ビットコインと信用創造

多くのBSVerは信用創造は悪!と考えてるようだ。
ただ、その前提はいつの時代の理論や技術を前提にしてるんだ?と頭をかしげるレベルだったりする。
もしかすると、古来よりの宗教(キリスト教カトリック、仏教や儒教)はお金は賤しきものであるという刷り込みも原因かもしれない。

信用創造の問題点は多岐にわたるが、創造側と利用者側で分けて考えるべきだろう。

信用創造側としては、中央銀行をあげるとするならば十分な統計資料をもとに適切な経済”インフラ”整備として、供給される信用であるお金の供給量を調整する
この時信用創造側は数週間から3ヶ月前の必ずとも正確と言えない経済状況の情報をもとに将来のインフラを予測してインフラへの整備計画を発表する。
その予測の難易度を車の運転で例えるならば、フロントガラスはすりガラスではっきり見えず、サイドミラーとバックミラーの情報で、フロントガラスに見えていたものがなんであったのかを後から視認するレベルである。
なので、インフラ構築に関して未来予測に失敗することが多々あることは否めない。

また信用創造側に対して政府が都合のいいATMにすることがあることにも留意する必要がある。

まとめると不正確だが一定の透明性がある情報をもとにインフラ計画をするが、インフラの整備や運用に関しては流動的に対応する必要がある。

利用者側は、前述の信用創造側の不安定な運用や政治的な介入に不信感を持つ人がおり、GOLDのほうが良いと考える人が一定数存在する。
そのような人々は安易に金本位制度に戻して、政府が不正を働きづらくすべきだと考えようだ。
さらに金本位制では不十分で、中央銀行、または中央銀行に類する機関はビットコイン、またはBTCを使ったものにすべきだと考えるようだ。

しかし、信用創造と経済成長をうまく利用した経済と、信用創造を真っ向から否定してデフレ気味固定相場制度に依存する経済では、20-30年という時間軸で比較すると3倍程度、経済パフォーマンス差が生まれるようだ。
さらに中央銀行が運営する信用創造はいずれ崩壊すると利用者側が主張するものの、コロナショックでさえ、なんなく迎撃に成功した実績からすると、信用創造が崩れるとするならば、宇宙人による侵略とか、SFの世界でもなければ成立しないかもしれない。
仮に、金本位制やビットコイン本位制でコロナショックに突入した場合、大量の自殺者と凶悪犯罪が発生し、内戦に突入した可能性すらある。

これら総合的な見地から、信用創造は悪ではなく、適切な利用をするのであれば、必要不可欠なインフラであることがわかってもらえると思う。

BTCer&BSVerの一部と私の間でビットコインを支持する理由の差は、金本位制のようなものを目指すのか、それとも、透明性のある台帳処理で信用創造時に利用する前提情報の正確性を向上させることと、信用創造の適正を誰でも確認できるようにすることだと思う。

前者の主張は、結局既存の腐敗した金融と政治を助長させるだけであり、後者の私の主張は、既存の金融と政治を適正に修正する流れとなる。

すくなくともDr.Craigは私と同じ修正路線であり、ビットコインの買い増しやHODLに真っ向から否定の意見を述べている。

今一度ビットコインの信用創造に関して考え直してもらいたい。


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