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家無し宿暮らしな「新生活」-Week 13

Week 12を書き終えたところで、こちらのWeek 13の導入文に取り掛かりました。本文の下書き自体はWeek 13の方が早く始めて、熱も入ってたのですが、こうして導入部とまとめ部においては、分裂的に記すことになり、様々な記憶が混沌を成して降り掛かってくる中で日本語としての体裁を保っている時点で自分の事を褒めたくなるほどにあまりに自らに甘い自分に嫌気が差す暇があるなら、私は早くまとめ部も書き終えてしまいたい。

※本記は読むに値しません。Week 12の方をおすすめします。

Day 88〜の様子

2/19(日)は、実に5,000万年ぶりに、幡ヶ谷Sanitaで働く必要のない日曜日となった。人類誕生が約500万年前のことだから、これはなかなかに凄いことである。

飲食店という時間に依存する働き方を、副業的にとはいえ、もう二年以上も続けているが、コロナ期間の短縮営業と京都旅行を除いて、日曜日は常に勤務日であった

本業との兼ね合いでリソースがないため、幡ヶ谷Sanitaは2月以降・週2での勤務と決めたが、金夜・土夜に入って欲しいオーナーの意向を踏まえ、今後は日曜日に働かない日が増える見込み(とはいえ金夜に外せない用事がある週は土夜・日夜働くことになる、3ヶ月に一度京都とかに行く週は全く働かない、そう考えると実にやりやすい形でやらせてもらってるなぁ)。

日曜の午後以降に「何かできる」「どこかに行ける」という選択肢を持ったのが久し振りのこと過ぎて、

  • 誰が休みで暇を持て余しているのか

  • 誰がどの店で何時から働いているのか

  • どの店がやる気なくて休みなのか

  • 誰が夕方まで惰眠を貪っているのか

みたいなことを考え始めただけで、15分くらいが経過していた。その上でどこに行き何をしようかと本気で考え始める前に、翻訳の仕事を始めてしまった。

聴きたかった洋楽新譜をさらりと流した後でaikoを聴きながら、CITANの宿泊者専用スペースで作業していた。warmthという群馬のコーヒー屋の明るい浅煎りコーヒーを飲みながら。

aikoにまつわる有象無象の思い出たちが、脳内で英単語の隙間を駆け巡っていく。ホットコーヒーで温まったのか冷えたのか分かりづらい体温の体には、緩やかな違和感が纏わりついている。

浮き足立っているのに、何をすべきか分からない。分からないのに、何でもできる気さえする。

何でもできるという自由が、どこに向かうべきなのかを見えづらくする。迷っているうちに全ての選択肢を掴み取れない事実に苛立ちが募る。

ぷつりと集中力の糸が切れ、ふとNBAオールスター・ウィークエンドであることを思い出す。3ポイントコンテストとダンクコンテストのハイライトをTwitterでチェックする。人間離れした跳躍と旋回を伴うスラムダンクが、大きな歓声と無数のスポットライトでもって非日常を知らせる。五月蝿い。非日常はいつだって五月蝿い

NBA好きの友人に連絡をする(この時はLINEだったが、普段はTwitterを中心にやり取りしている友人だ)。友人は同居人の働く店のイベントに行くようだ(彼らもまた男二人でルームシェアをしている)。

それならばと私は、5分間だけ人智を超えた集中力を発揮して英文を綴ったのち、シャワールームに直行した。何をすべきか決まった途端に、人間はいわゆる本気と書いてマジと読むモードを発動できる。

人を動かせるのは目的のみ、それも何かを成し遂げたいと表面的には思えるも、実は『そこから抜け出したい』という逃避の目的のみである(私は、緩やかな日曜日の午後に翻訳の仕事をダラダラと続ける穏やかな状況から抜け出したかったのだろう、目指すべきは常にアルコールのある方角である)。

そして、残念なタスクを略してザスクと蔑みながら、それに対応できない残念な朝もある

とはいえ昨夜飲んだビールは全て健全な形で体外に排したし、目覚めはスッキリで頭は冴え切ってる。Berth Coffee (CITAN併設)でコーヒーをテイクアウトせずに出勤するも、午前中も悪くない集中力でもって仕事に臨めた。

夜に重要な用事(ディナー)を控えながら、午後も淡々と仕事をこなすということについて。

こういう日ってどのような戦略で仕事に臨むべきか分からないものですね。

  1. 楽しいことが待っているのだからキツめの目標を立てて達成できるようにあくせく働く

  2. 頑張りすぎて用事の前に体力を消耗しても仕方がないのだから緩やかにタイピングし続ける

  3. 緩すぎると時間の経過が遅く感じられるから、溜まっている調べ物だとかを含めてマルチタスクを行う

結局私は、「4. 仕事をしながらどのように仕事をすべきかを考えることで、いつの間にか仕事が終わっている」を選択したのでした。常にオルタナティブ〜!

