「やりたいことの見つけ方」に本気で取り組む方法
仕事について考える際、どうすれば自分のやりたいことを見つけることができるのかについて考える方法はあまり教えてもらえないと思います。
今仕事中の方も、これから就職する方も『本当にやりたいこと』の見つけ方は自分で見つけるしかないのですが、その方法について今日は解説します。
今回参考にするのは、八木 仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』の内容を踏襲していきます。
本記事を参考にして、『二度とブレない自分軸』を見つける資料としてご活用いただけると嬉しいです。
今回は総合的にみていますが、今後の記事で書くチャプターごとにもまとめを書いていくので、詳細はそこで見てもらえると嬉しいです。
「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
ここでは「やりたいこと」を見つける上で弊害となる誤解や迷信について紹介します。
この間違いを持ったまま始めても『やりたいこと』が見つからないからです。
順番に見ていきましょう。
間違い①:「一生続けられること」でなければならない
多くの人が、「やりたいこと」を見つける際に『一生続けられること』でなければならないと考えてしまいます。
しかし、変化の激しい時代で40年以上も同じ仕事で働き続けようとする方がリスクがありますし、変化に柔軟に対応できる人材の方が今後の時代の生き方に適しているということを知っておく必要があります。
ここで一番危険なこととして、「やりたいこと」が何もなく、漫然と毎日を過ごしてしまうことと書かれています。
やりたいことを見つけるためには、「今一番やりたいこと」を見つけることが重要と書かれているのです。
なぜ「今一番やりたいこと」が重要なのかを自分なりにも考えてみたのですが、今の世の中はとにかく変化のスピードが早く1年前に常識だったことがあっという間に新しいものに置き換えられてしまうということが起こっています。
私の場合も、これまで色んな現場を経験してきて大抵の問題には対処できるようになってきました。
もちろん全てが完璧というのはあり得ませんが、それでも「何とかなるだとう」という自信をつけるところまでは持って行けるようになりました。
具体的にできるようになったことは以下の通り。
ぼくがSNSで関わったところで一番有名なのは、東京都の西小山にあるおにぎり屋さんの『一粒万福』さんというところで、ここはオープンまでの2ヶ月間でフォロワー数を20人⇨2,000人に増やしてオープン当日に150人以上の行列を作るヒット店になりました。
現在はフォロワー数1万人を超えています。
でも、ぼくは別にWebマーケティングをやりたいというよりは、顧客がまだ気が付いていない視点から『ヒントや問い』を立てることで、ぼくがいなくても自分で答えを作れるようになるための方法を話していたことにやりがいを感じていたのです。
なので、ぼくはこの価値提供ができる仕事であれば何でもいいワケです。
別にWebに固執しているわけではないので、目的が達成できる仕事であれば何でもいいと思っています。
間違い②:やりたいことを見つけた時には「運命的な感覚」がある
やりたいことが天から降ってくるんみたいな一発逆転みたいな方法は意外とありません。
何かを一生懸命やっていくうちに段々とやりたいことが明確になっていくので合って、最初から「本当にやりたいこと」が見つかるほど甘くはありません。
そもそも楽しいだけの仕事は存在してないですし、やりたいことをやっていくためには多少なりとも嫌なことを乗り越えていく覚悟がないといけません。
やりたいことを実現するための「やらなければならないこと」をしっかり認識しておくことで、目的に向かうための心の準備をしておくことはとても重要となります。
一生懸命何かに打ち込む中で、だんだんと「やりたいこと」が育まれていくものだというのはその通りだと思います。
「運命的なやりたいこと」を天から授けてもらうのではなく、自分で作る「やりたいこと」を見つけることが目的です。
間違い③:「人のためになること」でないといけない
やりたいことを探す段階では、それが誰かの役に立つかどうかを考える必要はないと書かれています。
私自身も、やりたいことを探す際に最初は「誰かの役に立たなくちゃダメだ」と思っていました。
でも、この感覚が変わったのはフリーランスになって色んな方や経営者と関わる中で認識が変わったからです。
そもそも、世の中の職業のほとんどはかつて誰かが生み出してきたものです。と言うことは、自分も同じように「仕事を新しく作ってもいいのではないか?」と思うようになってきたのです。
新しいことを0から始める際には、誰からも理解されないし、そもそも自分のことを知っている人などほとんどいません。
そんななか何かを継続的に続けるとなった際に、判断軸が「自分軸」ではなく「他人軸」になっていると前に進むことを諦めるようになってしまします。
それは非常にもったいないと思いますし、反応がないのであればそれはリアルな社会の反応として逆にしっかり活用していくことで改善をすることのほうがよっぽど建設的と言えます。
