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スキーガイド実践マニュアル4! タクティクス編

この記事は登山とスキー好きな貴方がスキー
ガイドを目指すために必要な知識を学ぶスト
ーリーです。一般愛好家にも役立ちます。
私の信念はガイドを増やすことで地球環境の
保全を実現する事です


「スキーガイド実践マニュアル4!」
 タクティクス編



<目次>
1テクニックアドバイス(使用用具別)
2テクニックアドバイス(雪質・条件)
3テクニックアドバイス(タクティクス)



1テクニックアドバイス(使用用具別)
(解説)
使用用具別に分けたガイドに必要な知識や特
性、テクニックのアドバイスを紹介します
基本的特性や技術はゲレンデスキーと同じで
すがこのレポートではその特性と比較して必
要な知識や技術を紹介します
自分がマスターするのはもちろん、参加者に
対しての指導方法やトークとして活用しまし
ょう。最近ではツアー参加者において使用用
具が異なる参加者が同時に参加するケースが
増えています
ガイドとしては特性や特徴を理解し、使用用
具に合わせたアドバイスを提供する事が必要
となっています

<アルペンスキー(山スキー)特性>
・軽量性    ☆    
・体力・筋力  ☆
・操作性    ☆☆☆  
・バランス  (その人による)
・パウダー   ☆☆   
・悪雪     ☆☆☆   
・アイスバーン ☆☆☆
・急斜面    ☆☆☆  
・平地     ☆     
・ショートターン☆☆☆

●特徴
・新雪では抵抗が大きいため、スキー板をズ
 ラしづらい
・アイスバーンでズレを多くした場合はバラ
 ンスの確保がむずかしい
・テレマークやスノボと比較し、重量が思い
 登行では体力が必要

●アドバイス
・悪条件の時はズレの少ないターン(カービン
 グターン)を意識するよりは、ズレ幅の大き
 いコントロールを主にしたターンを目指す
・新雪やアイスバーン等では逆にカービングタ
 ーンを意識する
・ゲレンデのアルペンスキー経験者においては
 馴染みやすい


<テレマークスキー特性>
・軽量性      ☆☆☆  
・体力・筋力    ☆☆☆
・操作性      ☆☆   
・バランス (その人による)
・パウダー     ☆☆   
・悪雪       ☆☆    
・アイスバーン   ☆
・急斜面      ☆  
・平地       ☆☆☆   
・ショートターン  ☆☆

●特徴
・アルペンスキーと比較した特徴としてはス
 キー板を前後(上下)に位置させるスタン
 スなので理論的にはアルペンスキーよりも
 バランス幅が広い
・運動的にも両膝の捻転が少ないため、膝の
 損傷を防げる(負担が少ない)
 高齢者や膝に不安を抱えている人には適し
 ている
・筋力的にもアルペンスキーと比較して軽量な
 ので負担が少ない
・急斜面とショートターンは不利である
・悪条件や樹林帯ではアルペンスキーに比較し
 交互運動のためタイムラグがある
  (少し時間がかかる)
・平坦な場所ではかかとが浮いて歩く動作に移
 行しやすいので有利
・アルペンスキーと比較し、自己を主張しやす
 い(目立つ)ファッション的にも
  個性を主張(アピール)しやすい

●アドバイス
・高速で急斜面を降りる場合は超ロングター
 ンを意識する
・悪条件の時はズレの少ないターン(カービ
 ングターン)を意識するよりは、ズレ幅の
 大きいコントロールを主にしたターン技術
 を目指す
・新雪やアイスバーン等では逆にカービング
 ターンを意識する
・樹林内(狭い場所)においてはショートタ
 ーンを意識する
・テレマークターンにおいては脚部を交互的
 に動かすため歩行と似ている


<スノボ特性>
・軽量性      ☆☆
・体力・筋力    ☆☆☆
・操作性      ☆
・バランス (その人による)
・パウダー     ☆☆☆
・悪雪       ☆☆
・アイスバーン   ☆
・急斜面(その人による)
・平地       ☆ 
・ショートターン  ☆