これはあれです、意中の人とのデートの話です。

詳しくは4月以降に話すので今はそっとしておいていただいて結構です。なんで突然書き手から突き放されなきゃいけないのって思うかもしれないけど、恋愛ってそれくらい大変なの。そのうち春色の汽車に乗って海に連れて行くの。でもシャツがタバコの匂いしたら寄りそって欲しくはないの。

ほら、2日後にも思い返してしまうほどに惚れ込んでます。恋愛がいかに大変かということが分かってもらえたかと思います。

ツアー業でチップを獲得したら、その日のうちに使い切るっていうのは鉄則。もちろん、獲得したチップの2倍以上のお金を結局使ってしまったのは、想定内の思わぬ誤算

上記の「視線」とはWeek 11の導入文のお話です。

たった一つの取るに足らない用事で呼び出した友人と幾千もの話題で盛り上がるのも、海老カツが可愛いのも、真理中の真理ですね。

出勤日以外に幡ヶ谷を訪れるのも、目的によっては本当に悪くない。それをどう今後の東東京を拠点としたホステル暮らしに組み込んでいくのか、本年の後半ではその辺をもっと上手く計らっていきたいものです。

再びCITANで迎えた週末。初めてキューバサンドを食べた人間たる態度を取らねばと気負い、キューバサンド、キューバサンドと二回名前を呼びました。

レセプション前のカウンター席、左側には入り口が、目の前には地下ラウンジから吹き抜けた空間が広がっております。コーヒーを注文する人、地下ラウンジに降りる人、フロントを横切っていく宿泊者の人、色んな人の往来が見られて楽しいです。特に週末は外部からも多くの人が訪れる関係で、平日よりも華やかに賑わっていて、平日のように気軽に地下に降りていけなくなる雰囲気もまた、嫌いじゃない。

好きな四字熟語として"定点観測"を掲げようかと思ったけど、ストーカー気質を露呈してそうなのでやはり却下で。てことは"前言撤回"だな。

土曜日の幡ヶ谷Sanita勤務を終えた翌日。そうだ、土曜夜23時過ぎに友人が店に来てくれて死ぬほど終電を逃して一緒に飲みたかったけど、背に腹は代えられないということで、ちゃんと終電で帰りました。こんなこと言ったら友人に「私たちはあなたにとって『背ごとき』な存在なのね」と怒られ背骨をボキボキと折られてしまいそうですが、もし背骨なしでも愛してくれる人なら、折られる甲斐さえあるかもしれない。

そう、終電を逃せなかった理由は日曜日に意中の人との再デートがあったからです。チェックアウトする前に森下友人宅に大きな荷物を預け、チェックアウトしてからリュックを馬喰横山駅のコインロッカーに預け、私は春めいた陽気の上野公園へと繰り出しました。

この日はせっかく五反田に宿を取っていたのに、月曜日出社できなくなること、月曜夜は二日酔いの中でCA合コンに参加して控えめに飲む中、飛ばしに飛ばしてくれた友人に泥酔のバトンを渡すこと、日曜日デートに出かけた時点の私が知る由もなかった事象群を引っさげ、Week 14は醜く始まってしまうこと、どうかご容赦ください。

観察と感想

導入文を書き終えた後に、こんにちは。導入文を書き終えた、まとめ文担当の佐藤です。導入文を書いている時(おそよ90秒前)には、まとめ文も早く書き終えてしまいたいと焦る気持ちがあったのに、今はここで少しでも長く、管を巻いていたいと思っています。

何か話すことがあるのではないか、いや話すことは山ほどあるのだけれど、何から始めればよいのか、始めたところで終えなければいけないし、そう、本記を文字通り終えなければならないし、人々が文字通りに文章を読んでくれたところで真意を読み取ってもらえることは少ないし、そんな俯瞰して何も伝わらないと諦観してるわけでもないけど、そもそも伝えたいことなどないという事に気付いたとして、無理に伝えたい事を生み出すよりも、伝えたいことがないかもしれないという事を素直に伝えることで、まとめ部のスペースを順調に消費して、ところで私は本段落で「事」と「こと」をどのようにして使い分けているのか、法則のようなものはそこにあるのか、いや本当になかったので恥ずかしいので死にますさようなら。


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