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暴落してもまだ高い? しかし、メタバースの未来はエヌビディア「NVDA」と、〇〇社とともにある。【米国株長期投資】

今回は、利上げ局面で、厳しい値下げとなっているハイパーグロース株の代表格、エヌビディアを取り上げたいと思います。

エヌビディア「NVDA」株価・四半期EPS推移チャート
エヌビディア「NVDA」株価・四半期EPS推移チャート

エヌビディアのチャートと、以前紹介した、ユナイテッドヘルスのチャートをぜひ見比べていただきたいと思います。

エヌビディアのチャートは薄緑の領域(EPS*15倍ライン)から、株価は大きく上放れています。(直近、2022年4月期PER 72.45倍)

2022年3月からの利上げ局面による、弱気相場トレンドの中でも、高いバリュエーションとなっています。株式市場からこれだけ高い評価をうけているのには理由があります。

私は、Windows95を開発した、伝説のエンジニア、中島聡さんのメルマガを購読していますが、中島さんは、ソフトウェア開発者になる前に、回路設計者の経歴をおもちなので、プロセッサに関する見識も大変豊富で参考になります。

メルマガの中で、エヌビディアについて、成長の方向性を技術的観点から複数回にわたって取り上げられていましたので、今回はその一部を抜粋します。エヌビディアがなぜ市場から高く評価されているのかが理解できると思います。

尚、同社のコアプロダクトである、GPUについてさらに勉強したい方は、中島さん著のKindle書籍、
プロセッサの地政学、オペレーティングシステムの地政学 
がおすすめです。いまなら(2022年6月29日現在)KindleUnlimited会員の方は無料で読めます。

結論としては、株価が割高割安かはさておき、エヌビディアは今後のテクノロジーの進展において、非常に良い立ち位置におり、高い成長性が期待できるということです。

以下メルマガからの抜粋引用です。

NVDAの事業展望。
1.ゲーム業界では強い。競合は、AMD,Intelだが、そう簡単にはやられないはず。
2.サーバー側でのGPU市場。予想難しい。Googleは既に機械学習向けの自社製チップを作っているし、Amazon や Microsoft もそちらの方向にシフトしていく。競争環境厳しい。
3.自動運転や顔認識向けのエッジ・コンピューティング市場は有望。ライバルとして、TeslaがAIチップを販売する可能性があるものの、今後市場も大きくなるのは間違いない。NVDAはよい立ち位置にいる。
4.暗号通貨マイニング市場は、そもそも「エネルギーの無駄使いである」ことを考慮すればニッチな市場規模にとどまる。

週刊 Life is Beautiful  2020年8月18日号。から抜粋。(筆者要約)

Nvidia が新たなビジネスの柱として積極的に進めているのが、Tegra と呼ばれるARMコアとNvidiaのGPUを一つのチップに搭載した低消費電力の統合型プロセッサ(SoC)です。ターゲットとしているのは、自動車、ゲーム端末、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどで、Qualcomm の Snapdragon と競合関係にあります。
Tesla は自社製チップに切り替える前には Nvidia の Tegla チップを自動運転用のプロセッサとして活用していたし、Nintendo Switch のプロセッサも Nvidia の Tegla です。

週刊 Life is Beautiful  2020年12月1日号 から抜粋

2021年4月13日Nvidia が、サーバー向けのCPU市場に参入する、という報道です。
(中略)
つまり、Nvidia は、既にこれだけ大きな会社でありながら、高性能サーバー、自動運転車、ARM 版 Windowsパソコン、という三つの市場で、とても大きな「伸び代」を持っている会社なのです。そう考えれば、数年後には GAFA+M の仲間入りをしていても不思議はないし、株価総額 $1 trillion も不可能ではないと思います。

週刊 Life is Beautiful  2021年4月20日号 から抜粋

NVIDIA and the battle for the future of AI chips
ゲーム向けのGPUを作っていた NVIDIA が、どうやって AI の分野で No.1 のポジションについたのかについての解説に加え、最近増えて来た「AI専用チップ」ベンチャーがどんなポジショニングでこの市場に食い込もうとしているかを、それぞれの立場から語らせている読み応えのある記事です。
中略
NVIDIAは、そのギャップをソフトウェアで上手に埋めることにより、No.1. の位置を占め続けていますが、それが永遠に続く保証はありません。
最近、注目されているのは、エッジコンピューティングと呼ばれる端末側での人工知能の活用で、ここに関しては、まだ勝負がついたわけではなく、NVIDIAによるARMの買収が大きな影響を与える可能性は否定出来ません。だからこそ、NVIDIAにARMを買収させてはいけないとする意見もあり、米国やヨーロッパ政府がどう判断するかで、この業界の未来の姿は大きく変わります。

週刊 Life is Beautiful  2021年6月29日号 から抜粋

全文を読んでみたい方は、★『週刊 Life is beautiful』バックナンバー購入をお勧めします。
   

エヌビディア製品の主要ターゲットであるゲーム業界は、今後メタバースの文脈とも融合してくるので、その市場は想像以上に大きくなってくることが予想されます。

これは佐藤航陽さんの、考えを参考にさせていただたものです。

現在メタバースの文脈で、もっとも先頭を走っているのは、オンラインゲーム「フォートナイト」だそうです。私はゲームをやらないので、このあたり実感をもってお伝え出来ないのですが、とにかくゲームだといって侮れないということです。

ちなみに、フォートナイトの開発元は、EpicGamesです。この会社は、現在Appleとアプリ内課金の公平性をもとめて裁判中です。社長はティム・スウィーニー、GAFA何するものぞという、戦う経営者ぶりを発揮してくれています。

EpicGamesは、さらに、Unreal Engine というゲームエンジンを持っており、これはメタバース空間を作成するソフトウェアとしては、ディファクトスタンダードの地位を締めつつある、大変強力な製品です。

ここまで、読んだ方は、Nvidiaよりも、EpicGamesにに投資したくなったかもしれません。

残念ながらこの会社は非公開なので買えませんが、間接的にとう条件付きなら方法はあります。EpicGamesの大株主はあの中国ネット企業の雄、テンセントです。(持ち株比率は約40%)。テンセント株は香港市場で購入可能です。興味がある方は検討してみてください。

だいぶ長文になりました、今回はここで記事を終えたいと思います。

エヌビディア「NVDA」株価・四半期EPSチャート
https://www.tenq.cc/stocks/NVDA   
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