●特徴
・アルペンスキーと比較した特徴としてまず
 は横乗りスタンスであり、両足を固定、や
 や同時に動かす運動となるためバランス
・幅が広いのでパウダー対応的には浮力があ
 り、滑りやすい
・横乗りスタンスのためバックサイド(背中
 側)には死角が存在する
・両足固定なので静止時は座る姿勢となる
・若い方に人気があり、あこがれとなってい
 る
・経験が浅くても中級レベルまでは上達スピ
 ードが早い
・もしもの時は誰かを背負いながら滑るなど、
 横乗りのため「利便性」は低い
・サーフィンやスケートボード同様、横乗り
 スポーツはバランス的におもしろい

●アドバイス
・高速で急斜面を降りる場合はロングターン
 を意識する
・悪条件の時はズレの少ないターン(カービ
 ングターン)を意識するよりは、ズレ幅の
 大きいコントロールを主にしたターン技術
 を目指す
・新雪やアイスバーン等では逆にカービング
 ターンを意識する
・樹林内(狭い場所)においてはショートタ
 ーンを意識する
・平地の際は素直に歩く

☆重要
現実的にどの用具が優れているか、どの用具
が適しているかは
「その人の経験や能力によります」
又、技術的な上達具合も「その人の経験や能
力によります。」
要するに
「その人がその用具を使いこなせるか」
「技術をマスターしているか?」
が重要です




2テクニックアドバイス(雪質・条件)

(解説)
スキーガイドとして理解すること(伝達する
こと)はその日のルートにおいてゲレンデと
比較しバックカントリーでは「刻一刻と雪質
が変化する」と言うことです
さらに同じルート、同じ場所においても時期
が違うと「まったく条件や雪質が違う」と言
うことです
そこで参加者においても変化する雪質を予測
し、それに適応した技術や戦略で滑る必要が
あります。


<パウダー>
●知識
 ・パウダーにおいても良質のパウダーとやや
  重めのパウダーがある。
 ・パウダーにおいてはどのくらいの降雪量が
  あり、どのくらい沈むのか?が重要です
  「要するにパウダーは軽さが決めて」
 ●技術
 ・上級者にとっては滑りやすいので問題ない
 ・抵抗が大きいのである程度スピードを活用
  する
 ・テクニック的には普通に滑る


<圧雪>
●知識
・「圧雪」とは圧雪車による人工的な圧雪と、
 バックカントリーにおける
 他のスキーヤーやボーダーによる圧雪がある
「圧雪においても圧雪具合による」

●技術
・全体的に圧雪されている状態ではゲレンデと
 同じなので問題ない
・部分的な圧雪の場合はバランスを乱しやすく
 なるので、注意する
・テクニック的には普通に滑る


<アイスバーン>
●知識
 ・アイスバーンにおいてもややアイスバーン
  からスケートリンククラスまである
  「アイスバーンはエッジの危機具合が決
  めて」
●技術
 ・上級者にとっては滑りやすいので問題ない
 ・エッジを立てすぎても、立てなさすぎても
  バランスを崩す
 ・テクニック的には普通に滑る


<湿雪>
●知識
 ・湿雪においてもやや重めの雪から春先のヘ
  ビー級まである
 ・水分が多いので滑走性が悪い
  「湿雪はWAXやメンテナンスが決めて」
 ●技術
 ・上級者にとっては普通に滑る
 ・急ブレーキがかかるので、前後のバランス
  に注意する
 ・滑走性が割るのでスピードを利用する


<ザラメ雪>
●知識
「ザラメ雪」とは春先に多い、砂糖のザラメ
 のような雪質である
(気温の上昇で一度溶けた雪が結晶状に固まる)
・固まったザラメ雪は比較的滑りやすい
・固まったザラメ雪は午後になると溶け始め
 悪雪となる
  「ザラメ雪の条件時は午前で終了する」

