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デジタルは人を幸福にするのか|vol.159

最近NHKのTV番組が面白いと思っています

ドラマ「17歳の帝国」というドラマ

日本が実験的にある行政特区を
高校生とAIに任せてしまうドラマです

劇中では住民全員にスマートグラスが配られ
総理となった主人公とオンラインで繋がります


住民の満足度が常に数字で表記され
意見や住民投票が気軽に行われる
そんなAIが管理するネットワークが
ベースとなっています


先日ニュースで
「デジタル麻薬から若者が抜け出せない」
という記事が出ていました


つまりスマートフォンを日常生活から
手放すことができない若者が増えている
という記事です

スマートフォンはさまざまなサービスと
自分をつなげてくれる端末です

物理的にはドラマのようにスマフォから
住民投票も政治の監視もできます


スマフォを手放せないのは当然で
逆にスマフォを手放さないほうが
生活を豊かにすると私たちは思っています

もう元の不便な生活には戻れない


本当にそうでしょうか


別の番組で
「あなたの家についていってイイですか?」
という番組を見ました


プロボクサーをやりながら
東京で一人暮らし
収入が少なく電気やガスを止められている
青年の家の話です


電気はランタン
ガスはガスコンロ
電話もなければスマフォもありません

しかし彼は不便を感じていないのです

次の試合で勝つために
日々ボクシングのことだけを考え

何もなければ無いなりに
生きていけることを示していました


AIを導入し効率化された便利な社会も
憧れではありますが

当然のものが無い生活
これもまた然りです


私が20歳の頃
家には固定電話がありました

彼女からの連絡を電話の前で待ち続け
日々過ごしていたことを思い出します

バイト先の連絡ノートが
友人との唯一の連絡手段


今より不便ですが
時間と相手の気持ちを
大切にしていたような気がします


今では
スマートフォンを手放せなくなった私ですが
今後もっとデジタルに縛られる生活に
耐えていかなければなりません

便利であるが記憶に残らない

どちらが人間を幸福にしてくれるのか

デジタルを創造する身として
考えどころであります



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