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青年海外協力隊の持ち物はこれで完璧【必需品から便利グッズまで紹介】

こんにちは。遠藤暁(@str_se)です。


本記事では『青年海外協力隊の持ち物』について解説していきます。

協力隊として派遣される時の荷造りってめちゃくちゃ大変だし、何を持っていけばいいかわかりませんよね。


そこで本記事では、

・絶対に忘れちゃいけない必需品
・必需品とまではいかないけど、持っていくと便利な物
・現地でも手に入るけど、日本から持っていった方がいい物
・ぼくが本気でオススメする物

上記のような流れで持ち物を解説していきます。


ちなみに筆者の青年海外協力隊歴は、以下の通りです。

・2017年2月〜3月→短期ボランティア、ボリビア派遣(職種:サッカー)
・2018年2月〜3月→短期ボランティア、エチオピア派遣(職種:サッカー)
・2018年6月〜2020年6月→長期ボランティア、ボリビア派遣(職種:サッカー)

これまで3度も協力隊を経験済みなので、記事の信頼性はあるかと思います。


ぼく自身も派遣される前の荷造りで苦戦した過去があるので、これから派遣されるみなさんはぜひ本記事とともに荷造りを進めてみてください。


ということで早速、青年海外協力隊の持ち物について見ていきましょう。




青年海外協力隊の持ち物はこれで完璧


まずは、絶対に忘れてはいけない『必需品』を紹介します。

とりあえず一覧で紹介した後に、いくつか解説が必要なものは個別で紹介しますね。




必需品


必需品は以下の通り。

・公用旅券(パスポート)
・航空券・Eチケット
・任国までの旅程表
・JICAボランティアハンドブック
・派遣合意書
・応募要請書
・Health & Medical Record
・現金
・クレジットカード(最低でも2枚)
・衣類全般
・スーツと革靴
・常備薬(普段から摂取している薬がある人のみ)
・ノートPC
・外付けハードディスク or USBメモリ
・スマホ(SIMフリー)
・スマホ・PC充電器等のコード類
・変換プラグ
・モバイルバッテリー
・防犯グッズ
・自分の職種に関連する書籍や資料、活動に必要な道具等

以上です。いくつか追加で解説していきます。



✔︎スーツと革靴

これに関しては、ぼくが派遣されていたボリビアは必須でした。

JICAの式典や公式行事があったときはスーツ着用でしたので。


ただ大洋州などの一部の国は、アロハシャツやサンダルがフォーマルな服装として見られることもあるそう。

そうなるとスーツと革靴は必要ありません。



ぶっちゃけこの2点は、持っていかなくていいなら持っていかないがいいです。シンプルに邪魔ですし、湿気でカビたという同期もいましたので。

スーツと革靴が必要かどうかは、同じ派遣国の先輩隊員さんやOBの方に聞いてみてください。



✔︎現金

基本的に任国に到着したら、住居費や現地生活費をJICAから受け取るために現地の銀行口座を開設します。

しかし開設まで時間がかかるので、開設が終わるまでの間は自分が持っていく現金を現地通貨に両替して生活しないといけません。

だいたい1ヶ月〜2ヶ月分もあれば十分かと。


現地の物価を考慮しながら、いくら分の現金を持って行った方がいいか決めてください。



✔︎クレジットカード

必ず2枚は持っていきましょう。1枚しか持っていないと、失くしたり利用限度に達したときに詰みます。


特にこだわりがなければ、VISAのカードの2枚持っていくことをオススメします。

ぼくがオススメするのは『楽天プレミアムカード』と『エポスカード』の2枚。



青年海外協力隊は『楽天プレミアムカード』は作っておいた方がいいです。

なぜなら、プライオリティ・パスが無料で作れるから。


プライオリティ・パスってなんぞや?と思った人は、以下のリンク先を参考にしてください。


エポスカードは、最強のサブカード。年会費が無料なのに自動で海外保険がついているので、これから2枚目のサブカードを作るという人はエポスカードを選んでおけばまず間違いないです。