結局それを積み重ねることでしか、「価値」を提供することはできないのだと実感することのほうが、私の経験上とても多いです。
最初から自分のやりたいことが100%の解像度で降ってくることのほうが怖いですし、運が良ければ別ですが基本的にそんなラッキーに期待するよりも自分で切り開くほうが建設的だし確実に前に進むことができます。
間違い④:見つけるには「たくさん行動する」しかない
やりたいことが見つかっていない状態で行動してもハッキリ言って無駄です。
やりたいことを見つける時の判断基準は以下の2つの要素が挙げられています。
仕事選びをする際にも、「今これが流行っているから」や「給料が高い」など本質からズレた選択をすると、やりたい仕事を選んでいく上で大きな弊害があることは容易に想像できます。
「やりたいこと」が分からないと感じている際に、むやみに選択肢を増やすのではなく、むしろ選択肢はたくさんあるのだから『選択基準』を磨くことのほうが重要となるのです。
最近はSNSやネットが発達したおかげで、選択肢を探してくるのは困難ではなくなってきています。
選択肢を探すことは簡単にできるので、その中から自分の「目的」を達成できるのはどれなのかを考えることが重要なのです。
ほとんどの人はこの『選択基準』を磨けておらず、判断軸がブレてしまい生き方や仕事選びで大きく損をしてしまっています。
間違い⑤:やりたいことが「仕事」にならない
やりたいこと探しの最も大きなハードルが「やりたいことが『仕事』にならなそう」と言う心理的ハードルです。
これがある限り、社会の中で与えられている選択肢の中からしか自分の人生を選択することができない状態に陥ってしまいます。
ここで、書籍の中では以下の重要な考え方が紹介されています。
例えば、ぼくのやりたいことは「人が才能を活用して本領を発揮できるような状態に持っていくこと」にあります。
自己理解もそのためのステップとして紹介しているのですが、この目的を実現するための方法、つまり『手段』は世の中に大量に溢れていますよね?
例えば、こんな風にnoteに書くことで自分の意見を世の中に発信することができているし、YouTubeで発信することもできるわけです。
やりたいことが見つかれば、それを発信して世の中に届けると言う努力は必要ですが、ここにきてようやく「手段を目的化せずに活用できる」と言う状態に持って行けるのです。
流行っているからと言う理由で本来手段として活用するはずのSNSの仕事やWebの仕事に飛ぶ混むのは普通に危険だし辛い思いをすることになります。
しっかりと自分と向き合って、自分軸で考えて判断できるような状態にしておきましょう。
そうすることで、いざという時に「自分の身は自分で守る」と言う社会で最も当たり前だけど意外とみんなできていないことができるようになってきます。
「やりたいこと」が分からず迷い続けるワケ
八木さんの本には八木さん自身の体験が書かれているので、ここではぼくの体験談を書いていこうと思います。
これを読んでいる皆さんは、多くの人は日本で生まれ育った人だと思います。
私は3歳くらいの頃にはすでにだいぶ浮いた存在としてみんなと関わりを持つようになります。
ぼくは当時から好奇心が旺盛で、生物全般が「なぜ人間とこんなにも違うのか」と言うことに大変興味を持っていました。
なので、基本的に家に引きこもって図鑑と睨めっこしたり、実際に魚を解剖して臓器の働きを研究したり好き勝手やっていました。
また、幼少期から負けず嫌いでゲームだろうと『何が何でも勝つ』と言う方法で自分の勝てる分野で相手をボコボコにするというなかなか卑劣な方法で幼少期を過ごしていました。
要するに『オタク気質』があったわけです。
対して、みんなが興味を持っていることに興味がなかなか持てずに苦しんだ経験もあります。
ぼくが小学生くらいの頃は「めちゃイケ」とかが流行っていて、みんなそれをみていろんな遊びをしていたのですが、ぼくにはなぜそれが面白いのか理解できなくて話に入ることができませんでした。
好きなことにはとことん興味を持つけど、そうでない分野はからきしダメだったのです。
社会人になってからもそれは変わらなくて、むしろ幼少期から無意識レベルでやっていたことは周りが引くくらいの密度とスピード感で物事をこなすことができたのですが、それ以外は何やってもダメな人でした。
フリーランスになったことで、ようやく「自分の才能が生きなかったのは、自分のことを正確に知れていなかったからなのだ」と思い知ることになるのです。
別の記事でも書きましたが、長所と短所は表裏一体なのでその活用方法がわからない限り一生をかけて短所に目が向いて苦しんでいく人生を歩む羽目になります。
ぼくもこれまで、『判断基準を間違っていたのだ』と今なら断言できます。
仕事選びを『メリットがあるかどうか』で選択していたのです。
しかし、このメリットというのも「何のメリットなのか」というところまで深掘りしていないことが大半ですし、他人の判断基準や視野に踊らされて決めるということは、自分の判断基準ではないので結果として「後悔」する選択をすることになるのです。
