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自分教から自由になった時、人間は人になる。

あなたはパートナーや家族、
上司・同僚・部下、友人のことを
本当に知っているでしょうか。

それとも、

知った気になっているのでしょうか。

自分にとって都合のいい人を
「優しい人」と言い、
 そうでない人を「冷たい人」と言っていないでしょうか。

自分にとって都合のいい人を
「いい人」と言い、
 そうでない人を「嫌な人」と言っていないでしょうか。

自分にとって都合のいい人を
「アイツはわかってる」と言い、
 そうでない人を「わかってない」と言っていないでしょうか。

自分にとって都合のいい人を
「気が合う」と言い、
 そうでない人を「気が合わない」と言っていないでしょうか。

自分の都合に影響されて、
自分の都合という枠の中で相手をラベリングする。

全ては自分の都合の枠の中で世界を見ています。

自分の都合でラベリングし、 そのラベルを見て相手を知った気になる。

都合というフィルターで目を覆い、

そのフィルター越しに世界を見る。

そりゃ人間関係、小難しくなりますし、簡単に事故ります。

相手を見ているようで・・・

毎日会社で顔を合わせる上司・同僚・部下。
家で毎日顔を合わせるパートナー、子供、親、等々。

あなたが顔を合わせているのは、
上司、同僚、部下、パートナー、子供、親ではありません。

あなたが見ているのは、あなたの記憶。

この人はいい人だ、
この人はいけすかない、
この人は怒りっぽい、
この人は賢い、
この人はわがまま、
この人は優しい、
この人は性格が悪い・・・等

その人につけている記憶というフィルターを通して見ています。

あなたの記憶がベットリと塗られたそれを見ています。

その人そのものなんて見ていないのです。

自分がそう相手を規定して、その規定によって狭い世界を作り、

その狭い世界の中に自ら籠り、

その狭さを感じて「窮屈」だと言う。

自ら作った考えを無自覚に握り込む。
無自覚故にその影響を受けてしまう。

それが人間関係が煩わしかったり、
毎日がつまらなかったりする理由でもあります。

考えの奴隷から主人へ。自分教からの脱退。

自ら作った考え、
自ら握り込んだ考え、
それに影響されていたとしても、

多くの場合、
自ら作った自覚、自ら握り込んでいる自覚がない場合がほとんどです。

人間は
「自分教」という宗教の教祖であり、
熱狂的な信者でもあります。

自分で握り込んだ考えの「間」で
右往左往・一喜一憂しているから「人間」

自分教(戒律・規定・想定・戒律・記憶・常識、思い込み等々。)から自由になった時、その自分教の枠から出て
「間」がなくなり、「人」になり、そしてその先へ。

波から海へ、

私たちが、海ではなく、波である時、

いくらでも分離できるし、
いくらでも議論できるし、
いくらでも戦争できます。

それが楽しい時もありますが、
それに飽きたら、向き合うタイミングです。

なんとなく惰性で生きている、
なんとなく同じような楽しみを追っている。
そんな私に関心を持ってみてください。
そこに答えが詰まっています。

波と一体化している時、
自分教の枠にどっぷり浸かっています。

波と一体化している私を知る。
それが自分教から第一歩です。

自分教の戒律から自由になった時、
人間関係の煩わしさは、消えています。

どんな考えからも自由である。
どんな真実からも自由である。
どんな真理からも自由である。

それが自覚人です。


「向き合う」というのは、
自身の思考や言動を見て、反省するのではありません。
思考や言動と向き合うと、あれこれと判断して、反省したり、
そうしている自分を責めたりしがちで苦しくなります。

思考や言動をあるようにする私と向き合っていきます。
そこには肯定も否定も判断もありません。

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