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最近飲んだナチュラルワイン-83

京都から東京に帰ってきて京都が恋しいとか東京に帰ってこれて嬉しいとか、驚くほど何も思いませんでした。理由はたぶん、1. 仕事が忙しいから 2. どこでも生きていけるという自信に満ち満ちているから、でしょう。暇で自信がない時期が私にもありました。それではご覧ください、根拠のない自信に満ちた自称秒刻みマンによる、京都でのワイン記録です。

京都での家無し宿暮らし記録はこちら↓です。

https://note.com/satousuke/n/n9ef3fcb50c49

・イタリア、ヴェネト
・ムーニ(ダニエーレ・ピッチニン)
・モンテマーグロ2019/ドゥレッラ100%

どうしてもチューブワサビと一緒に
ワインを撮ってみたかった夢が2022年最後の最後で叶いました

友人夫婦宅に招かれての一本目。

ビアンカーラのアンジョリーノ・マウレの元でワイン造りを学びつつ、自身のワイナリー立ち上げに際しては師匠にアドバイスを請わなかったというダニエーレ・ピッチニン。師匠にさえ迎合しないその姿勢は興味深いですが、鋭い酸とタンニンが特徴だという品種ドゥレッラをこれほどバランスよく仕上げたのですが、やはり自分の信念を貫けてよかったのではないでしょうか。酸もそこまで強くないですし、ミネラル感とのバランスが秀逸だと思いました。

信念強めの美味しいワインを2022年の最後に飲んだらまぁ、23年もちゃんと芯食った年になることは間違いないわけで。その上手巻き寿司食べたからもう2月に恵方巻き食べる必要もなくて調子いいです。

友人夫婦に招かれた「家無し男」の心を
「家庭の温かさ」がグリグリと抉る

・イタリア、エミリア・ロマーニャ
・イル・マイオーロ
・カンポ・ディ・ポンテ2020/オルトゥルーゴ、マルヴァジーア ディ カンディア、モスカート、マルサンヌ、シャルドネ、ソーヴィニョンのブレンド

紅白を見る大晦日とか十数年ぶり

2本目は紅白後半を見ながらゆったりと華やかに。

ラ・ストッパの醸造責任者も務める、デナーヴォロのジュリオ・アルマーニから買ったブドウも入っているとのこと。先ほどのヴェネトもそうでしたが、こちらのエミリア・ロマーニャも地域の繋がりを感じられて楽しいですね。

エミロマらしい明るいキャラクターは、しっかりとしたタンニンに支えられてバランスの良い仕上がり。グビグビ飲めちゃいつつ一口一口の味わい深さもなかなかに強めで、効率がいいといえば効率がいいということにもなりそうですね。

友人宅でのワイン以外に関する記述はこちらから↓。

マイオーロ×年越しそば


・イタリア、ヴェネト
・ラ・ビアンカーラ
・サッサイア2020 スペシャルエディション/ガルガーネガ100%

京都での作業場所として散々お世話になり、4月の次回訪問時には宿泊先となることが決定しているLenでの一本。サッサイアのスペシャルエディション、通常よりも長期間の樽熟成が施されているとのこと。

間違いない味わいを間違いない空間で間違いない友人と飲むワイン、正解し続けるだけの最高な人生。ワインを飲むのも楽しく生きるのも本当に簡単なことです。まぁこういうこと言ってる奴が突然スイスイスイスイスイサイドしたりするんですけどね。しませんけどね。

・イタリア、フリウリ
・ダリオ・プリンチッチ
・ヴィノ・ビアンコ18-21/シャルドネ45%、ソーヴィニヨン35%、ピノ・グリージョ20%

これ僕が撮ったんじゃないって分かりますかね?僕は必ず先っぽまでしっかり収めるし、画質がちょっ綺麗すぎますもんね。友人の入氏が撮ってくれました。

入氏との濃密な時間に関する詳細な記述はこちら↓。

さて、プリンチッチ。どこに行って飲んでも美味しい、いつもの味ってやつを、どこに行っても当たり前のように飲むこと、すなわち幸せです。「最近飲んだナチュラルワイン」シリーズでは取り上げ過ぎているので、特に言うことはありません。いややっぱり一言言いたいな、バッキバキに開いてて美味しかった!!

飲ませてもらったお店「シロトクロ」さんは初訪問でしたが、4月の再訪は秒で確定しました。またゆっくりと。

・イタリア、ウンブリア
・コッレカプレッタ
・イル・ロザート・ディ・カーザ・マッティオーリ2021/チリエジョーロ100%

京都最後の一本は、何も考えずに飲める無為的ロザート。夜行バスまでの時間40分をフル活用する形で、自分の分をしっかりと飲み干しました。全く悔いなく京都旅を終えれて拍子抜けなくらいですが、旅というより生活の延長なのだから拍子抜けなくらいがちょうどいい。大感動のオンパレードなんて疲れます。行けば行くほど馴染んで味気ないからこそ滲み出る日常感を抱き締めてどんどん東京との違いが分からなくなって日常とか非日常とかいうものたちが概念ごと消え去って、それでも仕事と友人と酒のある生活があればそれが一番いいんです。さて、今宵もそろそろ葡萄酒を飲む時間ですよ。


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