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スキーガイド実践マニュアル6! その他編

46スキーガイド実践マニュアル6! その他編

この記事は登山とスキー好きな貴方がスキー
ガイドを目指すために必要な知識を学ぶスト
ーリーです。一般愛好家にも役立ちます。
私の信念はガイドを増やすことで地球環境の
保全を実現する事です



「スキーガイド実践マニュアル6!その他編」



<目次>
1スキーガイドの環境保全
2コミュニケーション
3情報提供
4困ったときのアドバイス(ケース・スタディ)
5まとめ



1スキーガイドの環境保全
(解説)
スキーガイドも登山ガイド同様、環境保全に
ついて貢献する必要があります
スキーガイドの仕事そのものが環境保全と密
接に関係しています
要するに環境を保全出来ない場合、仕事が
出来なくなるからです

<環境保全の知識>
「環境保全とは」 現状の環境を保全しよう
と努力することです
「保護とは」立ち入らないでそこをありのま
まの姿を維持しようと努力することです
要するにスキーガイドのツアーではそのエリ
アへ立ち入る事になるのであくまでも保全活
動となります
現在、国家的に観光と保全を結びつけた
「エコツーリズム」が推進されています
エコツーリズムの目的は「保全と活用」です
それを理解しておきましょう


<スキーガイドの環境保全行動例>
・環境にダメージを与えない
 積雪量は少ない状況において、湿原等で植
 生を痛める可能性の場所は控える
 (30cm以上が必要)
 特別保護区等で規制や立ち入り制限がある
 場所には立ち入らない
・ゴミやし尿等は持ち帰る
 ゴミはもちろん、携帯トイレ等でし尿も持
 ち帰る
 (特に排泄物やトイレットペーパーなどは
  雪に埋めても凍っており、雪解けと共に
  出現する)
・ルールやマナーを伝達する
 そのエリアにおけるルールやマナーをしっ
 かりと伝達しましょう
・軽い啓蒙活動をしましょう
 環境を保全する意味や目的等を軽く解説に
 盛り込みましょう。
 (あくまでも軽くお伝えしましょう)

  「基本的には夏山ガイドと同じです」

★重要
最も大事なことは参加者におもいっきり自然
の中で楽しんでもらう事です
さらに自然の素晴らしさを実感してもらう事
です
それを経験した参加者は「自然を保全しよう」
という意識が芽生えます



2コミュニケーション

(解説)
サービス業であるスキーガイドにとってコ
ミュニケーションはかなり重要です
参加者に分かりやすく注意したり、楽しい
自然解説を実行するためには良好なコミュ
ニケーションが効果的です
さらに仲良くなるための信頼関係を構築す
るのもコミュニケーションです
要するに参加者とガイドが意思を伝えるの
にはコミュニケーションしかありません

<スキーガイドのコミュニケーション術>
 ・安全管理や指示・諸注意について
  □わかりやすい表現を用いる
  □オーバーアクションで伝える
  □感情を表現する
 ・自然解説
  □わかりやすい表現を用いる
  (専門用語は使わない)
 
 ★重要
  コミュニケーションの基本は「笑顔」
  「アイコンタクト」「ホメる」です




3 情報提供
(解説)
一般的なガイド業務において、参加者に対し
て情報を提供することは当たり前です
特にスキーツアーにおいては全国的に情報量
が少ないので、ガイドから得られる情報は貴
重となります
そこでそれを期待して参加しています

<ガイドが提供する一般的な情報>
・おススメの温泉施設
・おススメのレストラン
・おススメの宿泊施設
・おススメのおみやげ品
・そのエリアへの交通アクセス情報
 など

<参加者が期待するスキーガイドの情報>
・そのエリアの積雪情報
・そのエリアのコンディション
・そのエリアのおススメルート
・そのエリアの安全管理の情報 
 (雪崩・危険箇所)
・そのエリアの仲間の情報
・用具の情報
・ガイドが持つ他のエリアの情報
・ガイドが経験したハプニング情報
 など

★重要
ガイドが提供する情報については、出来る
だけ鮮度がありガイドが経験した情報が喜ば
れます
雑誌やパンフレットに記載されていない情
報がベストとなります
又、最近ではSNSの普及により、その情報
が全国的に拡散されます
SNSにより個人情報の管理はもちろん、ガ
イドの発信する情報にも責任を持たなくて
はいけません
特に写真撮影等では肖像権が発生しますの
で注意が必要です



4困ったときのアドバイス
(ケース・スタディ)
(解説)
ここでは、スキーガイドで活躍中の皆様から
寄せられるケース・スタディを共有しまし
ょう

Q1 当日、集合場所に来てもらったら装備が足
  らない(忘れてしまった)
A  現地で購入したり、レンタル出来ないか
  検討しましょう
  もし、それが出来なかった場合は素直に
  お断りしましょう
     申込の際や契約の際、その事をしっかり記
  載し、説明しておくことが重要です
 「当日、装備等に不備がある場合はツアー参
  加をお断りすることとなります」

Q2口頭でレベルを確認し、参加を認めたが、
 現場で確認するとレベル的に無理な参加者
  である
A 素直にお断りしましょう。
(料金はレッスン参加費や、次回のための
 ストックに回しましょう)
  そのようなレベルの方を集めたツアーを
 企画しましょう

Q3 ガイドのいうことを聞かない
A 料金を返金し、離脱証明にサインしてもらう

Q4 危険な事にチャレンジし過ぎる
A 料金を返金し離脱証明にサインしてもらう

Q5 参加者が急に倒れて意識がない
 (搬送するべきかOR救助要請か)
A 迷わず、救助要請です

Q6 参加者が重すぎて搬送できない
A 迷わず、救助要請です

Q7レベルが足りないがどうしても参加したい
 と願う(年齢的にもきびしい)
A 迷わずお断りする

Q8 悪天候時、ツアーを実行するべきか?中止
  にするべきか?
A 悩んだら中止です
 (料金を返金しなくてもよいように代替プロ
  グラムを用意する)

☆重要 各
 事業者において困った事と解決策を
 記録しておく事が重要です




5まとめ

(結論) 
スキーガイドにとって最も必要な能力は
「予測力」です

「予測力」とは数秒・数分・数時間先の状況
 や光景を予測することです
 いかにその予測の精度を上げられるか? 
 という事です。

例えば
 ・気象条件の予測
 ・この先の地形の予測
 ・斜面変化や雪質の予測
 ・潜む危険箇所の予測
 ・参加者の疲労やコンディションの予測
 ・参加者の転倒予測
 ・参加者のニーズの予測
  などです


「予測」ができるからこそ、
安全管理の予防の行動や配慮が出来ます。
「予測」ができるからこそ、
斜面状況に合わせたバランスや技術を変化さ
せる事が出来ます
「予測」ができるからこそ、参加者のニーズ
に答える事が可能となります。
「予測」ができるからこそ
次回ツアーの企画を組み立てられます


スキーガイドにとっては「予測力」がすべて
です


「予測力」を身につけるためには「経験やデー
タ」が必要です
出来るだけたくさんのガイド経験と滑走経験
が必要です

若手スキーガイドに必要な事は出来るだけ
「経験を積む」と言うことです
ベテランガイドにおいては「経験があるだけ
ではダメです」
経験から予測する力が必要です

                 
そしてリスクを回避するためには
その「予測力」から「決断」「実行」する事が
必要です


  


   

       E N D
    ・・Just Do It・・



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