自分の人生なのだから、訳の分からない占いや風水とか、SNSの顔出しもできないようなゴミクズどもに踊らされるような人間であってはなりません。
自分が『どうしたいのか』ということについて真剣に悩むことでしか、幸せを掴む道は残されていません。
自分の人生に本気で向き合うような時間を作ってみてください。
やりたいこと探しを最速で終わらせる「自己理解メソッド」について
人生を導きコンパス「大事なこと」の見つけ方
大事なことはあなたの価値観に関することで、これを見つけることで『仕事の目的』を見出すことができるようになります。
八木さんの本の中では、『目標』と『価値観』の違いについて理解する必要があると書かれています。
この目標を、ぼくも『金額』で決めてしまい燃え尽きてしまうような状態がよくありました。
不思議なことに、稼いでも稼いでも幸せになれません。
そう、ぼくが欲しいのは『お金』ではなく、八木さん同様『お金の先にあるもの』が欲しかったからなのです。
ぼくの価値観として、以下のようなものが重要であると結論が出ています。
八木さんの本にならって順位もつけています。
下から順番にまず「好奇心」がすべての発端だと思っているので、そこを満たす活動から始めるようにします。
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好奇心が刺激されると、探究心が芽生えるのでそこから行動に移し「経験」を積むフェーズに移行します。
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行動することでしか得られない発見があるので、その「真理」に触れることでさらに夢中になれるようなサイクルが生まれる。
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夢中になることで、「努力」や「無茶をする」のではなく、目的に向かうための「忍耐」の意味を知り、そこでようやく本領が「発揮」されるようになる。
このようにしてランク付けして説明できるレベルにまで落とし込むことで、自分がどんな目標を立てて行動すればいいのかが段々と見えてくるようになるのです。
価値観が明確になれば、目先の目標も立って進み続けることができるのです。
「得意なこと」さえ見つければ何でも仕事にできる
得意なことについて、本書では以下のように定義されています。
いわゆる日常で「無意識にやっているクセ」のようなものが「得意なこと」ということが当てはまります。
例えば、ぼくの場合以下のようなものが「得意なこと」として挙げられました。
得意なことは普段意識しないせいで、自分だけの力で認識するのに結構時間がかかります。
なので、普段から何気なくやっていることを観察することも重要ですが、普段から仲良くしている友人や同僚、上司や先輩、両親や昔からの親友など、色んな環境にいる関係値が深い人から「私って何を大事にしている人間だと思う?」と聞いてみてください。
そうすると、自分で想定していなかった意外な答えが見つかるので、「自分にできてることって当たり前じゃないんだ」と思うようになるのです。
普段空気を吸うようにやっていることが、あなたの「得意なこと」なのです。この得意なことは無意識レベルなので、他の人が「努力」で勝てるような領域ではないのです。
そこに気がついて、「価値観」や「好きなこと」と掛け合わせることで、「どんな仕事をするのか」ということがみるみる明らかになっていきます。
皆さんも、得意なことを活かして仕事で活用できるように解像度を上げてみてくださいね。
「好きなこと」を見つけて努力とさよならする
さて、いよいよやりたいことを見つけるための最後の段階にきました。
本書で「好きなこと」は以下のように定義されています。
好きなことを見つけるコツは以下の通りです。
例えば、ぼくはソフトテニスをしていて大好きだったのですが、その中でも「戦略」を考えるのが好きでした。
駆け引き通りにプレーが進むことがとても嬉しいと感じるタイプだったのです。
また、Webの仕事においては「本人が気がついてない価値に気がつかせてあげる」ことがやりがいにつながっていました。
営業の場合は、「自分の事業に対して責任感のない人が多いので、そこに自覚を持たせて震え立たせること」が得意でした。
このように、好きな分野だけだと範囲が広すぎるので、分野から更に枝葉を広げ「得意なこと」や「その分野の中で特にやりがいを感じていた部分」について考えていくことで、自分が本当に好きなことが「抽象から具体」へと変化していくことになるのです。
あなたの好きなことが、まだ抽象度の高い状態であれば解像度を上げていくようにしてみてください。
「本当にやりたいこと」を決めて「本当の自分」を生き始める
ここまで取り組んでも「何だか今回も『やりたいこと』が見つからなそうだから、とりあえず将来役に立ちそうなスキルでも身につけておくか」と考えてる人がいたらちょっと待ってください。
一言だけ言わせてほしい。
”いつまで将来の可能性の中に生きてるの?”