✔︎モバイルバッテリー

意外と見落としがちなのがモバイルバッテリー。

協力隊が派遣される地域は、停電や断水などが頻繁に起こることも考えられます。


停電しているときにスマホやPCの充電が切れてしまうと、ハッキリ言って最悪です。

万が一なにか起きてもJICAと連絡が取れなくなってしまうので。


『現地でJICAとの連絡手段が絶たれる=かなり危険な状態』だと認識してください。JICAとの連絡手段は、なにがあっても確保していないとダメです


そのためにも、スマホが2回くらいフル充電できるくらいのモバイルバッテリーがあると安心ですね。




✔︎防犯グッズ

派遣国は、日本ほど安全ではありません。

もちろん安全な国もありますが、少なくとも日本にいるときより盗難やスリなんかの被害に遭う可能性は高いでしょう。


なので、できる限りの防犯対策はしておくべきです。物を盗まれてもいいなら別ですが。


以下のようなちょっとした防犯グッズがあるだけでも全然違うので、しっかり準備しておきましょう。





必需品とまではいかないけど、持っていくと便利な物


ここからは完全にぼく個人の主観になりますが、3度も協力隊を経験した者としてそこそこ的を得た持ち物を紹介できるかと思います。

ということで、必需品ではないけど持っていくと便利な物を紹介します。


ここからは一つ一つ簡単な説明を加えますね。



✔︎カメラ

協力隊としての2年間は、毎日いろんな経験ができます。

そんな貴重な一コマをキレイな写真として残しておきたいなら、カメラを持っていきましょう。



✔︎語学の勉強教材

現地で活動の合間をぬって語学勉強をする隊員は少なくありません。

でも現地で教材を手に入れるのは難しいので、勉強したい言語の教材は日本から持っていってください。


ぼくはスペイン語圏のボリビアに派遣されましたが、一応英語の教材を持っていきました。任期の終盤には英語の勉強をしていたので、教材を持っていって正解でしたね。




✔︎日本の文化紹介道具

現地の人で日本に興味を持ってくれる人は少なからずいます。そんな時に日本の文化を紹介できるものがあると、ウケがいいですよ。


・箸
・浴衣
・折り紙


例えば上記のようなもの。まぁ浴衣なんかはかなり荷物になるので、余裕があれば持っていくくらいでいいと思います。



✔︎洗濯ロープ

地味に活躍してくれるのが『洗濯ロープ』。



洗濯物を干す場所がないなら、これを使って自分で作ればいいだけです。

洗濯ロープの活躍っぷりを舐めないでください。ごちゃごちゃ言わず、一つ持っていきましょう。



✔︎十徳ナイフ

「十徳ナイフってなに?」と思ったそこのあなた。これからの2年間の任期の中で、十徳ナイフの素晴らしさを痛感することでしょう。


ちなみに十徳ナイフはこんなやつです。


・ハサミ
・栓抜き
・缶切り
・ナイフ


上記のようなものがこれ一つにまとめられているので、いろんな場面で役立ちます。



ただ一つ注意点。刃物が含まれているので、飛行機に乗るときは必ず預け荷物に入れましょう。

機内持ち込みだと没収されてしまうので。


ぼくは任国外旅行にいくとき、十徳ナイフを機内持ち込みのリュックに入れっぱなしにしてしまいました。もちろん、2秒で没収です

ぼくと同じ過ちを犯さないでくださいね。



✔︎サングラス

基本的にどの国に派遣されても日差しが強い季節はあります。一つあれば十分ですので、持っていくことをオススメします。



✔︎懐中電灯

停電したとき用に、一つあると安心です。




✔︎サンダル

無類の便利さを誇ります。黙って持っていきましょう。



✔︎速乾タオル

・薄くてかさばらない
・すぐ乾く
・ちゃんと拭ける


今のところ、速乾タオルの欠点が見つかりません。いいから持って行ってください。





現地でも手に入るけど、日本から持っていった方がいい物


これも個人の好みですが、いくつか紹介しておきます。



✔︎日焼け止めと虫除け

現地でも購入可能ですが、成分がやたらと強くて肌に合わない可能性もあります。

特に日焼け止めなんかは、使い慣れたものがあるならそれを持っていった方がいいですね。


