「苦手」との向き合い方(なぜ、私はおじさん病が苦手なのか?)
「#noteが書きたくなるワークショップ」参加に当たって、自分が書いてみたい10項目を宿題としてピックアップしました。ペアワークで、交互に「noteクリエイター役(書き手)」と「編集者役」となり、お互いの項目を見合います。私は以下の10項目をピックアップして、持参しました。
◆編集者役の彼女が気になった項目とは?
私はその中で、もう記憶がどんどん薄れていく数年前の「インドネシアの孤児院でのボランティア体験」と、「おじさんという病」について特に書いてみたいとお話しました。
編集者役の彼女は、「私がどうやってうつ状態から抜け出したのか?」の項目を読んでみたいと言ってくれました。
加えて、「『おじさんという病』について、もっと詳しく教えてください」と掘り下げてくださった。
実のところ、この項目に関しては書いてみたいといいながらも、まだ落とし所が見えていませんでした。だから、あまり上手に説明もできません。しかし、私の説明を最後まで聞いてくださった編集者役の彼女は、「私はそれが読みたいです」とおっしゃってくださったのでした。
わたし 「でも、答えというか、結論みたいなものは見えていないんですよ」
彼女 「それでいいんです。読みながら、一緒に向き合えるような内容になると思うから…」
そんな言葉に励まされて、「おじさんという病」という項目について、以下少し書いてみようと思います。
◆「おじさんという病」
私は、おじさんが苦手です。いわゆる、「おじさんらしいおじさん」に心が閉じてしまいます。
口を開けば、過去の仕事や有名人と知り合いなんだという自慢ばかり。(女性からの「スゴイですね」待ち感ムンムン。)さらに、女性に対して”あわよくば感”がある。未来に向けた挑戦の話はない。夢中になれる趣味がない。奥さんの悪口(でも離婚されたくはない程度)をポロポロ。
見た目もいわゆる、小太りで、スーツで、ビールを飲んでは文句を言う…というような「Theおじさん」というイメージ。
いわゆるステレオタイプの「おじさん病」の方々に対して、苦手意識があるのです。
もしかしたら原因が明確であれば、ハードルを超えやすいのかもしれないんだけれど、そこはボンヤリしています。
納得いかない父の生き方への反動かもしれないし、幼少期にさらわれそうになったからなのかもしれません。(当時は宮崎勤事件が騒がれていて、私の住む地域では類似的な犯行がいくつか続いていたんです。私は超警戒心の強い子どもだったので、「お母さんの友達だよ」と近づいてきた”おじさん”に対して、「母の名前と職業を言ってみてください」と詰め、ことなきを得たんですが…。)
とはいえ、私の心にトゲが刺さっていたとしても、それは私の問題であって、一般のおじさんには関係がありません。おじさんに罪はないのです。
そもそも私は、「若い女の子はニコニコしてなきゃダメだよ〜」とか「男の子なんだから、運動くらいできないと」みたいなカテゴライズが大嫌いなんです。だから、理屈上は「おじさん」に対しても、「おじさんだから嫌い」という偏見は持つべきではないと、思っています。
紛れもない「差別」だし。私だって、「30代の女性ってさ」みたいに勝手なカテゴライズをされたら、すごくイヤ。
話は戻りますが、そんなことを「#noteが書きたくなるワークショップ」で編集者役になってくれた彼女に話したんです。
「落とし所はないんだけれど、言葉にしていくと『どこが苦手なのか』『なにがイヤなのか』が少しは見えてくるかもしれないと思って…」と。
◆編集者役の彼女の言葉
そんな私の発言を聞いて、彼女は自分の話をしてくれました。
「私も見知らぬ男性が苦手なんです」
彼女もまた過去の経験によって、特定のカテゴリに属する人に対して苦手意識を抱いていました。
彼女 「苦手だという気持ちに蓋をしたり、あまり知らない男性に近づかないようにしたりする”対処”の仕方は年齢とともに身につけていったけれど…、その苦手な気持ちを分解したり、向き合ったりする方法は学ぶ機会がなかったですよね。だから、佐藤さんのnoteを読みながら一緒に自分の苦手に向き合えることはすごくありがたいです」
そんなふうに話をしてくれました。
彼女の話を聞いて、偏見にまみれた自分を吐露してみようと思いました。
その過程として、どんな「おじさん」が苦手なのかも、先ほど綴ってみました。このnoteに不快感を抱く人もいるかもしれないけれど…。ただ、ごめんなさいとしか言えません。ごめんなさい。
お伝えした通り、結論は未だ出ていないテーマなのだけれど。
マイナスの感情に蓋をして”処理”するのではなく、「苦手」と向き合って具体化していくことで、少し生きやすくなることもあるかも、と信じて。そして、編集者役としてアドバイスをくれた彼女のように同様の「苦手」を抱えている方の心も少し楽になったらいいなぁなどと思いながら。
いつもありがとうございます!スキもコメントもとても励みになります。応援してくださったみなさんに、私の体験や思考から生まれた文章で恩返しをさせてください。