経営において何に力を入れたらいいのか。

現代は買いものの仕方が変わってきました。

たとえば化粧品なども広告や雑誌、テレビでやっていたという理由で購入することが多かったです。

でも最近は「誰かがオススメしていたから」とか「口コミでいいって聞いたから」というケースがほとんどになりました。

携帯でレビューを確認して高評価だったら買うということが増えました。

商品やサービスをつくっている本人が発信する情報だけで購入に至ることは極めて少なくなりました。

もちろんその情報によって、消費者は「知る」ことはできるのですが、それもあくまで「きっかけ」です。

その商品やサービスを知ったうえで「みんなはどう評価しているのか?」というレビューが存在感を増していると思います。

限られたお金、時間を有効に使いたいという心理

これはどういう心理なのでしょうか?

ひとつは「損したくない」という気持ちが強まってるような気がします。「得したい」というよりも「損したくない」です。

先行きが不安で読めない世の中です。

なるべく無駄づかいはしたくない。

本や映画などのコンテンツであれば時間を無駄にしたくない。

限りあるお金と時間を余計なことに使いたくない。

だから「すでに価値が保証されているもの」に手を出す。

既に評価されているもの、既に人気のもの、既に価値があるとわかっているもののほうが安心なんです。

作り手にとっては、この「レビュー」「第三者の評価」というものが実はいちばんの宣伝になるということになります。やっぱり「自薦」よりも「他薦」が効く時代です。

で、結局は「いいものをつくる」しかない。

じゃあ商品やサービスの作り手側は何をすればいいのか? 「そうかレビューを増やせばいいんだ」と早合点して、ステマをやったり評価を水増ししたりすると逆に信頼が低下することになります。

結局一周回って「いいものをつくる」というところに落ち着くんじゃないかと思います。

いいものをつくり、それを純粋に伝える。

価値を生み出し、その価値が伝わるようにちゃんと伝える。

あとはお客様が判断してくれます。

いいものであればちゃんと広がっていきますし、そうでもないものはそれなりに広がっていく。

つまり美容室に置き換えると広告宣伝よりもスタッフの教育に力を入れることが実は1番効果的な宣伝になったりします。

来て頂いたお客様が家族や友人に話したり、今なんかはSNSで投稿してもらえることも信憑性のある宣伝になるでしょう。

でも、教育に力を入れるところは少ないように感じます。

なので結局、広告宣伝費にお金を使ってお客様を集めても、お店に来て頂いたお客様が『良い宣伝』をしてくれなく、『悪い宣伝』もしくは『何も宣伝しない』ので売上が伸びていかないのでしょう。

経営していく側のかたは集客よりも教育に投資をしたほうが長い目で見た時にうまいくのではないでしょうか。

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