●技術
 ・上級者にとっては普通に滑る
 ・溶け始めたザラメ雪はスキーが埋まりやす
  くなるので注意
 ・急激や荷重やプレスを控える


<クラフト雪>(モナカ)
●知識
「クラフト雪」とは春先に多い、和菓子のモ
ナカのように表面が固く中が柔らかいよう
な雪質
(気温の上昇で表面の雪が溶け、夜間その雪
が固まる)
・モナカ雪ではスキーの接雪している部分だ
 けが中に埋もれてしまうため
「どうにもならない」 
「モナカ雪は滑らない、ツアー中止を決断
する」
●技術
 ・上級者にとっては片方づつ、空中に持ち上
  げる
 ・ジャンプターンも有効だが、着地の際危険
  である
 ・素直にキックターン


<春の汚れ雪>
●知識
「春の汚れ雪」とは春先に発生する中国大陸
からの黄砂や花粉などで雪面の表面が汚れて
いる状態の事です
最近は温暖化の影響によりその汚れが微生
物に分解され
コールタール状となっており、著しく滑走
性が悪い状態の時があります。
・今後増えると予想されます。
 「仕事だっと思ってあきらめる」

●技術
・特に必要な技術はない
・メンタル的にダメージがあるので、メンタ
 ルを強くする


<春の堅雪>
●知識
「春の堅雪」とは春先に多いクラフト(モ
ナカ)雪の表面が著しく堅い状況の事です
(気温が上昇した場合は溶け始め最終的には
モナカ雪になります)
ところが気温が上昇しなかったり早朝時に
おいてはアイスバーンのように堅いままで
ある
    「春の堅雪はチャンスである」
●技術
・上級者にとっては普通に滑る
・アイスバーンよりはエッジが効きやすので
 滑りやすい
・カービングターンが有効である


<スプーン・カット>
●知識
「スプーン・カット」とは春先や残雪期に多
く、太陽光や風の影響により雪面がスプー
ンで削りとられたような状況になっている事
です
・スプーン・カットにはその場所により、
 サイズがまちまちである

●技術
 ・とくに必要な技術はないが、振動が多いた
  め筋力疲労度が大きい
 ・とくに必要な技術はないが、雪質が堅いた
  め転倒すると致命的となる
 ・とくに必要な技術はないが、スピードオー
  バーに注意する

 ☆重要
  技術的に優れている人、あらゆる雪質に
  対処できる





3テクニックアドバイス(タクティクス)

(解説)
スキーガイドとして参加者を安全に楽しませ
るためには、メンタル的なサポート及び安全
のためのタクティクス(作戦)とより楽しむ
ためのタクティクス(作戦)を伝えると効果
的です
参加者に「勇気を与え」そして「リスクを削
減」するために必要です

●登行
 気持ち的にはスキーツアー参加者は登りたく
 ないと考えています
 登行においてのタクティクスは「楽しく滑る
 イメージ」を期待させる事です

●パウダー
 基本的にツアーに参加するスキーヤー(ボー
 ダー)はパウダーが大好きです
 一部経験的に苦手な方もいます
 その方への技術的なタクティクスは
 「おもったより浅まわりでスピードを出せ!」
 メンタル的なタクティクス
 「転んでも痛くないので、十分に楽しめ!」

●急斜面・アイスバーン
 慣れないスキーヤーでは急斜面やアイスバー
 ンでは恐怖心があります
 それを克服するための技術的なタクティクス
 は「深回りのターンを意識し、オーバースピ
 ードとならないようにコントロールしろ!」
 メンタル的なタクティクス
 「気持ちで負けるな!」


☆重要
スキーガイドにとって、参加者のレベルに応
じてタクティクス(作戦)を伝えることが必
要です
その参加者が転倒せず、無事に通過できる
ことを再優先するため方法を伝えなければ
いけません
そこで参加者のレベルで出来る技術や滑走
ラインはどこか?を組み立ててあげる事が
タクティクスとなります
(例)
・無理せずトラバースしましょう
・ココは板を外し、歩きましょう
・あそこの平らな部分まで移動しましょう
・そこの場所でターン(方向変換)しまし
 ょう
・半径◯◯mぐらいで滑りましょう
・あそこまで〇〇ターンぐらいでいきまし
 ょう
・時速〇〇くらいでお願いします。

 



      E N D
    ・・Just Do It・・




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