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おまえの言葉は人を切る事もできる。と言われた日


こんにちは。
新垣さとるです。

今でも思い出す言葉があります。

それは10年お世話になっていた会社の社長からの言葉です。


「おまえの言葉は人を切る事もできる」


物騒な言葉ですが、その言葉を聞いてハッ!となったのを鮮明に記憶しています。


当時、私は輸入車ディーラーの修理部門で働いていました。

役職はフロントです。フロントとはお客様の修理対応をする部署です。


修理の受付
納車引取
故障や依頼の正確な把握
メカニックへのフィードバック
納期調整
代車調整
金額交渉
お客様への報連相
  etc・・
  
  
お客様に関するすべての業務にフロントは携わります。


私は輸入車の整備業界には長年いました。

しかし、工場の現場での仕事をずっとしてきたので接客は初めてでした。

だから全てが手探り。先輩もいないので自分で1から切り開く必要がありました。


輸入車に乗る人は国産車に乗る人とは違う層の人たちです。

医者や弁護士、政治家、芸能人、社会的地位のある人、お金に余裕がある人、小金持ち・・・

私はこれまでの人生で出会う事のなかった人たちの対応をしなくてはいけませんでした。


特に修理は「曖昧」が許されない世界です。故障の原因やどのような修理をするのか?その値段などをきちんとお客様に伝える必要があります。

私はこれまでの浅い人生経験から「ハッキリと端的に伝える」事が大事だと考えてお客様と接していました。


その結果にもらったのが冒頭の言葉です。

「おまえの言葉は人を切る事もできる」



後から聞くと、お客様から私の接客に対して多くのクレームが社長にあったそうです。

私を守りアドバイスしてくれた社長には今でも感謝しています。


私の接客は簡単に言えばお客様からしたら「当たりが強い」ものだったのです。

私は間違えないように、修理や納期、金額などを伝えていたつもりでしたがお客様からしたら上から目線に感じたと思います。

それ以来、お客様ひとりひとりに違うアプローチで接するようにしました。


お客様の日常生活や、考え方、価値観、癖、好み・・・色んな事を把握しながら接客するようにしました。

もちろん、全てのお客様との相性が良かった訳ではありませんが、懇意にしてくれるお客様もいてとても嬉しかったです。


その時の人間観察や対応が私のコンサルティングやコピーライティングには活かされています。

人生で無駄な経験なんてない!というのは本当ですね。


あなたの失敗やそこから学んだ経験を教えて欲しいなぁ。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。




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