死後の世界はあるのか
人という種に、意識という機能が定着した証が、記憶だ。これが少ないヒト以外の種はおしなべて、遺伝子が司る条件反射に從って外界の事象に対応する。そして、言語野の局在という遺伝的変異により、言語機能を獲得した。その卓越した能力は、記すこと〜書き言葉により本領を発揮した。
さて、そこで、問う。
意識の源は何処に。
答えは脳という構造に由来する。何故なら、意識とは脳という構造が産んだ、働き〜機能だからだ。
想像するのは勝手だ。派生して創造するのも問題ない。しかし、どのように感じた記憶も、生前には発生し得ない。
從って、結論から言えば、死後の世界は存在しないのであろう。何処にいくのか?無に戻るのだ。
しかし、人はこれを想像して実感出来ない。当たり前だ、今、身体が存在しているのだから。これ以上の実感としての拠り所は、あり得ない。
では、死後の世界は無いにしても、本当に虚無か。いやいや、まだ、ビーグルはある。それが、遺伝子だ。(続)
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