でも虫除けは現地のものの方が現地の虫に効いたりするので、荷物に余裕があれば日本から持っていくくらいでいいと思います。



✔︎歯ブラシ

基本的に海外の歯ブラシは日本のものより大きいので、日本人の口に合いません。

ぼくは15本の歯ブラシを持っていきました。


2年間分の歯ブラシを持参することをオススメします



✔︎歯磨き粉

日焼け止めや虫除けと同様、歯磨き粉も海外のものは成分が強いという話を聞きます。

これもできれば日本から持っていっておきたいですね。



✔︎薬全般

もし派遣国で体調を崩したとして、現地のよくわからない薬を使うのって抵抗ありますよね?

それに現地の言葉をちゃんと理解できない中で薬を買うというのは、かなりハードルが高いですしリスクもあります。


なので、せめて以下の薬は日本から持っていくと安心です。

・頭痛薬
・整腸薬
・胃薬


ただし『下痢止め』は持っていかないでください。派遣前訓練の健康管理の講座で勉強するはずですが、下痢になったとしても下痢止めは飲まないのが鉄則です。

なぜだと思いますか?


下痢止めを飲むと、下痢と一緒に体の外に出ていくはずのウイルスが体内に残ってしまい、症状が悪化したりさらに体調が悪くなってしまう恐れがあるからです。


下品な話で大変申し訳ありませんが、とにかく下痢は全部出すこと

ただ下痢のせいで水分が失われていくので、水分補給を必ずすること。


出た分の水を飲む。これは忘れないでください。



✔︎身だしなみ整理品

・つめきり
・ひげ剃り
・眉毛を整えるやつ


上記のようなものは、普段から使い慣れているものを持っていった方がいいです。



✔︎絆創膏

ちょっとした傷ができた時に便利です。

任国ではどこに菌が潜んでいるかわからないので、傷には絆創膏をつけておいた方が安心ですよ。




ぼくが本気でオススメする物


さいごはぼくが心の底からオススメするものを紹介しておきます。



✔︎ iPad & Apple Pencil

この2つの組み合わせは、本当に便利です。メリットは以下のようなもの。


・文房具が必要ない
・JICAからもらういろんな書類を全てスキャンしてiPad一台で管理できる
・iPad内にある書類にApple Pencilで書き込める


ぼくは『Noteshelf』というアプリを使っているんですが、これがあればノートもペンも一切必要ありません。

訓練所の時からいろんな書類をJICAからもらいますが、ぼくは全部スキャンしてデータ化してiPadに保存していました。


一枚ならどうってことのない書類も、何枚もあるとかさばりますからね。
スキャンしてiPadで管理するのは本当に便利ですよ。




✔︎Kindle Paperwhite

これに関しては、隊員全員が黙って持っていくべきだと思っています。

空き時間に読書をする隊員って本当に多いんですよ。元々あまり読書をしなかった人でも、任期中に本を読み始める人もいます。


でも海外にいたら日本の紙の本は買えません。

なので、電子書籍が読める端末を一つ持っていきましょう。



Kindle Paperwhiteのメリットやデメリットに関しては以下のnoteで解説しているので、合わせてご覧ください。





神経質になりすぎなくてOK


派遣されるときの持ち物は、任国や職種によって違いが出てくるもの。

本記事はぼくの3度の協力隊経験をもとに書きましたが、プラスで自分と同じ派遣国の先輩隊員さんや同じ職種の隊員さんにも持ち物について相談してみてください。


そうした方が、より漏れのない荷造りができるはずです。



それにどれだけ入念に準備をしても、現地で活動していく上で「あれも持ってきておけばよかった」と思うことはあります。

でも「物がないならどうやって活動を前に進めていこうか」といった具合に試行錯誤するのも、協力隊の醍醐味です。


あまり神経質になりすぎず、気楽にいきましょう。必需品さえ忘れなければ、なんとかなりますから。


というわけで、青年海外協力隊の持ち物に関する記事でした。

みなさんの2年間の任期が充実したものになるよう、願っています!




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