミツバチは、明治の頃西洋から輸入された。

セイヨウミツバチは、育てやすく採密できる量も多いのでスーパーなどで売られている国産ハチミツのほとんどはセイヨウミツバチだそう。
ニホンミツバチは、育てることが難しく採密できる量も少ないので、そのハチミツはとても貴重だそうだ。だから、お値段も高いんだね。¥¥¥

近くでセイヨウミツバチの養蜂をしている方を訪ねた。
私はそこでセイヨウミツバチのハチ箱はニホンミツバチの箱と全く違う作りであることを知った。そこのオーナーさんは、セイヨウミツバチの特徴や栽培方を説明してくれたが、印象的だったのは、セイヨウミツバチはアグレッシブな性格で攻撃的になるので採蜜の際は煙を使い、ハチをはらいながら採蜜をするそう。
それに対してニホンミツバチは、温厚な性格だから煙がいらないそうだ。
(後々、私はその事を目の当たりにする。穏やかな時は、私の指に乗っかってくれるほどである。^^)

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我が家の改築をしてくれた大工さんなど近所でニホンミツバチの養蜂をしている方達は、各地の裏山や里山にニホンミツバチ用の箱を設置し、ニホンミツバチたちが入ってくれるのを常に待っている。ニホンミツバチたちは、とても繊細だそうで、畑などに使われる消毒薬などにも弱く、家選びにもとても慎重だそうだ。
暑すぎても日陰すぎてもだめで、程よい日陰で風通しが良く、生態系豊かな自然、つまりは豊富な蜜源がある場所を好むそうだ。

「ニホンミツバチが入ってくれるなんてキセキだよ。ニホンミツバチは繊細な生き物だから大事にするんだよ〜。」と、養蜂の先輩方に言われた。

俄然私は、気合いが入った!
裏山や畑の生態系を守ること、それはもちろん消毒薬や農薬なんてNoNo!
自分たちの暮らし方が直接、裏のニホンミツバチたち含め全ての生き物に影響するのだ。
、、、増す、責任感。

初めて入ってくれた群は、約1年を私たちのハチ箱で過ごしてくれ、どこかへ行ってしまった。ハチがいなくなった後、残されたのはたくさんのハチミツとミツロウであった。

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ハチ箱は置いてから5年が経っていたので年季が入り、木も弱くなっていたので、住んでいたハチたちもきっと居心地が良いとは言えなかったのだろう。私たちも何もかもが初めてで、何かとあたふたであった。

次こそは、もっと上手にサポートしようと、2世代目のハチ箱を準備し蜜蝋をたっぷり塗り、また、エゴの木の同じ場所に設置した。

そうして待つこと1年。
ニューファミリーが今年の5月に入ってくれ、今に至る。
今の子達とは分蜂の瞬間、つまりミツバチの引っ越しにも偶然立ち会うこともできた。あれから5ヶ月が経ち、今ミツバチたちは冬ごもり前の、花粉集めに大忙しである。私は、暖かい日に彼女らを襲うオオスズメバチの対策をしつつ、この時期は時間を見つけては、頻繁に様子を見にいっている。

来る寒い冬を無事に越せますように。。。。
私のサポートは続く。。。






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