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いい大人になってムキになっていいじゃないか。おじさんががんばる物語は最高だぞ。

最近は毎晩Netflixで「グランメゾン東京」を観ては手に汗握っているのですが、僕は大概「おじさんがめっちゃ頑張る物語」というのが大好きでして、少しばかりその良さを語りたいと思います。

スポーツ漫画のほとんどが10代の男の子や女の子が主人公だし、冒険ものやSFですら、だいたい20代くらいが主人公なのが相場だと思いますが、そういった物語の合間にちょいちょい、30代〜40代のがんばる物語というのがあるんですね。僕は結構そういうのが好きで、体力も感性も気合も明らかに人生のピークを過ぎたであろう主人公、つまり「THE 大人」が、ひとつの目的に向かって一心不乱にがむしゃらにがんばる物語、というのはいつ観ても最高です。

例えば、冒頭に出したグランメゾン東京も、木村拓弥と鈴木京香がガムシャラにミシュラン三つ星を目指す話なのですが、もう最初の入り方が大好きでした。夢諦めかけた料理人がもう一回奮起するという。
他は有名どころだと、「怪獣8号」「宇宙兄弟」とか。ジャンプ+でしばらく連載していた「ダディデバディ」も実はけっこう好きでした。

ただおじさんが頑張る姿ってだけだと、いろんなドラマや映画があると思うのですが、「おじさんが身の丈に合ってないと周りから揶揄されるような大きな目標に、まるで若者のようにがむしゃらに突き進んでいく」姿は、本当にいつ観ても勇気をもらえるなと。
同じくおじさんが活躍するジャンルに刑事ドラマとかがありますが、それはそれで好きながら、ちょっと好きのジャンルが違うんですね。10代から「相棒」大好きですが、ちょっと違うんです。「おじさん達が部活動で甲子園を目指してる姿」というとわかりやすいでしょうか。

僕がおじさんになってきたからそういうのが好きになった、というのではなく、昔から10代〜20代からその手の設定の物語は大好きで、いつも引き込まれてしまいます。

あえてその魅力を言語化してみると、大きく3つ。

1つ目は、「こんなオジサンが頑張ってるのに、ところでお前なにしとんのや」と喝を入れられる気がするから。これは若いうちは自分より年上が頑張ってるのに若いくせに、と思えるし、一定歳をとってくれば、年齢を言い訳にしとんじゃねーぞ!と自戒できる。いくつになっても背中を押してもらえるところが、最高の魅力です。

2つ目は、周りからは白い目で見られたり、分不相応だと揶揄されたり、明らかに足を引っ張られる逆境からのスタートなので、成功したときにスカッとするところ。わかりやすくいえばダークホースだから、です。逆境突破はやっぱりかっこいいし、見ててスカッとしますよね。

3つ目は、これが大事なんですが、コネクティングドッツを感じられるところ。おじさんだからこそ、過去に試行錯誤していろいろ経験してるわけで、最初は全然役に立たないと自身でも思っていた経験や成果が、新しいその挑戦にあたってあとあと効いてくる、みたいなことがあるんです!

コネクティングドッツとは、スティーブ・ジョブズが某大学で話したスピーチとして有名ですね。簡単に言えば「全く繋がるとは思っていなかった点たちが、あとあと振り返ってみると点と点がつながって線になっていた」ということ。何の役に立つかわからないまま没頭した経験が10年後に効いてくる、というような。

(多少ネタバレになりますが)例えば宇宙兄弟でムッタの前職の自動車メーカーの技術や人脈があとから役に立つシーンとか本当大好物です。


若者ががんばって、おじさんはまったりしておいて、定年なったら引退。みたいな時代はもう完全終了していて、今という時代は、もう死ぬまで現役!ってつもりで何かに没頭したり熱中したりが最高な時代と、勝手に思ってます。だって長生きしますから、生涯夢中でいられる幸せを目指す方がいいじゃないですか。それに、少子高齢化社会です。おじさんが主役の時代がやってきています。

ということで、世のおじさん達(そして、おねえさま達)、まだまだこれからです。主役はあなただ!今週も張り切って参りましょう。



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イッチー/伊地知 悟
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