133、AI時代における経理業務の変化
こんにちは。
徐々に冬の訪れを感じる季節となりましたね。
11月18日の週には、1月並みの寒さが続くと予報されていますので、お出かけの際の服装には気をつけましょうね。
今回は「AIと経理業務の関係性」のセミナーに参加して多くの学びがあったので、その学びを記事にしてみようと思います。
(あくまでも個人的な意見と解釈でお伝えしますので、もし間違っていたとしてもご了承ください)
生成AIの変化が著しいこの時代で、「経理」という仕事は大きな変革を迎えていると思います。AIの導入により、従来の手作業で処理されていたことが自動化され、業務効率が飛躍的に向上したという声をよく耳にします。
しかし、「AIに全てを任せられるか?」というと、そうゆうことでもないという状態。なので、重要なことは、AIの特性を理解し、その得意分野と苦手分野を適切に線引きして活用することがAIと経理作業をうまく運用していくコツだということです。
AIが得意なこと:定型業務の自動化とデータ処理
AIの最大の強みは、定型業務の自動化にあります。例えば、仕訳の入力、請求書の発行、支払い処理など、ルールに基づいて繰り返し行われる業務は、AIに任せることで正確性とスピードが格段に向上します。これにより、人為的なミスを削減すると同時に、担当者はより付加価値の高い業務に時間を割くことが可能になります。
また、AIは膨大なデータ処理にも優れているため、経理部門での大量の取引データをAIは瞬時に整理し、財務状況の可視化や異常値の検知などをリアルタイムで行うことができます。たとえば、予算と実績の差異分析や、経費の異常傾向の発見など、従来では多くの時間を要した分析が、AIを活用することで瞬時に行うことができます。
AIが苦手なこと:変化への柔軟な対応と人間的な要素
一方で、AIには苦手な分野もあります。まず、変化への柔軟な対応です。AIはあらかじめ定められたルールに従って動くため、未経験の状況や想定外の事象に直面すると適切な判断を下すのが難しい場合があります。経理業務においても、突発的な規制変更や新しい会計基準への対応は、依然として人間の専門知識が求められる領域です。
さらに、人間関係と対人交渉はAIがカバーしきれない重要な業務です。例えば、取引先との価格交渉や契約内容の調整では、相手の意図や背景を読み取りながら柔軟に対応するスキルが必要です。こうした場面では、AIではなく人間が中心となるべきです。
(最近だと、コミュニケーションが取れるAIも精度が上がってきているので、もしかしたらこの要素は改善されるかもしれませんね)
また、非標準的な事象の処理もAIにとって難しい課題です。特殊な条件が絡む案件や例外対応が求められるケースでは、AIはルールの外にある状況をうまく処理できません。そのため、人間が関与して判断を下す必要があります。
AIは素晴らしい、ではそれを扱う人はどうか?
今回のセミナーで学んだことは、AIを活用した経理業務の自動化は非常に効果的だと感じました。
ただ、大事なのは、どのルールで自動化させるか?という点だと感じました。
企業がルール化できる理由としては、その会社が積み上げてきた経験から、必要な項目、情報、運営手順など、その企業のルールがある程度形成されているからこそ自動化が可能なんだと思います。
反対に、私のように独立をしたての状態や、個人事業主、フリーランスなど、個人で活動しているような人の場合は、独自のルールを明確にしていく必要があると感じました。
毎月かかっている固定費にはどんな項目があり、変動費にはどんな項目があり、変動幅はどれくらいなのか?
これは一人一人異なるため、自動化していけるようにするためには自分でルールを作ることが必要になります。
そこで、自分の経理業務のルールを作るときにおすすめなのが「家計簿」です。
家計簿を試しに6ヶ月つけてみると、固定の数値と変動してる数値が非常によくわかるようになってきます。
この固定の数値は自動化して、変動数値も指定の数値を入力したら自動計算されるように業務効率化を図るなど、どこがルール化できるかが明確になってきます。
どれだけ優れたAIだとしても、扱いきれている自分なのかどうかが大事になりますね。僕もまだまだ未熟なので、今回のAIと経営業務について学べたことで、もっと数値管理を徹底しようと感じました。
このAIの変化が激しい時代だからこそ、人とAIの双方がより高みを目指していくことが大事だと思います。
もし、これから個人でAIを経理業務で活用しようとしてる方がいたとしたら、まずは家計簿から始めてみても良いかもしれませんね。
今回の記事が、どなたかの参考になったら幸いです。
長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。