生活は変わる
年始からまだ2週間しか経っていないのに、
前途多難な感じしかしない。
厄年のせいとか、去年の僕の行いとか、
早くも悔やんで悔やんでそわそわしている。
もちろん楽しいこともこの先あるからきっと大丈夫なんだろうけど。
良くも悪くも生活は変わっていく。
最近それを思い知る。
去年の今頃の僕は、まだ大学生で
卒業試験が終わるか終わらないかでほとんど学校も行かずにバイトとライブに明け暮れていた。
さらに卒業してから、憧れの三軒茶屋に住んで下北沢も渋谷もぴょいっと行けるもんだから
友達と遊びまくり、深夜まで酒をかっくらい、
終電を逃した友達と歩いて帰って家でも酒を飲む。
翌日も仕事が終われば誰かと遊び、繰り返し。
今思えば恐ろしく体力のある生活をしていたな。
でもあの時はとにかく悲しいことから必死に目を背けていた。
何かと向き合うのが怖くて、とにかく酒に逃げた。
その間、仲の良い友達は時々めそめそする僕を存分に甘やかしてくれた。
ありがとうね。
その後諸事情で引っ越したけど、
これまた下北沢も渋谷も近いもんだからさらに加速していき、
もうとにかくバイト!音楽!酒!だった。
去年の後半から思ったよりもお金がないということに(遅ればせながら)気付き、
徐々に生活に生々しさが出てきたように感じる。
年末年始ぐらいから、
僕が友達にどれだけ甘えていたかを強く痛感することがあったり、
親や家族に迷惑をかけていたかが明らかに露呈して、
偉そうなことを言って人を攻撃していた自分が恥ずかしくなった。
無知なまま上に立った気でいた傲慢な自分を突きつけられてしまったから、身動きが取れなくなって、
今更すがりついても仕方がないと分かっていても、去年築き上げた「虚無の平穏」を取り返そうと考えてしまう。
散々人を振り回して、
散々わがままを言ったツケが回ってきた。
薄々気づいていたくせに、
いやいやまだまだ大丈夫とタカをくくっていた。
友達も一人の人間だから、
付き合う人が変わったりやるべきことがあるために疎遠になったりする。
仕事の都合で休みが取りづらくなったり、
そのほか色んな事情でなんとなくつるまなくなったりする。
生活は変わる。
そしていつか終わる。
友達の幸せを願っているし、
僕自身の幸せも願っている。
酒に溺れて貧乏を嘆くハンパ者のままでは
どこにもいかれないことも分かっている。
ただ急に訪れたターニングポイントにまだ僕はひどく動揺していて、
去年のように誰かがまた助けてくれるんじゃないかと思っている節がある。
そうでないことも分かるし、自分のことはやっぱり自分でやるしかないんだ。
できるだろうか、とても不安でたまらない。
それでも生活は変わる。
変わってしまうんだ。
変わるべくして。
甘えや過ちや裏切りを繰り返してきた僕の生活は、変わる。
自立と貢献と成長の生活にしたい。
できる限り。
誰かのために、自分のために、
この生活は変わる時なんだ。
いつかくる素敵なひと時のために。
謝らなければいけない大勢の人々と、
感謝しなければいけない大切な友達に。
僕は変わらないといけないんだと思った。
ありがとう、ごめんなさいを唱え続ける一年が始まる。
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