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「暮らし」が趣味

※以前、Twitterにポストしたものを基に再編集しています。

先日、趣味を聞かれて、「(クライミングはともかく)なんだろうな?」と、返答に困ったのだけど、 「丁寧に暮らす」というのが、日本を出てからの趣味かもしれん。
あと、「どこでも生きていける人間になる」。サバイバル的な意味ではなく、自分で出来ることの数を増やすイメージ。

自転車が故障した→自分で修理しよう
髪が伸びた→自分で切ってみよう
部屋の壁に絵を飾りたい→描こう
部屋に植物が欲しい→切り花じゃなくて、ちゃんと育てよう
本場のカルボナーラが食べたい→作ってみよう
他にも、キムチ、納豆、もやしの自作とか。

お金を払ってプロ任せにもできるけど、自分でやってみる・出来るようになるということが実に楽しい。
(キムチ、納豆、もやしに関しては入手困難でやむなく、という面もある。)

暮らしが趣味というか、日々の暮らしの中に趣味がいっぱいあるというか。

デンマーク、あるいは我が町(オーデンセ)は、
1)ワークライフバランスが大事にされている(自由な時間が多くある)
2)一方で、娯楽施設が少ない or すぐ閉まる
(社会から提供される「楽しみ」は少ない)
3)人それぞれ自分が好きなことをやるのが当たり前で、「話題の○○特集」といった情報があまり流布しない
(これは、私がデンマークメディアに疎いせいもあるかもしれない)
4)そして、物価が高い(特に人件費)
ので、些細なことでも自ら楽しみを見つけることができる人には楽しい国だけれど、コマーシャライズされた・社会の流行に与えられる娯楽に慣れた人には辛い国かもしれない。

上述の私の「趣味」たちも、
日本にいたら自分でやる時間も心理的な余裕もない、プロに頼んだ方が早い・安い、となるところだが、
こちらだと、自分でやってみる心理的・時間的余裕があるし、なんなら自分でやった方が早い・安い。
(例えば、自転車のパンク修理。店舗に頼むと、混雑状況によっては数日かかり、200-300kr. (4000-6000円)はとられる。であれば、今はインターネットもあるので、材料を揃えて自分で覚えて、やった方が良い。)

ちなみに私の周りの日本人達は、
•大学で学び直し
•陶芸
•自宅の内装工事(本格的)
•庭いじり(本格的)
•キャンプ(非本格的)
•季節の料理
•散歩
などを楽しんでいる模様。

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