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『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?』(山口周)を読んで。

 今日の複雑で不安定な世界において、どのように舵取りをするか?経営におけるアートとサイエンスについて。本書の感想を書きます。

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 今の自分の関心事に「アート」があります。良いことやバランスに対する興味です。何事にもバランスは求められます。美しさとは何か。

 本書では「経営における」という副題が入っていて、デザインや訴求性を考える内容になっています。自分も情報に触れて何かしらの先見性を得たいと思っています。

 皆さんは、合理性や生産性という言葉の、必ずしも賛成しがたい感情がありますか? 資本主義の極論には「稼げれば何をしてもよい」という発想があると思います。これを否定するのは難しく、「合法ならばよい」という線引きも何かしっくりきません。ここらに美意識を取り入れたい。

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 本書引用
・「真・善・美」を判断するのが、美意識
・顧客に望まれるデザインではなく、顧客を魅了するデザインを
・エッセンスとは、端的なキャッチフレーズやデザイン
・そもそも何をしたいのか? 世界をどう変えたいのか?
・ミッション、パッション、直感、感性、が人を動かす
・共感が大事。理性ではなく感性

 軽くまとめると、
①人を動かすのは感性であり、 ②真・善・美がその素となる。

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 Youtubeでもブログでも自己表現することが現代の流行です。動画作成にしても、売れる文章にしても、情報や手法は無料で簡単に手に入り、作品は無数に存在します。それでも何か訴えるもの、ひっかかるものが違う。それが感性につながる何かであり、美意識だと思います。

 自分はnoteを書くにあたって、何かを表現したいとずっと思っています。表現者や発信者になることは、とてもクリエイティブで面白い行為です。 そこで何かを伝える。本書では、美意識を鍛えるには「良い作品」に数多く触れることはもちろんですが「哲学・文学・詩」を学びなさいとあります。

すぐに役立つ知識は、すぐに役立たなくなる」という発想は哲学に通じ、文学や詩も、利益優先の思考では軽視されがちですが、人や心や何かのイメージを表しています。今はそこから大事なものを得たいと考えています。


【読書感想文19冊目】


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