見出し画像

【自分の価値観VS.情報弱者】コラム

はじめに

「自分の価値観」というフィルターを意識的に使い、行動を選択していくことは、ストレスコントロールの手助けになります。「価値観」は自己認識を深めることで具体化し、日々のアップデートによるカスタマイズで補強されていきます。

価値観というフィルターをきちんと使わない「選択」はそもそも、自分にマッチしているかどうかの判断がつきません。具体化・カスタマイズされた価値観のフィルターで、物事を「選択」することにより「結果」の判断が容易になります。そうなれば、他の選択肢も明確になってきます。

「選択」を意識することで、自分の行動にコントロール感を得ることができ、それがストレスコントロールに繋がります。

コントロール

■自分の価値観のフィルターとは

具体的に自分の価値観を示せる人は少ないかもしれません。とはいえ人は常に好き嫌いなど、何らかの判断をしています。その判断のもとになる材料が、ここでいう「価値観のフィルター」です。

■選択するということ

たとえば、ある人が習慣としていたタバコを止めたとします。値段の高騰、健康被害、社会的な喫煙者の評価などを考慮して彼は喫煙をやめました。これは彼が自分の価値観に従って下した判断といえます。

別な人はコンビニの弁当を毎日食べます。彼は「値段が高い」とか「添加物が入っている」「ハイカロリーである」などの情報はなんとなく知っています。しかし、仕事が忙しく時間のない生活を考えると、十分に便利で美味しいと判断しているからです。

ちょっと極端な例ですが、どちらの場合も「価値観のフィルター」にかけたうえ、選択しているといえます。


画像2

■価値観をつくる

誰もが持っている「ぼんやりとした価値観」を「具体化」「カスタマイズ」していきます。

・具体化・意識化する
主観的・客観的・診断的に自己認識を深めることが第一歩です。自分が思う自分の性格はどんなか。人から自分はどう見られているか。性格診断テストなどの結果はどうかなど、多面的・具体的に自己認識を深めてきます。こうすることで、自分の性質(価値観)が徐々に意識できるようになります。

・カスタマイズ(アップデート)
自己認識で得られた価値観は、経験や学びによってアップデートされていきます。自己成長することで知識や視野が広がり「経験からくる思慮深さ」など、価値観も変わっていきます。経験や知識により価値観が改造・補強されていくイメージです。

■情報弱者とは

ここでは「情報の偏り」という広い意味で使っていきます。例えばカフェインには覚醒作用があります。不眠で悩みながらもその知識がなく、寝る前にコーヒーを飲み続けている人は、情報弱者といえます。

具体化・カスタマイズの必要性

前に出てきた、コンビニのお弁当の例はどうでしょうか。彼が仕事の生産性を上げたり、良い成果を出したいと考えているとすれば、健康な体と心は必要条件となります。となれば、食事には違う選択ができそうです。

カフェインの例でわかるように、コーヒーが好きという価値観だけでは、自分の望みを叶える行動がとれません。ぼんやりとした価値観だけでなく、より具体的な価値観、情報や知識での補強が必要だといえます。

■情報弱者であることを自覚する

自分は「情報弱者」だと自覚することで、価値観をカスタマイズしやすくなります。自分の足りなさを謙虚に受け入れることは、勉強や情報収集といった行動に繋がり易くなります。素直な学びや体験は、価値観というフィルターをより自分に合ったものにアップデートしてくれます。

フィルター

■まとめ

価値観のフィルターをきちんと機能させるためのポイントは、

・自己認識を深めて価値観を具体化する
・情報弱者であると自覚してみる
・価値観をアップデート・カスタマイズしていく

となります。

もっとも、「普遍的な価値観」や「完全な情報強者」というのはありえないと思います。完璧さより日々のアップデートを積み重ねることが大事です。

自分は長年「受け入れ、選択しないことが自由で楽だ」と思い込んできましたが、最近では「コントロール感」こそが幸福感を高めるように思います。

「価値観」「選択」「コントロール」の3つは「MY自己啓発ランキング」、急上昇のワードです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?