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バドミントンの本当の魅力(3) ~頭がよくなる!?~

バドミントンの本当の魅力をお伝えするのは、今回で3回目です。
1回目は、高いゲーム性から来る競技自体のおもしろさについて、2回目は、楽しくゲームするだけで得られる健康&ダイエット効果について、お話ししました。意外に思われるかもしれませんが、今回は「頭がよくなる」という話をします。

運動が体にいいというのは常識ですが、近年、頭にもいいことがわかってきています。特にバドミントンは、その競技特性のおかげで、頭をよくする様々な恩恵に預かることができると考えます。この記事を読んだら、バドミントンを始めたくなると思いますよ。

脳科学的にも運動が頭をよくする

最新の研究によると、脳は筋肉と同じように鍛えられるそうです。
具体的には、次のような、運動による効果が確認されています。
・脳の神経細胞が増え、脳が活性化する
・脳の神経結合が増え、記憶したり認知したりする能力が高まる
・思考や感情に関係するドーパミンなどの神経伝達物質の分泌が促される

簡単に言うと、運動することで思考力や集中力がアップし、記憶力もよくなるということです。この事実は、運動をすることで仕事や勉強の成果が上がることを示唆しています。運動神経がいい上に頭までいい人がいるのは、脳科学的には自然なことだったんですね。

仕事や勉強の時間確保を優先して、運動をしないというのは、賢い選択とは言えないようです。むしろ運動を習慣にした方が、仕事や勉強の効率は上がるのです。

バドミントンで頭の回転が速くなる

バドミントンでは、相手の打ったショットを瞬時に見極め、どんなショットをどのくらいの強さでどこへ打つか決断して打ち返します。この一連の判断をコンマ数秒という極めて短い時間で行う必要があります。

バドミントンをしていれば、意識しなくても、瞬時に多くの情報を集め、分析し、行動を決断する能力が磨かれていきます。

ただ残念なことに、バドミントンを長くされていても、その時の思い付きでショットを打ったり、反射的にシャトル(羽根)を打ち返すだけの方がいます。これでは、体が鍛えられることはあっても、頭は限定的にしか鍛えられません。では、どうすればバドミントンならではの恩恵を最大限に利用し、効果的に頭を鍛えることができるのでしょうか?

プレイしながら効果的に頭をよくするための条件

どうせなら、特別な時間を設けて頭のトレーニングをするのではなく、ただプレイするだけで頭の回転を速くしたいですよね。そのための私のおすすめは、配球を意識することです。バドミントンの上手い人たちはみな配球を考えます。

効果的な配球をするには、シャトルだけでなく、相手のポジションや体勢も見る必要があります。さらに、通用するショット、通用しないショット、何度も見せているショット、まだ見せていないショットなど考慮して、打つショットの種類とコースを決めます。ダブルスであれば、それに加えて自分のペアの位置や体勢も考慮しなければなりません。配球で勝負するということは、自分勝手にプレイするのではなく、コート内のすべてのプレイヤーを尊重してプレイするということです。だから、とことん頭を使います。

上手く配球するためには、瞬時にたくさんの情報を処理しなければならないので、脳がフル回転し始めます。その状態に慣れ、余裕が出てくると、脳はさらに多くの情報を受け付けられるようになります。この繰り返しで、どんどん頭の回転が速くなっていきます。

試合を一連の流れで捉えられると、ワンプレイワンプレイを記憶しておいて、勝負どころで的確な判断を行えるようになります。そういう意味で、同時に記憶力も鍛えられることになります。

また、考える習慣が身に付き、脳の扱う情報量が増えると、発想力や創造力も磨かれていくことでしょう。

本気で上手くなりたいと思ってバドミントンをすると、頭を使うことが苦にならず、むしろ、いろんな駆け引きが楽しく思えるはずです。配球を意識し始めれば、瞬時にたくさんの情報を収集し分析し判断する能力や、記憶力、創造力が鍛えられていくのです。こういった思考に関わる能力は、仕事や勉強、私生活における様々な場面で役に立ちます。判断がよくなると自信がつき、幸福感も高まっていきます。

バドミントンでビジネス脳を作る

こんなことを考えているのは私だけかもしれませんが、多くの方に知っていただきたく、最後におもしろい話をさせていただきます。それは、バドミントンをしながらビジネススキルを身に付けられるということです。実際に、私のビジネススキルの一部は、この方法で身に付きました。

試合に勝つことを目的にバドミントンをすると、"戦略"を考えるようになります。以前記事にした通り、バドミントンは、背の低い人やパワーの劣る人でも勝つことのできる数少ないスポーツのひとつです。どの選手も、自分の個性(強み)をベースにしながらも、対戦相手に応じて戦術の変更を余儀なくされます。これは必勝法どころか、絶対的な正攻法もないことを意味します。

具体的には、勝つためにこんなことを考えるようになります。
・自分の強みを活かし、弱みを見えづらくする
・相手の強みを封じ、弱みにつけ入る
・相手に応じた戦術を決めて実行する
・試合中に効果を分析し、戦術を修正する
・相手を調子づかせないよう上手く時間を使う
・チャンスを逃さず、流れに乗る

これはビジネスにおける戦略立案、実行手法にも通じるものです。

また、本気で上手くなりたいと思ってバドミントンをすれば、課題とその解決法を考えるようになります。
・自分の課題を認識する
・うまくいっていない原因を分析する
・課題解決方法(いつまでにどうやって)を考える
・解決プランを立てて実行する
・達成度を検証する
・目標未達なら再分析し、新たな解決方法を考えて実行する

これはビジネスにおける問題解決手法にも通じるものです。

どのスポーツでも多かれ少なかれビジネス脳を鍛えることは可能ですが、バドミントンの場合は、他に類を見ないほどの競技の複雑さのために、戦略や問題解決の決定プロセスも複雑になり、ビジネス脳を作るのに非常に適していると言えます。

実際の仕事のシーンでは、タイミングが限られていたり、時間的な制約もあって、能力開発したいと思っても、なかなか気軽に試すことができません。バドミントンでビジネス思考を疑似体験するというのは、良いアイデアだと思いませんか。

ここではビジネスを例にお話ししましたが、勉強に置き換えても同じことが言えます。あなたが学生なら、バドミントンをしながら考える力を養って、学力向上に応用して下さい。

まとめ

楽しくスポーツをすることで頭がよくなり、ビジネスや勉強にも強くなるとしたらもうしない手はありませんね。

中でも私の一押しはバドミントン。各種スポーツの中で、バドミントンは頭をよくする効果がトップレベルと考えます。
・瞬時に多くの情報を集め、分析し、行動を決断する能力が磨かれる
・配球を意識することで、脳がフル回転し始める
・配球で勝負することを習慣にすると、記憶力や創造力も磨かれていく
・試合に勝つことを目的にすると、ビジネス脳を作ることもできる

バドミントン競技はあまりにも奥が深く、何年やっても"新たな気づき"と"正解のわからない楽しさ"があります。高齢になっても続けられる生涯スポーツなので、脳機能の衰えを遅らせる効果も期待できます。これからスポーツを始めたい方には、迷わずバドミントンをおすすめします!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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私が運営しているバド福ホームページ(https://badofuku.com)にも、ぜひ遊びに来てくださいね。

2020/9/10追記
バドミントンがメジャースポーツになることを願い、普及活動の一環として本記事を書いています。
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