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中国人になった午後

任地499日目。

ウサギを飼う人の気持ちがあまり理解できない遠藤です。


さて、今日の午後のトレーニングは外部から一人の指導者がやってきました。
その人は過去にボリビアのプロチームの監督をしており、ボリビアの中では有名な指導者の一人なんだそう。

いまは監督をしていなくてフリーな状態で、僕のカウンターパートと繋がりがあるらしく今日はその人がぼくのチームに来てトレーニングをしました。

まぁトレーニングをしたと言っても、めちゃくちゃ基本的な「試合中のチームとしての動き方」みたいな感じ。
キーパーがボールを持ったらセンターバックは開いてサイドバックは少し高い位置を取って、ボランチが少し落ちてボールを受けて...
みたいなことを永遠と。

しかも代表の数人が手本としてやるだけで、他の選手たちは全員見てるだけ。


最初だけ手本を見せてあとはみんなやるのかと思ったら、なんと最後まで代表の選手たちだけで手本を見せて終わり。

今日40人くらい練習に来たんですが、代表としてやったのは10人ほどなので30人近くの選手たちはただ見ているだけでした。

見て学ぶのも必要とは言え、「かわいそうだなぁ」と思いましたね。

ぼくは代表してやる方だったんですが、見ているだけの選手のことを考えたらかわいそうになってしまいました。


しかもぼくは最初からずっと「Chino!!」(中国人!)って呼ばれていたので、トレーニングの時間は完全に中国人でした。
カウンターパートも練習が終わった後にぼくのもとに来て「今日だけ国籍変わったな」と一言。

ぶっちゃけ「中国人!」と言われても別にイラっとはしないタイプなんですが、せっかく練習に来た40人くらいの選手たちの中で10人ほどだけにプレイさせ、他の選手たちはただ見ているだけという練習のやり方はシンプルにどうなのかなと思いましたね。

今にも雨が降りそうな天気でそこそこ寒かったので、見ているだけの選手たちは寒そうでしたし。

一時間半くらいずっと突っ立って見ているだけというのは辛かっただろうなぁと。


まぁでも選手からしたら、ボリビアで有名な指導者の指導現場を見れたのは貴重な経験になったのかもしれません。知らんけど。

最後にそのコーチと一人一人握手をした時に「お前どこ出身だ?」と聞かれたので「韓国」と答えておきました。

明日も頑張ります。


ではまた!!

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