【読書のキロク】良い実践は共有する!?
こんばんは、"もっちゃん"です。
今回はAudibleでなく、自力で読みました。Audibleと紙書籍をダブルで活用すると、インプットの量が爆増します。
増えたが故に、それぞれの内容への解釈が希薄化しないように気をつけたいものです。
○今回読んだ本:『カリキュラムマネジメントー学力向上へのアクションプランー』 著者:田村知子 日本標準ブックレット No.13
紹介していただいて読んだ本です。土日で読むつもりではいましたが、あっという間に読み終えてしまいました。
こういうブックレットはサクっと読めて、参考になる部分も多々あって個人的には好きです。
内容的には広く浅くといった感じですが、導入的に読む分には最適かと思います。
⓪概要
カリキュラムマネジメントについて、比較的一般的なことを、実例を交えて書かれている本です。ひょっとすると、年度始めの今、ギリギリ今年度使えるものもあるかもしれません。
すべてをレビューしていくわけにはいかないので、以下では気になった点について、いくつか挙げていきます。
①気になったところ1.実践の成果をどうする?
本文の中の何気ない一節ですが、大切だと思ったので引用します。
本当に何気ない文章ですが、大切なことだと思います。みなさんの学校では、そのような雰囲気はありますでしょうか。
この文章を読みつつ、“同僚性”という言葉を思い浮かべますが、それに伴い"ライバル心”が思い浮かぶのは私だけでしょうか。
教員をやっていると、非常に閉鎖的な側面も見えてきます。優れた実践は共有し、みんなでやっていこうというのが当然のように思います。
ただ、個人的に最近感じているのは、「あの先生の授業面白い!」という一言が、その先生にとってステータスにもなる、ということです。
(他の先生と比べて)生徒にそんなことを言われたら嬉しい、というのは非常によくわかります。自分の優れた実践を自分のものにし、積み上げていきたい、というのもよくわかります。
わりと私もそう考えていたときがありました。経験の浅い時なんかは、特に自分の授業に自信もなく、その中で何か新しく挑戦してみたことなど、隠しがちになってしまうところもありました。
ただ考えてみると、非常に視野が狭く、学校全体でみると何のプラスにもなっていないように思います。
やはり、学校全体など大きなことを考えてみると、実践を共有するということには非常に大きな意味がありますし、むしろ不可欠です。
今回読んだ本も含めて、"カリキュラムマネジメント”といった、学校全体に関わることを推し進めていくには、一番重要な視点ではないでしょうか。
そしてそのためには、なによりこうしたことが可能になる学校風土の醸成が大切なのだと思います。
そこは管理職によるマネジメントが重要になってくるとは思いますが、個人の考え方としても持ち合わせていたいところです。
②気になったところ2.ドラッカーのマネジメント
本書では、“カリキュラムマネジメント”ということに関して、ドラッカーのマネジメントの文脈を用いているところがあります。
確かに、教育課程をマネジメントするということは、学校という組織全体をマネジメントするということと、かなり近しいものはあると思います。
カリキュラムマネジメントを始め、教育界における改革なるものがなかなか進まないことの要因の大きなものに「多忙である」ということが挙げられると思います。
本書でも、冒頭部にかなりそのことが書かれていました。
もちろん「学校」という場の特殊性もあるとは思いますが、あらゆる手を尽くして「教員の働き方改革」は推し進めていかなければならないことかもしれません。
逆に言えば、そこがうまくいけば、あらゆる事態が一気に好転する可能性がある、ということかとも思います。
なんてことを考えました。
土日ということもあり、読んだ本から、幅広くいろんなことに思いを巡らせてみました。このくらいじっくり読み進めていきたいなぁ。毎回。
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