将来のために勉強しようとして満足できないからいつまでの悩みながら生きてる訳じゃないですか。
今まで「やりたいこと」がわからずに迷走しているとしたら、自分と向き合うのを先延ばしにしてきたからだ、という八木さんの考え方には私も完全に同意です。
将来のために可能性を残して生きていると、いつまで経っても現状に満足できず、幸せの意味がわからないまま死んでいくことになります。
将来のために生きるのではなく、今この瞬間に一番やりたいことに本気になれることを見つけて行動することが大事なのです。
やりたいことを決めるのを、先延ばしにしてはいけません。
更に、やりたいことはあくまでも「仮説」でいいと本書では書かれています。
そりゃそうです、最初からやりたいことがバッチリ決まる人はなかなかいないし、正解を最初から決めて身動きが取れなくなるくらいなら、「修正されること」を前提に仮説ベースでどんどん動いてしまうことの方がよっぽどスピード感があるし、自分で自分を縛らなくて済むようになります。
仮説を立てて検証して、ダメなら修正して「あーでもないこーでもない」をどんどん繰り返していくうちに、徐々に「やりたいこと」の目的につかづくような形を目指していけば良いのです。
最初から正解がわかっているのであればこんな苦労しなくて済む訳です。
目の前のことにしっかり取り組んでみて、将来のことなんか考えずに『今この瞬間の仕事』に全力を注いだ積み重ねの先にしか未来は存在していないのです。
最後まで自分を信じ切って進む
最後になりましたが、本の中でも「他人の良いと思っている価値観の中に生きてはいけない」といった趣旨の記述がありました。
自分の人生は自分のものだし、本気でやりたいことなのであれば他人の意見なんか気にしてはいけません。
あくまで「アドバイス」として素直にしっかり受け止めて、それでも自分の正解に向かって突き進む「信念」を持つことが重要なのです。
これが一番難しいように感じます。
でも、案外視野を広くして選択肢や今の現状が自分で可能性を狭めているだけだという事実に気がつくことができれば、色んな方法を使って目的を達成することができるようになってくると分かってきます。
新しいことを始める際には、いろんなリアクションがあります。
何なら「見向きもされない」ことが当たり前です。
そこで折れてしまうのではなく、なぜ反応が薄いのか、何が響いていないのか、そもそもどこに価値を感じつものなのか、という途方もない作業を繰り返していくうちに段々と「やりたいこと」が見えてくるものです。
人生は試行錯誤の連続だし、NOが当たり前の世界です。
だからこそ、安い承認を得て喜んでいるXのバカどもと同じステージではなく、受け入れられるであろう価値について真剣に考えて「どうしたらいいのか」について真剣に考えていくことが一番楽しいということに気がついてほしいのです。
簡単にイエスがもらえる世界よりも、苦労して手に入れたイエスは本当に価値のあるものになります。
こうした本質的な部分について考えられる人がもっとたくさん増えてくれたらいいなとぼくは本気で思っています。
流されるのではなく、自分軸で判断し人生をコントロールできるようになってください。
本日もありがとうございました。
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