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2on1 for Fast Break (1/6)

プレーヤーは各ドリルの目的を十分に理解し、設定した状況が必ず現れるようドリルの約束事をきちんと守ることが大切です。そうすることで再現性の高い練習を行うことができ、その状況で求められるスキルを適切に身につけることができます。
まずは、ファストブレイク(速攻)の様々な状況を6つに分類して説明していきます。

2on1 Chase Back Defense vs. Goal Attack

2対1 チェイスバックディフェンスに対するゴールアタック

図1

このドリルの約束事

  • オフェンス、ディフェンスともに同時にスタートし、同じラインで折り返す。

  • ボールマンとなったオフェンスがドリブルで必ずシュートまで持ち込む。

  • シュート時にディフェンスの様子を判断する。

  • ディフェンスはボールマンを諦めずに追いかける。

  • もう一方のオフェンスはオフェンスリバウンドを狙う。

  • 全員がトップスピードでプレイする。

  • 約束事を徹底して守る。

練習したいスキル

このドリルで特に身につけさせたいスキルは、シュートに持ち込んだ際のディフェンスの状況に基づいたフィニッシュスキルです。
オフェンス1はアウトサイドとなる右手でドリブルをつき、トップスピードでゴールアタックします。できれば、横並びになっているディフェンスを振り切ってスピードレイアップを狙います。ディフェンスが既に遅れている状況となっているので、スピードを落として様子を見ていてはドリルの目的が達成されません。スピード豊かにプレイすることが大切です。
ディフェンスXはボールマンをチェイスし、必ずブロックショットを狙います。ボールマンはシュートの際に自分の左肩越しにディフェンスの様子を必ずうかがい、ディフェンスが見えていなければ、そのままレイアップシュートで終了です。もし、ディフェンスが見えていればブロックされる可能性があるので、フックシュートを利用したり、2ステップでストップしポンプフェイクを利用します。
逆サイドのオフェンスはボールマンの様子を見ながらオフェンスリバウンドを狙いますが、ゴールの近くから打ったシュートはゴールの近くに落ちるという特性を頭において飛び込みます。さらに、プットバックでのフォローを要求することで、リバウンド力が向上します。

練習したいスキルの説明文の中で『太字』になっている部分がこのドリルのキーワードとなります。練習中はこれらを強調し、プレーヤーに徹底して取り組ませることで、良いスキル、良い習慣が身に付くはずです。


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