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エッセイ

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サブカルや日常のあれこれをキリスト教の視点から書いています。
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#内村鑑三

青天を衝け 4

青天を衝け 4

大河ドラマ「青天を衝け」に薩摩藩の三島通庸が出てきました。三島通庸の息子、弥太郎は日本銀行の総裁。大山巌の娘の信子と結婚しますが、大山巌の再婚相手がクリスチャンの大山捨松。女性の海外留学生第一号のひとりです。
また、三島弥太郎の有馬学校英語科時代の同級生には、無教会派の指導者となるクリスチャン内村鑑三がいます。
弥太郎の弟、三島弥彦は日本人オリンピック選手第一号で、大河ドラマ「いだてん」にも出てき

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おかえりモネ 5

おかえりモネ 5

ドラマの舞台となった宮城県の登米という土地は、戦後にキリスト教への集団改宗が起こった土地です。登米の場合は、キリシタン後藤寿庵の墓が発見されたことと、宣教師の働きが契機となったようです。現在でもキリシタンの里祭りが行われています。

また登米は明治の一時期、ひとつの県を形成していて、内村鑑三の父親、宜之が登米県小参事をつとめています。宜之自身も内村鑑三の影響でのちに信仰を持ちます。このような背景を

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おかえりモネ 7

おかえりモネ 7

ドラマで1947年9月17日のカスリーン台風が話題になりました。当時は台風に外国人女性の名前がつけられた時代です。この台風では関東の利根川や北上川が氾濫して甚大な浸水被害をもたらしました。

主人公が生まれた1995年9月17日にも戦後最大級の台風が東北地方を通過しています。興味深いことにこの台風もカスリーン台風と似たようなコースを辿りました。台風12号です。9月17日は大型台風の特異日と呼ばれて

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